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第六章 大人で子供な私のことを
最終話 本当に師匠は相変わらずですね
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「……う……しょう……師匠!」
「ふえ!?」
我に返る私。目の前には大きな建物。これまで何度も訪れている町の役所だ。どうやら、私が考え事をしている間に、目的地へ到着していたらしい。
「もう。また僕の頭の上で眠ってたんですか?」
そう言いながら、弟子君は、三角帽子状態の私を頭から取り外す。
「ち、違うよ。ちょっと考え事してて」
「……まあ、いいです。それより、早く元の姿に戻ってください。あんまり時間ないですよ」
「わ、分かった」
自分にかけていた魔法を解く私。三角帽子だった体が、一瞬のうちに元の姿へ。足の感覚を確かめるように、トントンと靴のつま先で地面を叩く。フワリと優しく吹く風が、白銀色の髪をなびかせる。
「じゃあ、行きましょうか」
「はーい」
役所の入り口に向かってスタスタ歩く弟子君。そんな弟子君の後ろをノロノロ付いていく私。私たちの距離が、少しずつ開いていく。
うーん……。
昔のことを思い返していたせいだろうか。今、私の心は、弟子君に甘えたい気持ちでいっぱいだった。
「師匠。もっと早く歩いてください」
不意に、弟子君が後ろを振り返る。
……あ、そうだ。
「弟子君。手、引っ張ってー」
ニッと笑みを浮かべながら、私は右手を前に差し出した。
「ちょ! 自分で歩いてくださいよ!」
「やだー。引っ張ってくれないと歩けない」
「ええ……。って、時間が!」
慌てた様子で私の方へ戻って来る弟子君。私の出した右手を見て、「はあ……」とわざとらしい溜息を一つ。その顔は、ほんのり赤みがかっている。
「本当に師匠は相変わらずですね」
二人の手が、優しく優しく重なった。
「ふえ!?」
我に返る私。目の前には大きな建物。これまで何度も訪れている町の役所だ。どうやら、私が考え事をしている間に、目的地へ到着していたらしい。
「もう。また僕の頭の上で眠ってたんですか?」
そう言いながら、弟子君は、三角帽子状態の私を頭から取り外す。
「ち、違うよ。ちょっと考え事してて」
「……まあ、いいです。それより、早く元の姿に戻ってください。あんまり時間ないですよ」
「わ、分かった」
自分にかけていた魔法を解く私。三角帽子だった体が、一瞬のうちに元の姿へ。足の感覚を確かめるように、トントンと靴のつま先で地面を叩く。フワリと優しく吹く風が、白銀色の髪をなびかせる。
「じゃあ、行きましょうか」
「はーい」
役所の入り口に向かってスタスタ歩く弟子君。そんな弟子君の後ろをノロノロ付いていく私。私たちの距離が、少しずつ開いていく。
うーん……。
昔のことを思い返していたせいだろうか。今、私の心は、弟子君に甘えたい気持ちでいっぱいだった。
「師匠。もっと早く歩いてください」
不意に、弟子君が後ろを振り返る。
……あ、そうだ。
「弟子君。手、引っ張ってー」
ニッと笑みを浮かべながら、私は右手を前に差し出した。
「ちょ! 自分で歩いてくださいよ!」
「やだー。引っ張ってくれないと歩けない」
「ええ……。って、時間が!」
慌てた様子で私の方へ戻って来る弟子君。私の出した右手を見て、「はあ……」とわざとらしい溜息を一つ。その顔は、ほんのり赤みがかっている。
「本当に師匠は相変わらずですね」
二人の手が、優しく優しく重なった。
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退会済ユーザのコメントです
読んでいただいてありがとうございます! ほのぼのは至高! もっともっと癒されていただきたいなあ。
魔女さんとお弟子さんのほのぼのスローライフ癒されました。
普段自分は殺伐とした作品に囲まれることが多いので、心が浄化された思いです。
続きを楽しみにしています。
読んでいただいてありがとうございました。ほのぼのほっこりしていただけば幸いです!
大人なのにぐーたらしてる師匠キャラに文句を言いつつも世話焼く弟子キャラが立場逆転してるの良いですよね。弟子も弟子で世話を焼くことを満更でないのもまた良い。
読んでいただいてありがとうございました! あれやこれや言いながら、結局は許しちゃう。そんな関係大好きです!