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第二章 郵便屋さん
第45話 何も……ないんです
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いつ?
師匠に?
告白するか?
…………
…………
「えええええええ!?」
僕の叫び声が、空いっぱいに広がりました。
「ボク、そんなに驚くようなこと言ったかな?」
「お、おおお驚くに決まってるじゃないですか! 師匠に告白なんて……」
「でも、いつかはする予定なんでしょ?」
…………
…………
「し、しますけど! しますけど! で、でも、今じゃないというか……」
顔の温度が、これまで経験したことがないほど高くなっています。おそらく、今の僕の顔は、トマトのように真っ赤になっていることでしょう。いや、そもそも、なぜ突然こんな展開に?
「今じゃない……か」
「そ、そうですよ。だ、大体ですね。いきなりそんなこと聞かないでください。心臓に……」
「どうして?」
「……え?」
「どうして今じゃないの?」
きっと、郵便屋さんに悪意はないのでしょう。ただ疑問に思ったことを聞いただけなのでしょう。そんなこと、分かりきっています。ですが、僕の体は、石のように硬直してしまいました。
荒くなる呼吸。震える唇。低くなっていく顔の温度。まるで、自分が自分でないような感覚。
「それは……」
「…………」
「…………僕が、師匠と対等じゃないからです」
それは、ずっと僕が抱えていた悩みでした。
僕は、師匠のことが好きです。あの頃から、ずっと。ですが、僕という一人の魔法使いは、『森の魔女』である師匠とは全く釣り合いが取れていないのです。
もし仮に、僕が師匠に告白して、その思いが成就したとしましょう。そうなると、世間の人はこう言うはずです。「あんな平凡以下の魔法使いと添い遂げようとするなんて。森の魔女様は何を考えているんだ」と。師匠のことが好きな僕にとって、師匠を貶されるなんて耐えられないのです。
それに、僕が師匠と対等でなければ、もしものことがあった時、師匠を守ることができません。それどころか、師匠の足手まといになってしまうでしょう。僕をかばって師匠が危険にさらされる。考えただけで寒気がします。
「師匠が、僕の気持ちを受け入れてくれるかどうかは別問題なんです。僕はまだ、師匠に告白できる立場じゃないんですよ」
顔の熱さはすっかり消え、今や寒いくらい。僕の両手は、いつの間にか、自分のほうきを強く強く握りしめていました。
「師匠と対等でいられる。そこまでの力が、今の僕にはないんです。何も……ないんです」
師匠に?
告白するか?
…………
…………
「えええええええ!?」
僕の叫び声が、空いっぱいに広がりました。
「ボク、そんなに驚くようなこと言ったかな?」
「お、おおお驚くに決まってるじゃないですか! 師匠に告白なんて……」
「でも、いつかはする予定なんでしょ?」
…………
…………
「し、しますけど! しますけど! で、でも、今じゃないというか……」
顔の温度が、これまで経験したことがないほど高くなっています。おそらく、今の僕の顔は、トマトのように真っ赤になっていることでしょう。いや、そもそも、なぜ突然こんな展開に?
「今じゃない……か」
「そ、そうですよ。だ、大体ですね。いきなりそんなこと聞かないでください。心臓に……」
「どうして?」
「……え?」
「どうして今じゃないの?」
きっと、郵便屋さんに悪意はないのでしょう。ただ疑問に思ったことを聞いただけなのでしょう。そんなこと、分かりきっています。ですが、僕の体は、石のように硬直してしまいました。
荒くなる呼吸。震える唇。低くなっていく顔の温度。まるで、自分が自分でないような感覚。
「それは……」
「…………」
「…………僕が、師匠と対等じゃないからです」
それは、ずっと僕が抱えていた悩みでした。
僕は、師匠のことが好きです。あの頃から、ずっと。ですが、僕という一人の魔法使いは、『森の魔女』である師匠とは全く釣り合いが取れていないのです。
もし仮に、僕が師匠に告白して、その思いが成就したとしましょう。そうなると、世間の人はこう言うはずです。「あんな平凡以下の魔法使いと添い遂げようとするなんて。森の魔女様は何を考えているんだ」と。師匠のことが好きな僕にとって、師匠を貶されるなんて耐えられないのです。
それに、僕が師匠と対等でなければ、もしものことがあった時、師匠を守ることができません。それどころか、師匠の足手まといになってしまうでしょう。僕をかばって師匠が危険にさらされる。考えただけで寒気がします。
「師匠が、僕の気持ちを受け入れてくれるかどうかは別問題なんです。僕はまだ、師匠に告白できる立場じゃないんですよ」
顔の熱さはすっかり消え、今や寒いくらい。僕の両手は、いつの間にか、自分のほうきを強く強く握りしめていました。
「師匠と対等でいられる。そこまでの力が、今の僕にはないんです。何も……ないんです」
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