102 / 174
氷の世界
アイナの実力
しおりを挟む
八雷神・黒雷はアイナの使用する八つの奥義の一つである。
暗黒の雷雲から標的に降り注ぐ一筋の黒い雷は標的の体を焼き焦がし、轟く雷鳴により周囲の音は掻き消され、黒い雷光は一体を暗黒の世界に包み込む。
アイナの使用する奥義の中で最強の単体攻撃の一つである黒雷は翼をもがれた凍獄龍の分厚い鱗を一つ残らず弾き飛ばし、厚い皮膚に覆われたその肉体を焼き焦がした。
そのあまりの雷光と熱量により、ティナも最高峰の守護魔術を展開しなくてはならず、シン達の視界は暗黒の光に覆われ、しばらくの間瞼を開ける事が出来なかった。
「むっ、鱗まで焦がしてしまったか、こいつの鱗で何か作れると思ったんだがな」
耳鳴りの続くシン達の耳にアイナの声が聞こえてくる。
凍獄龍の美しかった青白い鱗は、アイナの放った黒雷により焦がし尽くされ、手に取ったアイナの手の中で炭となって霧散していた。
少々残念そうにしていたアイナだったが、斬り落とされた翼の片方が離れた場所にあり、多少だが鱗が手に入る事に気がつき、急いで剥ぎ取りに向かう。
翼にある鱗では体を覆う鱗ほどの厚みはないが、それでも並の武器では傷一つ付ける事は出来ない。
凍獄龍の鱗は冷気に対しても絶対的な防御力を持っており、氷狼ですらその鱗には直接氷での攻撃をしない事で有名だ。
シン達の視界が晴れる頃にはアイナは鱗の剝ぎ取りを終え、魔導具の袋に詰め込み終わっている所であった。
白銀に輝いていた世界は凍獄龍の亡骸を中心とした黒く焼け焦げた世界に変貌しており、ティナの守護魔術の範囲内以外には何一つ残っている物はない。
「初めて見るか?これが最強と呼ばれる者の攻撃だ」
たった一撃で周囲一帯を破壊し尽くしたアイナの攻撃にシン達は言葉をなくし、唖然とした表情をしていた。
その顔を見てティナは今の攻撃が現実の物である事を認識させるように言う。
単体への攻撃でこれほどの被害を周囲にもたらしたのだ。
一つの標的に対し威力を集中させた一撃は対象を焼き尽くすにとどまらず、雷撃の余波のみでここまでの威力を持っていた。
黒雷と同程度の威力を持つ奥義がまだ7つもあると言う事実にロイズなどは苦笑いを浮かべていた。
だがその奥義を使用したアイナは息を乱している様子もなく、凍獄龍との戦いにも余裕を感じさせられる。
あれだけの魔術はそう何発も使えるとは思えないが、アイナのその余裕はそれが可能だと証明していた。
肉の焦げる臭いに顔をしかめながらシン達はアイナのもとへと歩み寄る。
近寄るシン達に気づいたアイナは褒めて欲しいと言いたげな表情でシン達を待っていた。
「アイナ!あなた凄いじゃない!」
アイナのものに近づいたユナは飛びつくようにアイナに抱き着き、両脇を持ち掲げるようにしてくるくると回りだす。
ユナの行動にアイナも悪い気はしないらしく笑みを浮かべながら自慢げに笑い声をあげている。
「妾も防ぐのに集中せんとならんかったの、初めて見るが中々に良い魔術だの。あの威力ならアモンの魔力障壁も貫けるだろうの」
ティナの側近である暗黒大帝アモンは自身の魔力を障壁として展開して戦闘をする。
純粋な魔力を障壁として使用するには圧倒的な魔力量がなくては出来ない技であり、その強度も魔力の質により変化する。
世界にいる多くの魔術師達は魔法陣や杖などの媒介を使用する事で術式として完成させる。
だが魔術を極めたアモンは純粋な魔力のみでの攻防を可能にしていた。
魔術は自然に起こりうる災害を自身の魔力により再現し、多くの場合、形状も魔術師により変化させる。
そして魔術師達は、それぞれ得意な属性を持つため魔術により優劣がつくが、アモンの純粋な魔力による攻撃はどのような敵にも通用し、魔力障壁には弱点はない。
魔力の質と量、2つを持ち合わせたアモンの魔力障壁はそれだけで絶対的な防御力を持つが、アイナの八雷神・黒雷を見たティナはその魔力障壁すらも貫くと評価をした。
魔王から賞賛された事にアイナも喜びを隠せない。
絶対的強者の1人であるティナが賞賛する事などこれまで中々無い事だった。
だがあの魔術を持ってしてもティナはアモンを仕留められるとは言っていない。
その事に気がついたシンは自信をなくすどころか、あまりに桁外れな者達に呆れる事しか出来なかった。
「なあ、アイナ。俺に弟子入りなんてしなくて良いんじゃないのか?」
シンは序列3位、どう考えても序列1位のアイナの方が格上である。
だがシンは肝心な事を忘れていた。
「何を言っているのです、師はかつて邪神との戦いで力を使い果たしてしまったのでしょう?」
「そういや、そう言う事だったな」
アイナに聞こえないよう小さな声でシンは呟いた。
アイナを説得する為にシン自らが言い出した事だが、事実でない出来事を完璧に覚えていられる者など多くはいないだろう。
だが今回、アイナの戦いを見れた事はシンにとって良い経験になった。
Sランクの冒険者である”双蒼の烈刃”に1人で勝てた事でシンは少しだが調子に乗っていたと自分で感じている。
人類の最終兵器と呼ばれる者達に勝てば、誰でも調子には乗るだろう。
だが今回のアイナの戦いは、上には上がいるとシンに再確認させる事となった。
アイナが序列1位だとティナが教えなかったのも、その事を教えようとしていたのだとシンは考えていた。
「アイナがいれば獣王にも勝てるかも」
不意にユナが考えた事を口にした。
前回獣王と対峙した際にこちらの戦力不足は明らかだった。
だがアイナはその不足をたった1人で解消させるどころか、獣王にすら勝つ可能性もある。
獣王が氷狼の力をどれほど引き出しているのかにもよるが、アイナに加えてシンやユナも戦いに参加すれば優位に戦える可能性もある。
「そうかもな、でも先に森の世界に戻らないとな」
凍獄龍の襲撃により、多少の遅れは出てしまった。
だが目の前で凍獄龍を倒したおかげで地竜の怯えは勇気に代わる。
これならばほとんどの魔獣に怯える事なく、順調に進む事が出来るだろう。
凍獄龍がガーレットを捕食してしまった為に食料の確保は出来なかったが、それ以上の収穫を得る事が出来た。
アイナが仲間となり、シン達と共に行動する事で獣王からシーナを奪還する為の戦力は充分になったと言えるだろう。
暗黒の雷雲から標的に降り注ぐ一筋の黒い雷は標的の体を焼き焦がし、轟く雷鳴により周囲の音は掻き消され、黒い雷光は一体を暗黒の世界に包み込む。
アイナの使用する奥義の中で最強の単体攻撃の一つである黒雷は翼をもがれた凍獄龍の分厚い鱗を一つ残らず弾き飛ばし、厚い皮膚に覆われたその肉体を焼き焦がした。
そのあまりの雷光と熱量により、ティナも最高峰の守護魔術を展開しなくてはならず、シン達の視界は暗黒の光に覆われ、しばらくの間瞼を開ける事が出来なかった。
「むっ、鱗まで焦がしてしまったか、こいつの鱗で何か作れると思ったんだがな」
耳鳴りの続くシン達の耳にアイナの声が聞こえてくる。
凍獄龍の美しかった青白い鱗は、アイナの放った黒雷により焦がし尽くされ、手に取ったアイナの手の中で炭となって霧散していた。
少々残念そうにしていたアイナだったが、斬り落とされた翼の片方が離れた場所にあり、多少だが鱗が手に入る事に気がつき、急いで剥ぎ取りに向かう。
翼にある鱗では体を覆う鱗ほどの厚みはないが、それでも並の武器では傷一つ付ける事は出来ない。
凍獄龍の鱗は冷気に対しても絶対的な防御力を持っており、氷狼ですらその鱗には直接氷での攻撃をしない事で有名だ。
シン達の視界が晴れる頃にはアイナは鱗の剝ぎ取りを終え、魔導具の袋に詰め込み終わっている所であった。
白銀に輝いていた世界は凍獄龍の亡骸を中心とした黒く焼け焦げた世界に変貌しており、ティナの守護魔術の範囲内以外には何一つ残っている物はない。
「初めて見るか?これが最強と呼ばれる者の攻撃だ」
たった一撃で周囲一帯を破壊し尽くしたアイナの攻撃にシン達は言葉をなくし、唖然とした表情をしていた。
その顔を見てティナは今の攻撃が現実の物である事を認識させるように言う。
単体への攻撃でこれほどの被害を周囲にもたらしたのだ。
一つの標的に対し威力を集中させた一撃は対象を焼き尽くすにとどまらず、雷撃の余波のみでここまでの威力を持っていた。
黒雷と同程度の威力を持つ奥義がまだ7つもあると言う事実にロイズなどは苦笑いを浮かべていた。
だがその奥義を使用したアイナは息を乱している様子もなく、凍獄龍との戦いにも余裕を感じさせられる。
あれだけの魔術はそう何発も使えるとは思えないが、アイナのその余裕はそれが可能だと証明していた。
肉の焦げる臭いに顔をしかめながらシン達はアイナのもとへと歩み寄る。
近寄るシン達に気づいたアイナは褒めて欲しいと言いたげな表情でシン達を待っていた。
「アイナ!あなた凄いじゃない!」
アイナのものに近づいたユナは飛びつくようにアイナに抱き着き、両脇を持ち掲げるようにしてくるくると回りだす。
ユナの行動にアイナも悪い気はしないらしく笑みを浮かべながら自慢げに笑い声をあげている。
「妾も防ぐのに集中せんとならんかったの、初めて見るが中々に良い魔術だの。あの威力ならアモンの魔力障壁も貫けるだろうの」
ティナの側近である暗黒大帝アモンは自身の魔力を障壁として展開して戦闘をする。
純粋な魔力を障壁として使用するには圧倒的な魔力量がなくては出来ない技であり、その強度も魔力の質により変化する。
世界にいる多くの魔術師達は魔法陣や杖などの媒介を使用する事で術式として完成させる。
だが魔術を極めたアモンは純粋な魔力のみでの攻防を可能にしていた。
魔術は自然に起こりうる災害を自身の魔力により再現し、多くの場合、形状も魔術師により変化させる。
そして魔術師達は、それぞれ得意な属性を持つため魔術により優劣がつくが、アモンの純粋な魔力による攻撃はどのような敵にも通用し、魔力障壁には弱点はない。
魔力の質と量、2つを持ち合わせたアモンの魔力障壁はそれだけで絶対的な防御力を持つが、アイナの八雷神・黒雷を見たティナはその魔力障壁すらも貫くと評価をした。
魔王から賞賛された事にアイナも喜びを隠せない。
絶対的強者の1人であるティナが賞賛する事などこれまで中々無い事だった。
だがあの魔術を持ってしてもティナはアモンを仕留められるとは言っていない。
その事に気がついたシンは自信をなくすどころか、あまりに桁外れな者達に呆れる事しか出来なかった。
「なあ、アイナ。俺に弟子入りなんてしなくて良いんじゃないのか?」
シンは序列3位、どう考えても序列1位のアイナの方が格上である。
だがシンは肝心な事を忘れていた。
「何を言っているのです、師はかつて邪神との戦いで力を使い果たしてしまったのでしょう?」
「そういや、そう言う事だったな」
アイナに聞こえないよう小さな声でシンは呟いた。
アイナを説得する為にシン自らが言い出した事だが、事実でない出来事を完璧に覚えていられる者など多くはいないだろう。
だが今回、アイナの戦いを見れた事はシンにとって良い経験になった。
Sランクの冒険者である”双蒼の烈刃”に1人で勝てた事でシンは少しだが調子に乗っていたと自分で感じている。
人類の最終兵器と呼ばれる者達に勝てば、誰でも調子には乗るだろう。
だが今回のアイナの戦いは、上には上がいるとシンに再確認させる事となった。
アイナが序列1位だとティナが教えなかったのも、その事を教えようとしていたのだとシンは考えていた。
「アイナがいれば獣王にも勝てるかも」
不意にユナが考えた事を口にした。
前回獣王と対峙した際にこちらの戦力不足は明らかだった。
だがアイナはその不足をたった1人で解消させるどころか、獣王にすら勝つ可能性もある。
獣王が氷狼の力をどれほど引き出しているのかにもよるが、アイナに加えてシンやユナも戦いに参加すれば優位に戦える可能性もある。
「そうかもな、でも先に森の世界に戻らないとな」
凍獄龍の襲撃により、多少の遅れは出てしまった。
だが目の前で凍獄龍を倒したおかげで地竜の怯えは勇気に代わる。
これならばほとんどの魔獣に怯える事なく、順調に進む事が出来るだろう。
凍獄龍がガーレットを捕食してしまった為に食料の確保は出来なかったが、それ以上の収穫を得る事が出来た。
アイナが仲間となり、シン達と共に行動する事で獣王からシーナを奪還する為の戦力は充分になったと言えるだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる