116 / 174
獣王との戦い
戦乱の世界
しおりを挟む
世界樹の試練にて、世界分断前の物事を見ていたシン達は、言葉を失くしていた。
それがいつからであったのか、本人達にもわからない。
次第に激化していく神々の争いは、一進一退の攻防が繰り返されていた。
6人の神が共闘し、ノアへの反撃を始めたが、神出鬼没のノアの行動を、先読みする事は難しく、隙を突かれて支配下の都市を壊滅させられた。
対する6人の神達も、防御を捨てノアの支配する地域に攻め入る。
完全な単独行動をするノアは、自身を信仰する民達を守る事をしなかった。
次々と神々の軍勢により、討ち滅ぼされて行くノアの民達は、神の不在にも臆せず、抵抗を続ける。
しかし元々均衡していた軍勢は、6人の神の共闘により、ノアの軍勢が圧倒的に不利な状況に追い込まれる。
単純に6倍もの軍勢に攻め入られては、数の不利はそう簡単に覆す事は出来ない。
特にボルリスの軍勢の勢いは凄まじく、ボルニカの惨劇を知る火の神の軍勢は、烈火の如くノアの治める都市を壊滅させていく。
ボルリスの軍勢は一人一人の強者が多く、巧みな連携でノアの軍勢を討ち滅ぼす。
歴戦の猛者による指揮のもと、ボルリスの軍勢は軍として最大限の力を発揮していた。
対して、圧倒的な個の力を持っていたのは、地の神ミアリスの手勢であった。
”国滅”ナナ・イースヴァルの原型である対神戦闘人間は、ナナ程ではないものの、殲滅力の高さでは群を抜いていた。
だが、ミアリス自身が試作と評するように、持続力に乏しいようであり、短時間の戦闘で力尽き、息絶えるように倒れていく。
それでも、数多くの被験者は、絶える事なく戦場へと送り出されていた。
氷の神アイリス、海の神ウリスは配下の者達を連携させ、数による侵攻を続ける。
水と氷、互いに相性の良い武器を持つ2つの軍勢は、ボルリスとミアリスの軍勢に戦闘力では劣るものの、連合による数の有利と相性の良さを武器に、ノアの軍勢を追い詰める。
そんな中、空の神エウリスは唯一、姿を見せる事をしなかった。
だが、その軍勢は他と違い、独特の雰囲気を醸し出していた。
その軍勢に生気はなく、魔獣達の姿を模したその軍勢は、半永久的に行動を続けていた。
人族と違い、疲労の概念のない軍勢は、昼夜問わず戦い続け、ノアの軍勢に休む暇を与えない。
魔術に似た攻撃や、飛び道具まで使いこなす無機物の軍勢は、これまでの戦いよりも近代的なものを感じさせる。
その中には、のちに天使と呼ばれる者達の姿もあった。
5人の神が、ノアとの争いを続ける中、山の神サリスのみは、一切の軍勢を出そうとはしなかった。
出そうとはしないのではなく、サリスには軍勢が出せないのだ。
他の神と違い、見た目からも神々しさを感じさせないサリスには、信仰する民達がいない。
努力をしない、そんなサリスは戦いにも参加せず、ただひたすらに動く事もしようとしなかった。
サリスはただ、傍観をするだけ、彼女がしたい事はただ1つ、世界の支配者になりたいだけ。
ノアとの戦いなど他の神がすれば良い事だと考えていたのだ。
ここまでの戦いで、ノアを信仰していた民達の被害は甚大である。
数十万の人族、数十の都市が、姿を消した。
流された血が、廃墟となった都市を赤く染め、小さな血の泉を作り出す。
ノアの治めていた領地は、ほぼ壊滅されたと考えて良いだろう。
それだけ、他の神々の攻撃は激しさを増していた。
だが、それでもノアは止まる事をしない。
予測不能の行動を繰り返し、神のいない間に虐殺を繰り返す。
巧みに、短時間で行動するノアは、愉しみながらも確実に被害を与え続ける。
その行動から、ノアの頭の中に自身を信仰する者達の事など、考えられていない事が伺えた。
殺して殺して殺して殺す。
ただそれだけが、ノアのしている事であった。
動き出した者は、神の軍勢だけではない。
戦火は既に世界中に広がっていたのだ。
魔大陸ガルガンを進行するボルリス、アイリス、ミアリスの軍勢を迎撃するのは、魔王城グルーエラから進む魔王ティナ・グルーエル率いる魔族達である。
魔族の力を欲した神達は、魔王へ協力の要請をするが、魔王はその要請を受け付けない。
ならば力尽くでと攻め入る神達を、魔王率いる魔族達は追い返すように反撃をする。
元々魔族の力は、人族に遠く及ばない。
ノアの領地を攻めると同時に、魔王軍に勝つ事は不可能であった。
魔族と同じく、戦火は龍族へも向けられていた。
以前より、ボルリスによる侵攻を受けていた龍族は、これまでと同じく、神達の支配下に置かれる事を良しとしない。
のちの龍王ギルドラドを中心とした若い龍達は、龍人と共に、侵攻する軍勢を押し返す。
魔族と同じく、圧倒的な強者である龍族は、神の軍勢を物ともせず数の理を覆す。
魔族、龍族、に続き戦乱を巻き起こすのは、領域の支配者として君臨する最上級の魔獣達だ。
争いに向け進軍するうちに、魔獣の領域に知らず知らず足を踏み入れ、領域の支配者による襲撃を受ける。
分断前の世界は、至る所で争いが起こり続けていた。
あらゆる場所に、屍が横たわり、大量の血液や肉塊は美しい大地を汚し続ける。
屍を喰らう魔獣達は、次々と大地を闊歩し、力をつけさらに他の種族を襲い続ける。
そんな惨状を唯一神クラウ・ディアスは嘆き続けていた。
彼女が求めていた世界の支配者は、今の神々のような者達ではない。
力による支配を否定しない、だが注目したかったのは、その後に支配した土地と民をどのような扱いをするのかであった。
現状、この争いで生き残るのは、戦いに勝利した側の陣営のみだ。
勝利するのは、当然5人の神が率いる軍勢とノアである。
クラウ・ディアスの望まぬ方向へと向かう世界を嘆き、行動を開始する。
唯一神の力は、他の追随を許さない。
現存する全ての生物、7人の神々、そして世界に唯一神はその神としての力を行使する。
それがいつからであったのか、本人達にもわからない。
次第に激化していく神々の争いは、一進一退の攻防が繰り返されていた。
6人の神が共闘し、ノアへの反撃を始めたが、神出鬼没のノアの行動を、先読みする事は難しく、隙を突かれて支配下の都市を壊滅させられた。
対する6人の神達も、防御を捨てノアの支配する地域に攻め入る。
完全な単独行動をするノアは、自身を信仰する民達を守る事をしなかった。
次々と神々の軍勢により、討ち滅ぼされて行くノアの民達は、神の不在にも臆せず、抵抗を続ける。
しかし元々均衡していた軍勢は、6人の神の共闘により、ノアの軍勢が圧倒的に不利な状況に追い込まれる。
単純に6倍もの軍勢に攻め入られては、数の不利はそう簡単に覆す事は出来ない。
特にボルリスの軍勢の勢いは凄まじく、ボルニカの惨劇を知る火の神の軍勢は、烈火の如くノアの治める都市を壊滅させていく。
ボルリスの軍勢は一人一人の強者が多く、巧みな連携でノアの軍勢を討ち滅ぼす。
歴戦の猛者による指揮のもと、ボルリスの軍勢は軍として最大限の力を発揮していた。
対して、圧倒的な個の力を持っていたのは、地の神ミアリスの手勢であった。
”国滅”ナナ・イースヴァルの原型である対神戦闘人間は、ナナ程ではないものの、殲滅力の高さでは群を抜いていた。
だが、ミアリス自身が試作と評するように、持続力に乏しいようであり、短時間の戦闘で力尽き、息絶えるように倒れていく。
それでも、数多くの被験者は、絶える事なく戦場へと送り出されていた。
氷の神アイリス、海の神ウリスは配下の者達を連携させ、数による侵攻を続ける。
水と氷、互いに相性の良い武器を持つ2つの軍勢は、ボルリスとミアリスの軍勢に戦闘力では劣るものの、連合による数の有利と相性の良さを武器に、ノアの軍勢を追い詰める。
そんな中、空の神エウリスは唯一、姿を見せる事をしなかった。
だが、その軍勢は他と違い、独特の雰囲気を醸し出していた。
その軍勢に生気はなく、魔獣達の姿を模したその軍勢は、半永久的に行動を続けていた。
人族と違い、疲労の概念のない軍勢は、昼夜問わず戦い続け、ノアの軍勢に休む暇を与えない。
魔術に似た攻撃や、飛び道具まで使いこなす無機物の軍勢は、これまでの戦いよりも近代的なものを感じさせる。
その中には、のちに天使と呼ばれる者達の姿もあった。
5人の神が、ノアとの争いを続ける中、山の神サリスのみは、一切の軍勢を出そうとはしなかった。
出そうとはしないのではなく、サリスには軍勢が出せないのだ。
他の神と違い、見た目からも神々しさを感じさせないサリスには、信仰する民達がいない。
努力をしない、そんなサリスは戦いにも参加せず、ただひたすらに動く事もしようとしなかった。
サリスはただ、傍観をするだけ、彼女がしたい事はただ1つ、世界の支配者になりたいだけ。
ノアとの戦いなど他の神がすれば良い事だと考えていたのだ。
ここまでの戦いで、ノアを信仰していた民達の被害は甚大である。
数十万の人族、数十の都市が、姿を消した。
流された血が、廃墟となった都市を赤く染め、小さな血の泉を作り出す。
ノアの治めていた領地は、ほぼ壊滅されたと考えて良いだろう。
それだけ、他の神々の攻撃は激しさを増していた。
だが、それでもノアは止まる事をしない。
予測不能の行動を繰り返し、神のいない間に虐殺を繰り返す。
巧みに、短時間で行動するノアは、愉しみながらも確実に被害を与え続ける。
その行動から、ノアの頭の中に自身を信仰する者達の事など、考えられていない事が伺えた。
殺して殺して殺して殺す。
ただそれだけが、ノアのしている事であった。
動き出した者は、神の軍勢だけではない。
戦火は既に世界中に広がっていたのだ。
魔大陸ガルガンを進行するボルリス、アイリス、ミアリスの軍勢を迎撃するのは、魔王城グルーエラから進む魔王ティナ・グルーエル率いる魔族達である。
魔族の力を欲した神達は、魔王へ協力の要請をするが、魔王はその要請を受け付けない。
ならば力尽くでと攻め入る神達を、魔王率いる魔族達は追い返すように反撃をする。
元々魔族の力は、人族に遠く及ばない。
ノアの領地を攻めると同時に、魔王軍に勝つ事は不可能であった。
魔族と同じく、戦火は龍族へも向けられていた。
以前より、ボルリスによる侵攻を受けていた龍族は、これまでと同じく、神達の支配下に置かれる事を良しとしない。
のちの龍王ギルドラドを中心とした若い龍達は、龍人と共に、侵攻する軍勢を押し返す。
魔族と同じく、圧倒的な強者である龍族は、神の軍勢を物ともせず数の理を覆す。
魔族、龍族、に続き戦乱を巻き起こすのは、領域の支配者として君臨する最上級の魔獣達だ。
争いに向け進軍するうちに、魔獣の領域に知らず知らず足を踏み入れ、領域の支配者による襲撃を受ける。
分断前の世界は、至る所で争いが起こり続けていた。
あらゆる場所に、屍が横たわり、大量の血液や肉塊は美しい大地を汚し続ける。
屍を喰らう魔獣達は、次々と大地を闊歩し、力をつけさらに他の種族を襲い続ける。
そんな惨状を唯一神クラウ・ディアスは嘆き続けていた。
彼女が求めていた世界の支配者は、今の神々のような者達ではない。
力による支配を否定しない、だが注目したかったのは、その後に支配した土地と民をどのような扱いをするのかであった。
現状、この争いで生き残るのは、戦いに勝利した側の陣営のみだ。
勝利するのは、当然5人の神が率いる軍勢とノアである。
クラウ・ディアスの望まぬ方向へと向かう世界を嘆き、行動を開始する。
唯一神の力は、他の追随を許さない。
現存する全ての生物、7人の神々、そして世界に唯一神はその神としての力を行使する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる