158 / 174
空の世界
現れた天使
しおりを挟む
「あちらの方角、少数だが人族の気配を感じる」
無人の浮遊島に辿り着き、サリスからこの世界での忠告を受けていたシン達のもとに生命探知を終えたティナが戻って来た。
広範囲に展開した生命探知にようやく空の世界の住人が探知されたのだ。
この世界の者達との接触でどのような結果になるのかは予想出来ないが、空の世界についての情報が乏しい今は、少しでも何かの情報が欲しい。
「わかった、すぐに移動しよう。サリス、頼めるか?」
「ふむ、任せるが良い」
頼られている、その事に満足しているサリスは大げさに頷きながら立ち上がる。
ティナが示した方向へと手をかざし、力を込める。
サリスを一同が見守る中、しばらく静寂の時間が包み込む。
すると、サリスがかざした手の先に、人1人が容易に入り込めるほどの黒い渦のようなものが生成される。
洞窟の壁に黒い渦が浮かび上がる景色は、異様とも言えるものだ。
「さすがだの」
「ふん、そうだろう? 私もやれば出来るのだ」
何が凄いのか、いまいちシンは理解出来ないが、魔王であるティナが言うのだからそういう事なのだろうと無理矢理納得する。
先ほど無知さを咎められたばかりなのに、またそれを晒す事を嫌ったのだ。
「ねぇ、なんなのよこれ?」
黙り込むシンを知らずして、ユナはサリスが作った黒い渦に近寄りながら問いかける。
指を黒い渦が触れるか触れないかの辺りで動かしているあたり、ユナは思い切ってそれを確かめる勇気が持てないのだろう。
「これは、そうだな、転移を複雑化したものとでも言えば良いのかな」
「複雑化?」
ユナの問いかけに、サリスは自信ありげに答える。
癪に触る事もなくはないが、今ばかりはそんな態度も許してやるべきだろう。
「普通の転移では、先ほどのようにエウリスに介入される恐れがあるからな。 私の力を使い少し改良した。 まあ、転移というより異空間を作り出したと考えた方が正解かもしれないな」
通常、転移は転移用の魔法陣同士を繋ぐ事で、任意の場所に人や物を瞬間的に移動させる。
そうする事で、必要な魔力は魔法陣が補う事が出来るし、転移するものに負担はなくなる。
ノアが行う転移はその通常の転移とは方法が異なるが、内容的には同じである。
魔法陣が負担する所を、ノアが負担するように変わるだけだ。
今回、サリスが展開したこの黒い渦は、通常の転移とは異なる。
通常であれば、精神が肉体から剥離される感覚の後、肉体と精神が吸着する感覚が起こり、目を覚ませば転移が終了している。
しかし、この黒い渦はその感覚を起こさせない。
サリスが転移ではなく異空間を作り出したと言う意味はここからくる。
この黒い渦は、ティナが示した場所へと繋がっている。
それは通常の転移で魔法陣通しが繋がっている事と同じだ。
だが、移動の方法が異なる。
この黒い渦の内部は、この空の世界と切り離された異空間となっており、ここを通るのに必要な時間は一瞬ではない。
通常の転移では、移動は一瞬だ。
一瞬と言っても、魔法陣通しの間を確かにその転移する者は通っており、実際は魔法陣から魔法陣まで飛び移るのではなく、魔法陣と魔法陣の間を光を超える速度で移動していると考えれば良い。
この黒い渦は、その移動方法が異なるのだ。
通常の転移で目にも止まらぬ速度で移動している部分を省き、転移を開始する場所と転移後に辿り着く場所を異空間で繋いでいる。
この黒い渦を通る間は、空の世界でなくサリスが新たに作り出した空間の為、ノアの転移の時のようにエウリスから介入される恐れはない。
その代わり、異空間にいる間は自動の移動ではなく徒歩での移動になり、時間がかかってしまう。
ティナが称賛したのはこの異空間を作り出したからである。
神の介入すら拒む異空間を作るのは容易ではない。
何しろ生命が入り込める異空間の創造すら、人族では到底なしえない事なのだから当然だろう。
魔導具の袋も異空間を利用しているが、それと今回のサリスが作り出した異空間では規模がかけ離れているし、魔導具の袋がしまい込めるのは物質のみだ。
その中に生命を持つものが入り込めば、問答無用で死滅する。
何故なのか理由は解明されていないが、過去それを試した全ての者が帰らぬ人となっている。
サリスはそれを見事に成し遂げたのだ。
元神であった事を考慮に入れられば、当然の事なのかもしれないが。
それほど、神という存在は絶大な力を持つのだ。
「ほんとに大丈夫なの?」
説明を受けたシン達だが、これを作った者がサリスとだけあり、未だ信用しきれていない。
「心配いらんぞ、妾が保証する」
「そう、ならいいわ」
「おい貴様、私の力を疑っているのか」
ティナが保証した事で一同も信用する事になったが、それに不満があるのはサリスである。
口うるさく不満を述べ始めるサリスだが、誰1人相手にせず次々とその黒い渦の中に飛び込んでいく。
「あっ!待って!」
慌てて中に入り込むサリスだが、シン達は既に大分先に進んでいた。
一度熱くなるとその事に集中してしまうのはサリスの悪い癖だ。
「なんか変な気分ですね」
黒い渦の内部は、見えない床が広がっているかのようであった。
足元を見ても、底には黒い揺らめきが目まぐるしくその形を変化されているだけだ。
硬い何かを踏んでいる感覚はあるが、何も見えない。
異様な空間に、シーナは落ち着かないようである。
共に歩む氷狼は、常に何かを警戒するように威嚇しており、シン達にもその緊張感が伝わってくる。
「気味が悪いわ、早く出ましょう」
「貴様、私の空間にケチをつけるのか⁉︎」
自信満々に作り出した異空間がシン達から不評であり、またもサリスは苛立ちを見せる。
だが、シン達が嫌がるのも無理はない。
無数に蠢く黒いものに囲まれた場所になど、誰も居たいとは思わないだろう。
ティナが示した場所へと早く行こうと一同は走り出す。
この空の世界に来てからまだ何もしていない為、全員が力を万全に残した状態だ。
有り余った活力をある程度発散する為にも、ここで動きたくなっているのだ。
「いっちばーん!」
「むっ、まさか私が負けるとは」
いつの間にか始まっていた競争に勝利したのはユナであった。
続いてアイナ、シーナが終着点と思われる場所に辿り着いた。
「はぁ、はぁ、もっとゆっくり行かんか、馬鹿者め」
最後に到着したサリスは、息を乱し全員に文句を言う。
肥満体型ではなくなったとはいえ、まだサリスは長い時間の運動に慣れていない。
シン達に大きく突き放され、最後はよろよろになっていた。
「普通に出ればよいぞ」
話を続けられないサリスに変わり、ティナが簡単に説明をする。
入る時と同様に、手から慎重に外に出る。
異空間から出たシン達を待っていたのは、空の世界とは思えない、一面に広がる草原であった。
「まさか、違う世界に来たのか?」
今までいた浮遊島とは明らかに違う景色に一同は戸惑う。
しかし、ここは間違いなく空の世界の浮遊島の一つであった。
「えっ⁉︎ あっちょ、どいて~!」
「ん? うごっ!」
ゴドッと鈍い音を出しながらシンは何かに激突され倒れ込む。
突然の襲撃に、ユナやアイナ達は武器を取り出し、臨戦態勢を整えた。
「うぅ~、ごめんなさい~」
地面に倒れ込んだシンの瞳は、のしかかっている人物を捉えていた。
黒い髪のくせ毛に、白い肌。
女性と思われるその人物は、大きな瞳に涙を浮かばせ、シンと激突したと思われる頭部に手を当てている。
「天使?」
その人物は、通常の人族と異なる異質なものを持っていた。
それは暗闇を思わせ、吸い込まれるような黒い翼。
ティナの黒い翼とは明らかに違う。
無数の羽毛により形成されたその翼は、魔族のものとは異なる。
サリスによって忠告された、この空の世界で最も注意すべき存在。
天使と呼ばれるその人族と、シンは接触する事となった。
無人の浮遊島に辿り着き、サリスからこの世界での忠告を受けていたシン達のもとに生命探知を終えたティナが戻って来た。
広範囲に展開した生命探知にようやく空の世界の住人が探知されたのだ。
この世界の者達との接触でどのような結果になるのかは予想出来ないが、空の世界についての情報が乏しい今は、少しでも何かの情報が欲しい。
「わかった、すぐに移動しよう。サリス、頼めるか?」
「ふむ、任せるが良い」
頼られている、その事に満足しているサリスは大げさに頷きながら立ち上がる。
ティナが示した方向へと手をかざし、力を込める。
サリスを一同が見守る中、しばらく静寂の時間が包み込む。
すると、サリスがかざした手の先に、人1人が容易に入り込めるほどの黒い渦のようなものが生成される。
洞窟の壁に黒い渦が浮かび上がる景色は、異様とも言えるものだ。
「さすがだの」
「ふん、そうだろう? 私もやれば出来るのだ」
何が凄いのか、いまいちシンは理解出来ないが、魔王であるティナが言うのだからそういう事なのだろうと無理矢理納得する。
先ほど無知さを咎められたばかりなのに、またそれを晒す事を嫌ったのだ。
「ねぇ、なんなのよこれ?」
黙り込むシンを知らずして、ユナはサリスが作った黒い渦に近寄りながら問いかける。
指を黒い渦が触れるか触れないかの辺りで動かしているあたり、ユナは思い切ってそれを確かめる勇気が持てないのだろう。
「これは、そうだな、転移を複雑化したものとでも言えば良いのかな」
「複雑化?」
ユナの問いかけに、サリスは自信ありげに答える。
癪に触る事もなくはないが、今ばかりはそんな態度も許してやるべきだろう。
「普通の転移では、先ほどのようにエウリスに介入される恐れがあるからな。 私の力を使い少し改良した。 まあ、転移というより異空間を作り出したと考えた方が正解かもしれないな」
通常、転移は転移用の魔法陣同士を繋ぐ事で、任意の場所に人や物を瞬間的に移動させる。
そうする事で、必要な魔力は魔法陣が補う事が出来るし、転移するものに負担はなくなる。
ノアが行う転移はその通常の転移とは方法が異なるが、内容的には同じである。
魔法陣が負担する所を、ノアが負担するように変わるだけだ。
今回、サリスが展開したこの黒い渦は、通常の転移とは異なる。
通常であれば、精神が肉体から剥離される感覚の後、肉体と精神が吸着する感覚が起こり、目を覚ませば転移が終了している。
しかし、この黒い渦はその感覚を起こさせない。
サリスが転移ではなく異空間を作り出したと言う意味はここからくる。
この黒い渦は、ティナが示した場所へと繋がっている。
それは通常の転移で魔法陣通しが繋がっている事と同じだ。
だが、移動の方法が異なる。
この黒い渦の内部は、この空の世界と切り離された異空間となっており、ここを通るのに必要な時間は一瞬ではない。
通常の転移では、移動は一瞬だ。
一瞬と言っても、魔法陣通しの間を確かにその転移する者は通っており、実際は魔法陣から魔法陣まで飛び移るのではなく、魔法陣と魔法陣の間を光を超える速度で移動していると考えれば良い。
この黒い渦は、その移動方法が異なるのだ。
通常の転移で目にも止まらぬ速度で移動している部分を省き、転移を開始する場所と転移後に辿り着く場所を異空間で繋いでいる。
この黒い渦を通る間は、空の世界でなくサリスが新たに作り出した空間の為、ノアの転移の時のようにエウリスから介入される恐れはない。
その代わり、異空間にいる間は自動の移動ではなく徒歩での移動になり、時間がかかってしまう。
ティナが称賛したのはこの異空間を作り出したからである。
神の介入すら拒む異空間を作るのは容易ではない。
何しろ生命が入り込める異空間の創造すら、人族では到底なしえない事なのだから当然だろう。
魔導具の袋も異空間を利用しているが、それと今回のサリスが作り出した異空間では規模がかけ離れているし、魔導具の袋がしまい込めるのは物質のみだ。
その中に生命を持つものが入り込めば、問答無用で死滅する。
何故なのか理由は解明されていないが、過去それを試した全ての者が帰らぬ人となっている。
サリスはそれを見事に成し遂げたのだ。
元神であった事を考慮に入れられば、当然の事なのかもしれないが。
それほど、神という存在は絶大な力を持つのだ。
「ほんとに大丈夫なの?」
説明を受けたシン達だが、これを作った者がサリスとだけあり、未だ信用しきれていない。
「心配いらんぞ、妾が保証する」
「そう、ならいいわ」
「おい貴様、私の力を疑っているのか」
ティナが保証した事で一同も信用する事になったが、それに不満があるのはサリスである。
口うるさく不満を述べ始めるサリスだが、誰1人相手にせず次々とその黒い渦の中に飛び込んでいく。
「あっ!待って!」
慌てて中に入り込むサリスだが、シン達は既に大分先に進んでいた。
一度熱くなるとその事に集中してしまうのはサリスの悪い癖だ。
「なんか変な気分ですね」
黒い渦の内部は、見えない床が広がっているかのようであった。
足元を見ても、底には黒い揺らめきが目まぐるしくその形を変化されているだけだ。
硬い何かを踏んでいる感覚はあるが、何も見えない。
異様な空間に、シーナは落ち着かないようである。
共に歩む氷狼は、常に何かを警戒するように威嚇しており、シン達にもその緊張感が伝わってくる。
「気味が悪いわ、早く出ましょう」
「貴様、私の空間にケチをつけるのか⁉︎」
自信満々に作り出した異空間がシン達から不評であり、またもサリスは苛立ちを見せる。
だが、シン達が嫌がるのも無理はない。
無数に蠢く黒いものに囲まれた場所になど、誰も居たいとは思わないだろう。
ティナが示した場所へと早く行こうと一同は走り出す。
この空の世界に来てからまだ何もしていない為、全員が力を万全に残した状態だ。
有り余った活力をある程度発散する為にも、ここで動きたくなっているのだ。
「いっちばーん!」
「むっ、まさか私が負けるとは」
いつの間にか始まっていた競争に勝利したのはユナであった。
続いてアイナ、シーナが終着点と思われる場所に辿り着いた。
「はぁ、はぁ、もっとゆっくり行かんか、馬鹿者め」
最後に到着したサリスは、息を乱し全員に文句を言う。
肥満体型ではなくなったとはいえ、まだサリスは長い時間の運動に慣れていない。
シン達に大きく突き放され、最後はよろよろになっていた。
「普通に出ればよいぞ」
話を続けられないサリスに変わり、ティナが簡単に説明をする。
入る時と同様に、手から慎重に外に出る。
異空間から出たシン達を待っていたのは、空の世界とは思えない、一面に広がる草原であった。
「まさか、違う世界に来たのか?」
今までいた浮遊島とは明らかに違う景色に一同は戸惑う。
しかし、ここは間違いなく空の世界の浮遊島の一つであった。
「えっ⁉︎ あっちょ、どいて~!」
「ん? うごっ!」
ゴドッと鈍い音を出しながらシンは何かに激突され倒れ込む。
突然の襲撃に、ユナやアイナ達は武器を取り出し、臨戦態勢を整えた。
「うぅ~、ごめんなさい~」
地面に倒れ込んだシンの瞳は、のしかかっている人物を捉えていた。
黒い髪のくせ毛に、白い肌。
女性と思われるその人物は、大きな瞳に涙を浮かばせ、シンと激突したと思われる頭部に手を当てている。
「天使?」
その人物は、通常の人族と異なる異質なものを持っていた。
それは暗闇を思わせ、吸い込まれるような黒い翼。
ティナの黒い翼とは明らかに違う。
無数の羽毛により形成されたその翼は、魔族のものとは異なる。
サリスによって忠告された、この空の世界で最も注意すべき存在。
天使と呼ばれるその人族と、シンは接触する事となった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる