雪の都に華が咲く

八万岬 海

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05-Chorus

074話-なんでも屋『ルミノックス』

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 アイナとエイミー、ケレス、俺の順で例の部屋のソファーへと座る。
 向かいのソファーには涙目の狐っ子と、涙目のヴァルの姿。

 いまだにまともな会話すらしたことのないアウスは、未だに目を覚まさないので床に転がしたままだ。



「課題としては、全ての鎖が連動して動いてしまうのを個別に動かせるようにすることかな」

「なんでよ! もっと他に反省することあるでしょ!?  私これでも女の子!」

 バンバンとテーブルをたたきながら抗議してくるヴァル。
 腕から腰、足の先まではっきりと浮かんだ鎖の後が痛々しい。
 痛々しいというか危ない趣味の娘に見える。

 結局俺が急いで六華にお願いしてアイナとエイミーを探して連れてきてもらった。
 そしてアペンドの街でヴァルがアイナに言ったのは間違ったイカれた知識だと説明したのだった。

「そっかぁ……でも私はそれでもいいよ?」
「うん……私も……今はまだ旅の途中だけど……いつか幸せな家庭を、ね?」

 だが俺のことが好きなのは変わらないから構わないと三人に言われる始末。

「あ、でももう少し旅はしたいから子供はもう少し待ってほしいな」

 追い打ちとばかりにアイナがそんなことを言い出し、ヴァルとケレスがギャーギャーと騒ぎ出したのをとりあえず落ち着かせた。


――――――――――――――――――――


「で、結局ヴァルとかアウスとか、その子の正体は?」

「…………この人は私の所属している組織の隊長でぇ~、突然気合を入れ直してやるってやってきたの」



「それで街を破壊したって?」

「壊したのはアウス先輩とユキだよぉ……」



「ん?」

「壊したのはアウス先輩です。はい」

「その隊長とやらが泣いてるのは?」

「それは……多分ユキが私が見ていないところで縛って遊ぶプレイをしすぎたんじゃないの?」

「ぐすっ、うぐっ、ふぇぇ……ぐすっ」



「ユキ? ちっちゃい子を泣かしちゃだめだよよ?」
「エイミー……あの、俺はなにもしてないんだけど……」 


「う~ん、でもこんな小さな人間の子がヴァルの上司ってことは、色々人に言えない悩みとかあるんじゃないの?」

「いやどう見ても亜人……狐耳生えてるし」

 立派な耳と尻尾が生えている女の子を指差すがアイナもケレスも、エイミーやヴァルまで怪訝な表情を向けてくる。


「…………?」
「ん?」
「耳?」

 狐っ子の部下だというヴァルにまで聞き返される俺。

 顔と体はちっちゃいのに存在感を主張する立派なフサフサの毛並みの狐耳。
 根本は髪と同じ金髪だが、さきっちょだけ真っ白になっているのがまた可愛らしい。

 尻尾もフワフワというか、顔をうずめたくなるような毛並みなのだが……。

「え、その子の狐耳、もしかしてみんな見えていない?」

「えぇっ、隊長ってそうなんですか? どうなんです? もしかして、ずっと隠してたことをあっさりとユキに見破られて泣いているんですかっ!?」

「うぐっ……ぐっ……ヴァレンシア……あとで百回コロス……」

 狐っ娘がヴァルの脇腹に肘を入れ「ウグッ」と静かになるヴァルを尻目で見つつ、とりあえず狐っ娘から説明してもらおうと思う。
 ヴァルが上司だと言ってたので、この人が一番事情知っているだろう。




「と、とりあえず、君のお名前は?」

「ちょ、ちょっとユキぃ、隊長ほんとに頭おかしいレベルで暴力的なんだからもうちょっーーぎゃぁぁっ!?」

 ソファーの上に立ち上がり、ヴァルのこめかみを両手でグリグリし始める狐っ子。

 全く話が進まない。
 すでに30分以上経過しているのに名前すら聞けていない。

 何度目かわからないが、ヴァルがぐったりとソファーへ撃沈すると狐っ娘も落ち着いた様子でソファーへと座り直す。
 そしてゆっくりと頭を下げてから口を開いた。
 
「あ、あの……私の名前はツクモです」

 狐っ子の名前がやっとこさ判明する。
 だがヴァルが『電気屋かよ』とぼそっとこぼしたのをはっきりと聞いてしまった。


「…………ヴァル?」
「なに? ユキ」

「あとでちょっと顔貸して?」
「ちょっとと言わず一晩でも一年でもいーよ?」

「…………。で、ツクモ……さん? ツクモちゃん?」
「ユキさま……の、お好きなように……」

 なんだろう。
 ヴァルがかなり恐怖してたっぽいし上司だって言っていたのに、やけにしおらしい。
 ガンを飛ばしてくるレベルで睨まれていたし、もっとこう腹の底から精一杯怖がらせてやろう! 的な低い声を出していたのに「様」を付けられてしまった。



「また俺たちを演技で騙そうとしてます?」
「し、してません……正体が見破られたのは初めてで……あの……家のしきたりで……」

「家のしきたりで……?」


 モジモジと何かを伝えようとしているツクモさんの姿に嫌な予感しかしない。
 今すぐ逃げてしまいたい。


「私は……私の正体を見破れるほどの方が現れた場合はその方の物となる決まりでして……」

「えぇっ! 隊長だめですって! 都条例に引っかかりますよぉ!」

 もはや色々と隠すつもりもなさそうなヴァルのツッコミ。
 俺もツッコミたいのをぐっと堪えて、まず話を進めることを優先する。

「とじょうれい……とは何だ? ヴァレンシア」

「…………なんかそんな感じのキノコがあったなーって思っただけです。すいません話進めてください」

 俺がヴァルへジト目を向けていると、ツクモさんがソファーの上に正座すると深々と頭を下げたのだった。

「私と契りを……」

「まって、ツクモさん走り過ぎ……ついていけないから、まず俺の質問に対して答えてくれると嬉しいです。あとヴァルはちょっと静かにしててね」

「……承知いたしました」
「はぁい……」



「とりあえず、君たち何? 最初に身分を偽ってそっちのアウスって人が接触してきたんですが」

「アウスは頭が少々アレなもんで失礼しました。我々は『ルミノックス』という組織で、言ってみれば"なんでも屋"です」
「あ、やっぱり『ルミノックス』の人なんだ」
「はぁ……まだやってたんだね、君たちも元気よねぇ」

 どうやらアイナとケレスは『ルミノックス』という組織を知っているらしい。
 だが「なんでも屋」というのは文字通りで捉えても良いのだろうか。
 
「"なんでも屋"って金さえ積めば何でもやってくれる的な……?」

「はい、戦争中は傭兵業、今は探偵や諜報が主な任務……言ってみればあなたたちと同じです」
「なるほど……?」

「それでその何でも屋さんがどうして街中で戦いを?」
「この二人から全く仕事の成果報告が上がってこなかったので、質問していたら突然逃げ出しまして」

「……ヴァル逃げたの?」

「逃げるよぉ! 進捗ダメですって言った瞬間攻撃してくるような隊長なんだよ! 逃げるさ!」

「追いかけていたところに、アウスが反撃してきたのでやり返しました……すいません」

 頭の上に生えた狐耳をヘニョっとさせながら申し訳なさそうに頭を下げるツクモさん。
 まぁ言ってしまえばチーム内の喧嘩というかキレた上司から逃げようとした部下といったところだろうか。
 それにしても過激すぎるといえば過激すぎる。
 下手すれば死人が出ていてもおかしくはないほどの攻撃だった。

 
「それで、アウスとヴァルの今の仕事って?」

「………………」
「えぇ……っと……」

 
 結局ヴァルたちが『何でも屋』と言うのは分かったが、どうして俺たちに接触してきたのか聞いていない。
 だが、俺の質問にツクモさんもヴァルも押し黙ってしまう。

(そりゃ、依頼内容は喋れないか)

「言っていいよ」
「アイナ?」

 しかし以外な所から……口を開いたのはなぜかアイナだった。
 
「……アイナちゃんの実家からの依頼で家出した娘を連れ戻すという仕事をしています」


 ツクモさんが観念したように、依頼内容を説明しながら一枚の羊皮紙をテーブルに取りだした。
 はっきりと読めなかったが、羊皮紙の下の方にでっかい家紋のような蝋印が押されている立派な依頼書だった。

「アイナの実家……」

 確かに手帳に記載されたステータス情報によると、確かにアイナは帝国貴族と書かれていた。

 貴族の娘がなぜ戦争に参加していたり、終わってからも国に帰らず旅芸人をしている。
 先日アイナのステータスを確認し直した時に『称号』の項目を見て家出したんだと思っては居たが……。


「それでぇ、アペンドでアイナちゃんに相談したんだけど断られちゃってさー。無理やり連れ帰るにも先輩はクソ弱いし、どうしようかなって先輩と作戦会議してたんだよぉ。そしたらいきなり鬼隊長が……」

「だからそのうち帰るからって言ったじゃん」

「そのうちっていつよぉ……アイナちゃんが帰ってくれなきゃ私たちお給料貰えないんだよぉ……」



 アイナの家の事情も、ヴァルの仕事も分からないでもないが、アイナ本人が返りたがっていない以上俺がアイナを引き渡すわけにはいかない。

「ヴァル、アイナは俺にも『荒野の星』にも必要な子なんだ。だから連れていかれるわけには行かない」

「ユキ……」
「だから困ってるんだよ……アイナちゃんとは戦っても勝てそうにないし、そもそもユキの彼女と闘いたくないし。ユキの幻影を連れて帰っていい?」

「あ……その手があったか」

 アイナが手をポンと叩き、耳をピクピクさせる。
 なるほど確かにそれはアリ……と思ったけれど、自分が作る幻影の仕様を考えるとなんだかヤダなぁ……。

「ヴァル、今回アイナの家からの依頼って成功報酬いくら?」

「うん……? と、金貨千枚でしたっけ、隊長?」
「金貨千枚だ」

「じゃあそれ俺が払うよ。だからアイナからは手を引け」
「――っ!」
「ユキっ!?」
「うっわ、千だよ? 普通の家だと十軒ぐらい建てられるよっ?」

 ちょうど俺個人の判断で使って良いと言われている金が六千枚手に入れたばかりだ。
 そもそも金貨千枚で家が十軒建つって、陛下と座長はとんでもない量を渡してきたんだと今更ながら相場的なもを知ってしまった気がする。

 でもそれでアイナの憂が無くなるなら安いものだ。



「その代わり今後この仕事は受けるなよ?」

「でもユキ。その時は他の奴らが来るんじゃないかな」

「そん時は返り討ちにするよ。ヴァルとコトを構えたくないっていう理由もあるしさ」

「――っ。え、えへへ、そっか……そっかぁ~」

(ヴァルも大概ちょろい……アホだけど)

「……承知しました。我々はこの件から手を引くことにします」

 ツクモさんが丸めた羊皮紙を片手で持つと、何かをつぶやくと羊皮紙が一気に燃え上がり灰になってテーブルへと落ちていく。
 俺は『貪欲な貝ペルナ・アウァールス』から金貨を千枚取り出しテーブルへと乗せツクモさんへと渡した。

 その大きな革袋を大きなリュックのような鞄へと仕舞うツクモさんを見て、俺は一ついい事を思いついた。
 仕事が突然終わった彼女たちは手が空くはずだ。



「代わりの仕事を俺から依頼したいです」
「ほ、ほんとうですか? それは非常に嬉しいんですが」

「まず手付で金貨五百枚払います。あとは成功報酬で」

「ご、五百っ? ちょっとユキ、大丈夫? 金銭感覚おかしくない? 持ち逃げしちゃうよ?」

「持ち逃げするの?」
「し、しないけど……そ、そんなにヤバい仕事なの?」

「それは後で説明するよ……それから判断してくれればいい。それと……」


 残っためんどくさそうなツクモさん個人の問題。
 このまま有耶無耶にして「解散!」としたいところだが、放置しておくと余計に面倒なことになりそうな予感がする。
 だが片付けようにも悩ましすぎる内容だ。

 ツクモさんの一族の掟。
 それがどれほど大切なものかわからないが、彼女のあのときの表情や決意を胸にした表情を見てしまうと無碍に断るのも申し訳ない。

 とりあえず、ツクモさんの口から事情をちゃんと説明してもらうことにしたのだが、大体予想していたような流れだった。

 この世界には狐の亜人の存在は確認されていない。
 ツクモさんの一族は亜人ではなく、精霊に近いそうだ。
 そして俺が当てずっぽうで言ってしまった通り『十尾』という遥か昔から存在している一族だそうだ。

 人間や亜人には決して見破られない精霊魔法で人間に混じって暮しているとのこと。

 もし、精霊魔法を見破れるほど力を持った相手が現れた場合、戦いを挑み勝利すること。負けた場合は一族に強い血を取り込むため、その人物と添い遂げるという決まりがあるというのがツクモの談。


「……保留で」
「そ、そんなっ!?」

「保留なんだ」
「却下じゃなかった」
「ユキ……」
「わー、キープしちゃうんだ」

 口は禍の元とは言うが、お互いのことを知らないのにいきなり拒絶するのも良くないと思って言ったセリフだったが、どうも言葉のチョイスを間違えたらしい。

「とりあえず、そういう話はもっと仲良くなってからね」

 俺は泊まっている宿を教え、アウスが目が覚めたら来てくれと伝えると「わかりました」とツクモさんが頭を下げる。
 小さい身体を伸ばしソファーからぴょんと降りたツクモさんがアウスの首根っこを掴んで持ちあげ、ヴァルについて来いと視線を向ける。

 ゴミのように引きずられるアウス。まだ一言も話をしたことがない男だが不便だなと眺める。



「ツクモさん、ちょい待ち」
「――っ!! は、はいっ!」

 突然呼び止められたツクモさんが尻尾をぶわっと膨らませながら振り返るが、残念ながら彼女に用はない。

「ヴァルだけ置いていってもらえませんか?」

「――っ!!」
「私? やったぁ~! じゃあ隊長! アウス先輩のことよろしくお願いしまーす!」

 飛び上がって喜ぶヴァルの脇腹にきれいに決まるツクモさんの肘。
 腹を押さえ蹲るヴァルを睨みつけるツクモさんを宥め、俺は一旦全員を『部屋』から外へと出したのだった。
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