鈍感宰相は寡黙な魔王様に付き従う

みけみけみっみ!

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「―――国境に簡易監視塔を設置し、十分な人数を確保するために他国に要請をお願いする方向でいいでしょうか?」

「通信魔導具を使え。」

「かしこまりました。では、その手筈で――」
 

「おーい!人間たちが怪しい動きしてるらしいな!いっちょ俺が行こうか?!」
 

 突然、扉がバンッと大きい音をたてながら開いたと思ったら、見知った訪問者が現れた。

「……せめて入る時はノックしてからにして下さいよ近衛騎士団長様。ビックリしますから。」

「わりぃわりぃ。ごめんて。いつも忘れんだよ。」

 そう言いながらガハハと大声にして笑う。
 今日も元気なお方だこと。

 この男の名はセオドア。
 金髪のベリーショートに灰色の瞳を持つ、やたら高身長の魔族でこの国の近衛騎士団長だ。
 年齢は人間でいうと40代前半ぐらいだろうか。
 魔王の守護獣とも呼ばれ、周辺国家から恐れられる強さを持つ。
 

「人間は、あなたが単騎で滅ぼしに来たと誤解するに違いないですよ。」

「う"ぁん?なんでだよ。いい子にしてろって言いにいくだけじゃねぇか!ついでに、人間の国で番探ししてぇんだよ!」

「後者が1番の目的ですね、さては。他の国にはいなかったんですか?」

「一通り探してはみたんだか、なかなか見つかんねぇ。だから人間なんじゃねぇかと思ってんだよ。人間は短命だから早く俺が見つけてやんないと!なぁ、アルファス!」 

 セオドアは人間の国にすぐにでも行きたいらしく、魔王様を説得しようとしている。
 
「まだこの世に産まれてないとかは?」

「その可能性もあるにはあんだよ。はぁー、俺だけの番が欲しい。」

「番を見つけることができた方に、こう……、探し方のコツとか聞いてみたら如何です?」

「前魔王様や仕えてた者も番を見つけた途端、どっかに引きこもっちまったからな。いいよなぁー、ちきしょう!」

 セオドアはその場で頭を抱え大声をだす。

 私は魔王様の隣に移動し、魔王様に話しかける。

「彼、今日はいつにも増して情緒不安定ですね。」

「そうだな……。」

「アルファスはいいよな、出会えたんだから!」

 魔王様は途端にピシッと表情が固まる。

 私は慌ててセオドアを部屋の端に引っ張って、魔王様のお耳に入らぬようヒソヒソと小声で内緒話をする。
 
「こら、その話はしてはいけないですってば。」

「はぁ?何がだ。」

「魔王様の番様の話ですよ。」

「番様?なんで?」

「なんでって……、それは――」

 続きを言おうとしていたら、急に魔王様が腰に手を回してきて後ろに引っ張られる。

「どうしたのですか、魔王様?」

「……」

 魔王様は答えることなく無言である。
 どうしたのだろうか。
 
 やはり、番様の話はNGなのだろう。
 
 
「お、俺は何もしてねぇぞ!そうだ、やる事あるんだった!じゃあな!」

 セオドアは咄嗟に言い訳を作ってこの場から即逃げだした。
 アイツめ。

 
 ……ったく。
 仕事を進めるにしても、まずこの空気をどうにかしなければいけないですね。


 


 
 ――――――――――――


 ふぅ。危なかったぜ。
 あの魔王の目つきはヤバかった。
 あれは不可抗力だ。
 俺は悪くない!
 断じて!

 ディオンの近くに行っただけで、いつもああなる。
 アルファスの運命だもんなディオンは。

 かぁー、俺も運命に出会いたいぜ。
 そんでもって、めちゃくちゃに甘やかしてやりたい。
 俺だけを見るように。
 それに、愛して産まれた子供もめちゃくちゃ可愛いがるつもりだ。

 俺と相性の良さそうなヤツはいるにはいるんだが、なんせ求めているのは運命だからな。
 運命の出会いは、全魔族共通の夢。
 魔族はほぼ不老、人生はとてつもなく長い。
 そんだけ時間があるのだから、探すのは普通の番ではなく運命の番がいい。
 
 
 そんでもって、俺と同じ魔族にすればいいんだ。
 番相手にしかできない魔族の秘術。
 変化させるときは相手に負担をかけさせてしまうが、ちゃんと事前準備すればいい話だ。
 まぁ、相手の了承を得れたらだけどな。
 
 そんな相手は今いないが……。


 
 何で俺の魔王様は運命がいるのにグイグイ行かねぇんだよ!
 何でだよ!
 

 そうだ!
 俺が魔王様と宰相カップルをくっつけるきっかけを作ってやろう!

 俺と同じ、魔王を心配している同志たちにも協力させてだな。

 
 もし番成立したら、必ずディオンの両親に報告しに行くよな……。
 そしたら正式に、近衛騎士として俺も人間の国に行ける!

 俺の勘だと、運命は人間の国にいると思うんだ。
 待ってろよ!
 俺だけの番!
   

 ――――――――――――





 最近、やたらとプレゼントを貰います。

 圧倒的に花束を貰うことが多いのです。
 それも同じ薄く赤い花を。
 
 それにこの前、花とその花が施された装飾品とか服を私室に置かれていた時は困りました。

 この花、どういう意味があるのでしょうかね。
 
 調べてみようにも、魔族は長生きするため書籍にして残さないのです。
 魔族が作った本なんて存在がレアなので、なかなか見つからないのですよ。


「よお!調子はどうだウチの宰相様!」

 後ろから声をかけられたので、振り返ってみれば紫色のツーブロックヘアに焦茶の瞳を持つ魔族の男、緋騎士団長のクラレンスが手を振っていた。
 全体的に黒い制服を着ているように見えるが、赤い騎士団ってことで差し色で赤色がところどころに施されている。
 
 その男の手にも、あの薄赤い花の束を持っていた。


 
「……クラレンス団長、あなたもその花好きなのですね。」

「何言ってんだ。ほれ、これはお前さんにだ。」

 
 私は本日何回目か分からない花束をまた受け取る。

 
「なにかそういうお祭りでもあるのですか?」

「まぁ、お祭りっちゃあお祭り騒ぎだな。」

 
 私は今年で6年はこの国にいますが、この時期にお祭りがあるとは知りませんでした。
 数年に一回とかのお祭りなのでしょうか?

 
「仕事終わりか?菓子持ってんだから、今から魔王様に会いに行くんだろ?」
 
「えぇ、まぁ。」

「では、ささっと行こうではないか宰相様。」
 

 私は何故かニヤついている彼に背中をグイグイ押されながら、魔王様がいる書斎に行く。

 私はノックをしようとすると、代わりにクラレンスがノックした。

 
「緋騎士団、団長のクラレンスと宰相のディオンだ。入るぞ。」

 
 そう言いながら彼は扉を開ける。

 部屋の中で魔王様は静かに書類を眺めていらしたのですが、スッと視線を私たちの方にもっていくと目を見開いて固まってしまいました。

 
「誰だ。」

「え、私ディオンとクラレンス団長でございます。」

 
 まさか寝ぼけていらっしゃる?
 お疲れなのでしょうか?
 

「……花のことだ。」

「あぁ、この花は先ほどクラレンス団長から貰いました。最近よく貰うんですよ。私の部屋中この花だらけで、どうしようかと悩んでいまして。」

「あれれぇ?宰相様は俺以外からこの花貰ったことがあるんだ?」

 
 クラレンスが何故かオーバーリアクションで質問してきた。
 

「ええ。食べても問題ないようなので、菓子の中に飾りとして混ぜてたんですよ。魔王様、結構気に入ったらしくて、この前花が入った菓子や紅茶を嬉しそうに嗜んでおりましたよ。実は本日の菓子も花入りでして。」
 

 私はそう言いながら、あの花を押し花にして飾ったクッキーを持っていた籠から取り出す。
 
 
「ほら、こういう風に。団長、おひとつどうぞ。」

 
 私は魔王様以外に手作り菓子を見せることが初めてで嬉しく、自慢げになってしまう。

 
「くれるの?ありがとう。――これ、うまいな!」

「ふふふ。ありがとうございます。」

「おぉっと!そろそろ調子に乗ったらヤバそうなので失礼。」

 
 クラレンスは何かを見た後、そう言ってから急いで部屋を退出した。


「あれ?クラレンスはもうお戻りに?」


 私と一緒で、魔王様に何か用事があって来たのではなかったのでは?
 何がしたかったのだろう?
 
 そう不思議がっている間、魔王様はガタッっと席を立っていた。
 
 そしてズンズンとこちらに来たと思ったら、私が先ほど貰った花束を私から奪い、魔法で塵にしてしまった。

 あれ?お花はお嫌いなのでしょうか?
 

「この花は苦手なのですか?」

「……いや。」

「アレルギーとかです?」

「……ちがう。」


 私がたくさん貰って大変だと口にしたから、助けるために?
 魔王様はお優しいので、そういうこともあるかもしれない。

 いや、やはりあの花は何か意味が?
 もしかして、花を使って何かの投票をしているのでしょうか?
 それか、悪い意味が?
 嫌がらせ?
 いや、嫌がらせだったら魔王様が私からの花入り菓子をあんなに嬉しそうにお食べにならなかったはずです。

 たぶん、このお花をあげる行為に意味があるのだろうけど……。
 なんせ、文化がちがう。
 花の場合人間でいうと、死んだ者に捧げる白い花とか幸せを願う黄色い花とか、そんな意味がある花はありました。
 赤い薔薇とかは恋人にプレゼントするとロマンチックだと聞いたことがあります。
 本数で意味も変わるとか。
 そんな良好な恋人などいたことないため、詳しいことは分からないですけどね。


 ……こういうときは、魔王様に聞いてみるのが1番です。
 他の者は何も答えてくれませんでしたが、魔王様は答えてくれるはず。

 
「この花を渡す行為には、何の意味があってするのですか?」

「……知らなくて良い。」


 あれ。
 魔王様も答えてくれないとは予想外です。
 
 でも、あの花には何か意味があるという事はわかりました。

 
「私も、お返しに花をくれた人たちにお返しするべきですか?」

「絶対だめだ。」


 うん?
 一方的なプレゼントで終わる祭りなのですか?
 何なんだ、そんな祭りは。
 魔族たちの文化は人間にとって少し難しいですね。

 
 すると、魔王は突然赤黒く美しい翼を出現させた。
 

「魔王様、どこかお出かけになるのですか?今、セオドアを呼びに――」


 呼びに行くからお待ちくださいと言おうとしていたところ、私の前が魔王様の翼が塞ぐ。
 
 そして、私を背後から抱きしめるように翼と両腕が優しく包み込んできた。
 そして何故か、魔王様は私の首元をスンスンと匂いをかいでいる。

 
「ははっ。くすぐったいですよ魔王様。汗臭いですよ。」

 
 ……走ってないから汗臭くはないとは思うのですが、入る前に自身に洗浄魔法をかけとけばよかったですね。

 
 しかし、本日の魔王様は予想外の行動をするため驚くことが多いですね。
 子供が不安になると抱きつくように、魔王様も何か不安に感じているのでしょうか。
 私に魔王様が密着しているため、魔王様の体温と魔力を感じます。
 温かくて心地が良いです。
 
 ウトウトしている私を他所に、魔王様は満足したのか私を数分後に解放した。
 心なしかスッキリしているようだ。
 
 やはり、心を落ち着かせるために私を抱き人形のようにしたようだ。
 魔王なのに、こういうことをするので可愛いと思いますね。

「落ち着きましたか?では、本日もティータイムの準備をさせていただきますね。」


 


 
――――――――――――

 
 あれは面白かった。
 ちょうど暇だったからな。
 
 最初、セオドアに協力しろって言われた時は驚いた。
 だって、魔王の運命にちょっかいかけるんだ。
 絶対魔王に殺されるに決まってる。
 まぁ、結果的に面白そうだから手伝ったけどな。
 
 そんで分かったことだが、魔王様は予想以上に奥手らしい。
 
 そりゃ部下が俺にも協力を仰ぐわけだわ。
 
 
 あの花は魔族の国にしか咲かない花。
 たしか昔いた魔王が、番の匂いとその花の匂いが同じだということで告白に使ったらしい。
 それ以来、魔族は好きな番候補にあの花を渡すようになった。
 花には[番になってくれないか?]っていう意味がある。
 そして、相手からの花を無事貰えたら万歳ってわけだ。


 
 貰った宰相本人は種族が違って人間だからか、このこと知らないみたいだから笑えるよな。


 魔王だって、あの花のにおいが宰相から匂うことは気付いていた筈だ。
 魔族の俺たちは鼻がいいからな。
 
 それは宰相が自分のために、花入りの茶と菓子を自分にあげるため。
 そう健気に好きだと意思表示しているから匂うのだと、好都合に解釈していたということだよな。

 そりゃ、魔王は嬉しいそうに茶と菓子を食べるわ。

 番相手に餌付けしているのも兼ねて、ある意味[愛している]と言っているようなもんだからな。

 だが、実際は自分の運命が他所者に狙われていただなんて――。
 
 そんな事実知ったら、あんなに誰だってブチ切れるよな。
 
 
 さっきの魔王の表情は凄かった。
 特に宰相の手作りを、しかも花入りを食べたときだ。
 
 だってあれ貰って俺が食べたってことは、宰相からのお返しの花も貰ったことになるもんな。
 しきたり通りだと、俺と宰相のカップル誕生ってわけだ。
 魔王様の前で横から奪ったことになる。


 死にたくないから、そんなこと公言しないが。

 
 あー、面白すぎてニヤけてしまう。
 宰相は俺を見てたから、あのときの魔王の顔を見てないだろうな。
 あの魔王がブチ切れんの滅多にないのに。
 勿体無い。
 
 
 しかしだ。
 俺みたいな阿呆な協力者は大勢いたみたいだな。
 今後、魔王から何されるか分かったもんじゃないのにな。
 
 これで、奥手の魔王も焦るだろう。
 我が魔王様はどういう対策を取るか……楽しみだな。

 俺も自身の命を守るために対策考えなきゃな。
 

 ――――――――――――
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