167 / 174
空の世界
それぞれの選択
しおりを挟む
空中都市ダンデリアはエウリスと敵対するシンにとってまさにうってつけとなる拠点だ。
都市全体が浮遊島内の巨大な山脈の内部にあるダンデリアは、空の世界に存在しながらも空と言うものが存在しない。
空がないと言う事は同時に、空のあるところ全てを見る事の出来るエウリスの監視から逃れられると言う事だ。
ダンデリアに滞在している時のみの事だが、シンにとってこれは大きなメリットだ。
ダンテとの協力は戦力と空の世界の知識と共に拠点と言う重要なものをシンにもたらした。
ダンテに抱く感情も出会った当初よりも良い方向に向かっている。
初めに話した時は自尊心が強そうで、不真面目な印象をダンテに抱いていたが、このダンデリアの街の様子やその住人達に対する接し方を見るとその印象も薄れていった。
現状、ダンデリアに滞在するのは悪い気分ではない。
ダンテと共にこの街に来たという事もあり、街の人達とも悪い仲ではない。
しかし、どうもダンテの側近の天使と思われるルーディとは良い関係を保てているとは言い難い。
シンからは仲良くなろうと歩み寄ってみてはいるものの、ルーディにその気はないらしく毎回冷たくあしらわれてしまう。
これからダンテと協力していくならば、その側近であるルーディとも協力しなくてはならないのだが、相手にされないのではわかりあう事も出来ない。
「シン、早速だがリーオンに向かうぞ。 行動するなら早い方が良い」
与えられた一室にて休んでいたシンのもとにダンテが突然入り込む。
どうもダンテと言う天使は遠慮と言うものを知らないらしい。
突然現れ、何かを思い出したように急にいなくなる。
ここ数日でダンテがどのような者なのか、少しずつシンは理解し始めていた。
この天使は何かと忙しい、いつも慌ただしくあちこちを駆け回っているのだ。
「行くって言ってもどうやって行くんだ? 俺が空を飛べないのは知ってるだろ? それにお前もそう簡単に動けない」
大天使候補であるダンテはそう簡単に動く事を許されていない。
シンが囚われていた空中都市ラーギアに来たのは偶然だったのだ。
聖別の日、ダンテのように各地に土地を持ち生活する天使達やラーギアに住む天使達は全員ラーギアに集合する事になっている。
その僅かな自由の間にダンテは行動したのだ。
今ダンテが外に出ればすぐにエウリスなりに見つかりシンも再度捕まる可能性がある。
ダンテが大天使に選ばれる為にわざと目立つのも必要だが、現状シンにそこまでの危険を犯す必要はない。
「心配ないさ、 道案内にはルーディを付ける。 これを機に仲良くなってくれよ。 俺様が気を遣ってやったんだ。成果なしじゃ許さないぞ? 」
「余計なお世話だ。 他にも天使はいるんだろ?」
獅子の強心を手にする為には天使の力が必要だろう。
移動もそうだが、リーガルを空中に留めておくには翼を持つ天使が適任だ。
しかし、手間がかかり忍耐も必要とされそうなリーガル討伐に息の合わないルーディと向かう訳には行かない。
この空中都市ダンデリアには他にも多数の天使がいるのは確認している。
可能ならば、ルーディ以外の者と向かいたいところだ。
「残念ながらルーディの他の奴らは俺様と一緒にやらなきゃならない事があるんだよなぁ」
わざとらしく嘆く素振りを見せるダンテにイラっときながらも、シンは選択肢がない事を理解する。
どうもダンテはシンとルーディの距離を近づけたいようである。
「わかったよ。 どこに行けば良い?」
居候のシンにわがままを言う権利はなかった。
**
「二手に別れる? 私達が?」
空の世界で出会ったグリンのもとにいたユナ達は未だ意見がまとまっていなかった。
しかし、現状を良くなく思ってしたエルリックから提案が出された。
シンを探そうと考えるユナとアイナ、シーナ。
目的である空の証と獅子の強心を優先するエルリックとナナ。
この意見の食い違う者達をそれぞれ別行動させると考えたのだ。
ただでさえティナやサリスともはぐれてしまっている。
その一同をさらに分ける事に不安はあるが、悪い案ではない。
ユナ達の実力ならば単独での行動も十分可能である。
このまま浮遊島ステップにとどまるよりもマシだろう。
「だけど予め期限は付けさせてもらうよ。 一ヶ月だね。 例えどんな状況であろうと一ヶ月後には必ずこのステップに戻ってくる事。 それだけは守ってくれ」
「わかったわ。 一ヶ月後ね」
進展があろうとなかろうと必ずこの浮遊島ステップへと戻る事。
それがエルリックから出された絶対条件だった。
「合流後、状況を確認して進展のあった方へみんなで向かう。 これで良いかな?」
「承知した。 我の力、今こそ解き放とう」
「ははっ、頼もしいね」
エルリックはアイナの扱いにもこのところ慣れてきた。
たまにエルリックの理解し難い言動をする事もあるが、何が言いたいのか雰囲気でわかるようになったのだ。
「エルくん。 早く」
意気揚々と旅立つユナ達を見たナナは、エルリックを急かすように服を引く。
ナナがエルリックに着いて行くと言ったのはおそらくだが食事面を考慮しての事だろう。
現金なようであるが、戦力的にナナの存在はありがたい。
「グリンさん。 お世話になりました。 すみませんこれでは少ないですが…」
「いや、お礼なんていらないよ。 僕は自分のしたい事をしただけだからね」
数日世話になった礼としてエルリックが取り出した数枚の金貨をグリンは受け取らなかった。
こうした所もグリンが慕われる理由でもあった。
「それと余計なお世話かもしれないけど」
「なんだい?」
「僕も君達に同行しても良いかな? この世界の事を知ってる人間は必要じゃないのか?」
グリンの申し出はエルリックにも有益なものがある。
「僕達の目的には危険がある。 迷惑と言う訳ではないけど、死の危険があるんだ。 そこまで世話になる訳には….」
エルリック達の目的は、空の神エウリスと対立する事になるものだ。
グリンがエルリック達に手を貸せば、グリンはこの世界に住む事すら難しくなるだろう。
「それでも僕は同行したい。 戦力にはなれないかもしれないけど、こう見えて何度か修羅場は潜ってる。 足手纏いにはならないよ」
グリンの決意は固い。
エルリックを見つめる瞳に曇りはない。
「わかった。 これからよろしく頼む」
「ありがとう。 力になれるよう頑張るよ」
シンと同じく、仲間達も動き出す。
一人一人の選択が、空の世界の行方を大きく左右する事になる。
都市全体が浮遊島内の巨大な山脈の内部にあるダンデリアは、空の世界に存在しながらも空と言うものが存在しない。
空がないと言う事は同時に、空のあるところ全てを見る事の出来るエウリスの監視から逃れられると言う事だ。
ダンデリアに滞在している時のみの事だが、シンにとってこれは大きなメリットだ。
ダンテとの協力は戦力と空の世界の知識と共に拠点と言う重要なものをシンにもたらした。
ダンテに抱く感情も出会った当初よりも良い方向に向かっている。
初めに話した時は自尊心が強そうで、不真面目な印象をダンテに抱いていたが、このダンデリアの街の様子やその住人達に対する接し方を見るとその印象も薄れていった。
現状、ダンデリアに滞在するのは悪い気分ではない。
ダンテと共にこの街に来たという事もあり、街の人達とも悪い仲ではない。
しかし、どうもダンテの側近の天使と思われるルーディとは良い関係を保てているとは言い難い。
シンからは仲良くなろうと歩み寄ってみてはいるものの、ルーディにその気はないらしく毎回冷たくあしらわれてしまう。
これからダンテと協力していくならば、その側近であるルーディとも協力しなくてはならないのだが、相手にされないのではわかりあう事も出来ない。
「シン、早速だがリーオンに向かうぞ。 行動するなら早い方が良い」
与えられた一室にて休んでいたシンのもとにダンテが突然入り込む。
どうもダンテと言う天使は遠慮と言うものを知らないらしい。
突然現れ、何かを思い出したように急にいなくなる。
ここ数日でダンテがどのような者なのか、少しずつシンは理解し始めていた。
この天使は何かと忙しい、いつも慌ただしくあちこちを駆け回っているのだ。
「行くって言ってもどうやって行くんだ? 俺が空を飛べないのは知ってるだろ? それにお前もそう簡単に動けない」
大天使候補であるダンテはそう簡単に動く事を許されていない。
シンが囚われていた空中都市ラーギアに来たのは偶然だったのだ。
聖別の日、ダンテのように各地に土地を持ち生活する天使達やラーギアに住む天使達は全員ラーギアに集合する事になっている。
その僅かな自由の間にダンテは行動したのだ。
今ダンテが外に出ればすぐにエウリスなりに見つかりシンも再度捕まる可能性がある。
ダンテが大天使に選ばれる為にわざと目立つのも必要だが、現状シンにそこまでの危険を犯す必要はない。
「心配ないさ、 道案内にはルーディを付ける。 これを機に仲良くなってくれよ。 俺様が気を遣ってやったんだ。成果なしじゃ許さないぞ? 」
「余計なお世話だ。 他にも天使はいるんだろ?」
獅子の強心を手にする為には天使の力が必要だろう。
移動もそうだが、リーガルを空中に留めておくには翼を持つ天使が適任だ。
しかし、手間がかかり忍耐も必要とされそうなリーガル討伐に息の合わないルーディと向かう訳には行かない。
この空中都市ダンデリアには他にも多数の天使がいるのは確認している。
可能ならば、ルーディ以外の者と向かいたいところだ。
「残念ながらルーディの他の奴らは俺様と一緒にやらなきゃならない事があるんだよなぁ」
わざとらしく嘆く素振りを見せるダンテにイラっときながらも、シンは選択肢がない事を理解する。
どうもダンテはシンとルーディの距離を近づけたいようである。
「わかったよ。 どこに行けば良い?」
居候のシンにわがままを言う権利はなかった。
**
「二手に別れる? 私達が?」
空の世界で出会ったグリンのもとにいたユナ達は未だ意見がまとまっていなかった。
しかし、現状を良くなく思ってしたエルリックから提案が出された。
シンを探そうと考えるユナとアイナ、シーナ。
目的である空の証と獅子の強心を優先するエルリックとナナ。
この意見の食い違う者達をそれぞれ別行動させると考えたのだ。
ただでさえティナやサリスともはぐれてしまっている。
その一同をさらに分ける事に不安はあるが、悪い案ではない。
ユナ達の実力ならば単独での行動も十分可能である。
このまま浮遊島ステップにとどまるよりもマシだろう。
「だけど予め期限は付けさせてもらうよ。 一ヶ月だね。 例えどんな状況であろうと一ヶ月後には必ずこのステップに戻ってくる事。 それだけは守ってくれ」
「わかったわ。 一ヶ月後ね」
進展があろうとなかろうと必ずこの浮遊島ステップへと戻る事。
それがエルリックから出された絶対条件だった。
「合流後、状況を確認して進展のあった方へみんなで向かう。 これで良いかな?」
「承知した。 我の力、今こそ解き放とう」
「ははっ、頼もしいね」
エルリックはアイナの扱いにもこのところ慣れてきた。
たまにエルリックの理解し難い言動をする事もあるが、何が言いたいのか雰囲気でわかるようになったのだ。
「エルくん。 早く」
意気揚々と旅立つユナ達を見たナナは、エルリックを急かすように服を引く。
ナナがエルリックに着いて行くと言ったのはおそらくだが食事面を考慮しての事だろう。
現金なようであるが、戦力的にナナの存在はありがたい。
「グリンさん。 お世話になりました。 すみませんこれでは少ないですが…」
「いや、お礼なんていらないよ。 僕は自分のしたい事をしただけだからね」
数日世話になった礼としてエルリックが取り出した数枚の金貨をグリンは受け取らなかった。
こうした所もグリンが慕われる理由でもあった。
「それと余計なお世話かもしれないけど」
「なんだい?」
「僕も君達に同行しても良いかな? この世界の事を知ってる人間は必要じゃないのか?」
グリンの申し出はエルリックにも有益なものがある。
「僕達の目的には危険がある。 迷惑と言う訳ではないけど、死の危険があるんだ。 そこまで世話になる訳には….」
エルリック達の目的は、空の神エウリスと対立する事になるものだ。
グリンがエルリック達に手を貸せば、グリンはこの世界に住む事すら難しくなるだろう。
「それでも僕は同行したい。 戦力にはなれないかもしれないけど、こう見えて何度か修羅場は潜ってる。 足手纏いにはならないよ」
グリンの決意は固い。
エルリックを見つめる瞳に曇りはない。
「わかった。 これからよろしく頼む」
「ありがとう。 力になれるよう頑張るよ」
シンと同じく、仲間達も動き出す。
一人一人の選択が、空の世界の行方を大きく左右する事になる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる