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第二章 郵便屋さん
第32話 そ、そんなのだめだよ!
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「ちょ!? 急に何言ってるの!?」
僕の隣から、師匠の叫び声が聞こえました。僕も何かを言わなければならないのでしょうが、口が上手く動いてくれません。僕の口は、先ほどから、ずっとパクパクと同じ動きを繰り返しています。もしかして、僕は、郵便屋さんに何も言えなくなる魔法をかけられてしまったのでしょうか。
「何って、そのままの意味だよ。弟子ちゃんが、ボクの恋人になってくれないかなと思ってね」
「そ、そんなのだめだよ!」
「だめって……魔女ちゃんに、関係あるのかい?」
「そ、そりゃ、私は師匠で。だから、弟子の恋愛事情も気になるというか……」
「気になるのは分かるよ。でも、いくら師匠だからって、口を出していいものなのかな? 自分の弟子の恋愛事情にさ。むしろ師匠って立場なら、弟子の気持ちを尊重してあげるのが一番だと思うけど」
「それは…………ううううう。で、弟子君!」
グッと僕の腕が強く引っ張られました。つられて、僕の上半身が小さく揺れます。そのおかげでしょうか。僕の口はやっとまともに動くようになってくれました。
「し、師匠。急に引っ張らないでください」
「あ、ごめん。って、そんなことはどうでもいいの!」
先ほど以上に強い力で僕の腕を引っ張る師匠。どうやら、師匠も僕と同じく相当混乱しているようです。
「で、弟子君は……えっと……ど、どうする……の?」
僕の隣から、師匠の叫び声が聞こえました。僕も何かを言わなければならないのでしょうが、口が上手く動いてくれません。僕の口は、先ほどから、ずっとパクパクと同じ動きを繰り返しています。もしかして、僕は、郵便屋さんに何も言えなくなる魔法をかけられてしまったのでしょうか。
「何って、そのままの意味だよ。弟子ちゃんが、ボクの恋人になってくれないかなと思ってね」
「そ、そんなのだめだよ!」
「だめって……魔女ちゃんに、関係あるのかい?」
「そ、そりゃ、私は師匠で。だから、弟子の恋愛事情も気になるというか……」
「気になるのは分かるよ。でも、いくら師匠だからって、口を出していいものなのかな? 自分の弟子の恋愛事情にさ。むしろ師匠って立場なら、弟子の気持ちを尊重してあげるのが一番だと思うけど」
「それは…………ううううう。で、弟子君!」
グッと僕の腕が強く引っ張られました。つられて、僕の上半身が小さく揺れます。そのおかげでしょうか。僕の口はやっとまともに動くようになってくれました。
「し、師匠。急に引っ張らないでください」
「あ、ごめん。って、そんなことはどうでもいいの!」
先ほど以上に強い力で僕の腕を引っ張る師匠。どうやら、師匠も僕と同じく相当混乱しているようです。
「で、弟子君は……えっと……ど、どうする……の?」
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