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10話
しおりを挟む「・・・」
ふと、それを聞いたミコトちゃんから笑みがこぼれた。
「・・・マリーさん、そしたら、そのあなたの真剣な気持ちを証明して!
・・・シンデレラちゃんがもうすぐここに来ると思うから」
「・・・!」
ふと、目前を見ると、シンデレラ、いや本名はエラが、マリーからはだいぶ離れた前方を、
まるで身を隠すかのように小走りで走り去ろうとしているのがみえた。
「・・・」
いつもなら、そんな彼女に、妹と、時には母親も加わって、寄ってたかって虐げるのが日課なのに、
今回はなぜかそれをみて、逆にかなり動揺しているマリーに、ミコトが言った。
「・・・あなたの今までの行動が、
あなたの本当の願い、幸せを妨げていることに真に気づいたら、
ものすごく怖いでしょう。
・・・あの子に口先だけで謝る、・・・いいえ、そうじゃないの。
・・・私たちの世界は心で決まるの。
だから、まずは本心からそういう気持ちになって、
あとからもし出来得るならば、実際に行動に移してほしいの。
・・・今回の試験、あなたの願いと私の願いがかかっているけど、決して叶いっこないなんて思わないで!」
続く
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