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05-Chorus
082話-歌チーム集合
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色々あったが、結果的にクルジュの魔技に同じ魔技を上書きすることができた。
宿屋の窓からぶっ放した不可視の風矢が三本以上、しかもきちんとコントロールが出来て狙ったところへ着弾させることまで可能になった。
「すごい……よかった……ユキ、ありがとう」
感極まったクルジュの顔は今まで見てきた中で一番綺麗な表情だった。
個人的にはこれにヴァルのあの散弾のような魔術をコピーしてみたいのだが、それについてはとりあえず自分で実験してからにしようと思う。
夜の食事に間に合わなくなるということで早々に宿屋を出て、楽器とかが売っていると聞いていた通りを二人で手を繋いでぶらつく。
「んー……売ってない……わね」
「変な太鼓みたいなのばっかりだね」
「仕方ない、出直しましょうか」
「だね。一度帰ろうか」
「……ユキ、その、ちょっとで良いから遠回りしない?」
すっかり気を許してくれた様子のクルジュのご希望通り、日の落ちた街中を二人で手を繋いで時々寄り道をしながら宿へと戻ったのだった。
――――――――――――――――――――
「ということで明日の公演に関しては以上です!」
晩御飯を終わらせた俺はもう一度全員に明日のスケジュールを共有した。
場所は三部屋借りている……というより貸し切っているので俺たちしか居ない宿の一部屋。
少々狭いが全員に部屋に集まってもらったのだが……。
部屋に入ってからクルジュがずっとボーッとしており全く話が頭に入っていない様子だった。
いつもわからないことがあると重箱の隅を突くような質問を連発してくるのに、今日は眉間にシワを寄せたり、次の瞬間頬に手を当ててニヤニヤとし始めたりと傍から見ていても明らかに様子がおかしいのが丸わかりだった。
「クルジュだいじょうぶ?」
隣に座っていたリーチェが心配そうにぼーっとした様子のクルジュナのおでこに手を当てる。
「――っ!? えっ? な、なに? どうしたのリーチェ?」
「えー……クルジュがぼーっとしてたから熱でもあるのかなって思って」
リーチェの手が振れるまで全く気づいていなかった様子のクルジュが慌てて後ずさり、ベッドへボスンと崩れ落ちる。
「だ、大丈夫よ。大丈夫。元気だから、ほら! あ、ちょっと私訓練してくるね!」
「あっ、クルジュまって!」
そんな事を言いながら慌てて部屋を飛び出していくクルジュ。
俺はクルジュを呼び止めようとしたが、そのままバタンと扉を締めて出ていってしまった。
「外、雨降ってるのに……」
トレーニングするなら『部屋』使っていいよと伝えようと思ったのだが、そんな暇もなく出ていってしまったクルジュ。
別に病んでるとか、嫌われたとかじゃないから心配はないが……心配はないが、突き刺さるような視線を注がれている俺を誰か心配してくれないだろうか。
「ユキ……まさか」
「クルジュって呼んだ……え、まさかクルジュに呼んでいいって言われたの?」
「はぁ……あとはアイリスとヘレスとハンナかぁ……」
この後、エイミーとケレスに魔技をコピーする予定だけれど、リーチェに魔技を付与出来なかった理由を何と説明しようか。
言わずにスルーするということも可能だけれど、クルジュと仲がいいしそのうちバレてしまう可能性のほうが高い。
それなら、俺から言う方が潔いかなと思うが逆にリーチェに嫌われないだろうかと不安になる。
「えっと、ちょっと歌チーム集合してもらっていい?」
仕方なく俺は事情をしっているメンバーを『部屋』へと連れて行って色々と説明してしまうことにした。
こんな胃が痛くなるような情報を抱えたまま過ごすのは勘弁してほしい。
部屋には銀華に居てもらうことにして、アイリスにはこの場に居ないサイラスに情報共有をお願いしておいた。
――――――――――――――――――――
例の『部屋』へと入った俺とアイナ、エイミー、ケレス、リーチェの五人。
ヴァルはツクモさんのところへ行ったっきり、明日の朝にもう一度合流するそうだ。
「で、ユキ、出来ない理由わかったって?」
「あ、あぁ……でもそれが……んー……」
簡単に言うと『鑑定』で表示されたステータスが『恩愛』となっていれば魔技のコピーができる。
しかしこればかりは伝え方に悩んでいるとエイミーが「はっ」という顔をしてアイナとケレスに何やら耳打ちをしはじめた。
「え…………うん……」
「なるほど……てことはさっきの……」
「ユキ、クルジュととっても仲良くなった感じ?」
「ぐっ……」
アイナにきっぱりと言い当てられ、出そうと思っていた言葉が再び体の奥へ引っ込んでしまう。
エイミーは「当たった!」みたいな顔で喜んでいるし、ケレスに至っては……なんとも言い表しにくい表情をしていた。
(そういや、クルジュナのステータスにケレスの家の従者って書いてあったんだった)
「えぇ~なになにみんな? どういうこと?」
一人蚊帳の外に置かれたリーチェに説明しようとしたところ、アイナとエイミー、ケレスがリーチェの手を取って『部屋』の一番端まで引っ張って行ってしまった。
「これ俺の知らないところで色々と言われちゃうやつ……?」
悪口は言われないだろうけれど、事実だけが伝わってしまうやつだ。
リーチェの受け止めかた次第では「女遊びしまくってる奴」の烙印が押されてしまう。
(……自業自得だけど)
俺は仕方なくソファーへ座り、チラチラとアイナたちの様子を伺う。
あっちも、思った通り魔技のコピーやら色々と言われているのだろう。
(……浮気がバレた旦那さんの気分ってこんな感じなのかなぁ)
俺はそんなことを考えながらリーチェたちの話が終わるのを恟々としながら待っていたのだった。
宿屋の窓からぶっ放した不可視の風矢が三本以上、しかもきちんとコントロールが出来て狙ったところへ着弾させることまで可能になった。
「すごい……よかった……ユキ、ありがとう」
感極まったクルジュの顔は今まで見てきた中で一番綺麗な表情だった。
個人的にはこれにヴァルのあの散弾のような魔術をコピーしてみたいのだが、それについてはとりあえず自分で実験してからにしようと思う。
夜の食事に間に合わなくなるということで早々に宿屋を出て、楽器とかが売っていると聞いていた通りを二人で手を繋いでぶらつく。
「んー……売ってない……わね」
「変な太鼓みたいなのばっかりだね」
「仕方ない、出直しましょうか」
「だね。一度帰ろうか」
「……ユキ、その、ちょっとで良いから遠回りしない?」
すっかり気を許してくれた様子のクルジュのご希望通り、日の落ちた街中を二人で手を繋いで時々寄り道をしながら宿へと戻ったのだった。
――――――――――――――――――――
「ということで明日の公演に関しては以上です!」
晩御飯を終わらせた俺はもう一度全員に明日のスケジュールを共有した。
場所は三部屋借りている……というより貸し切っているので俺たちしか居ない宿の一部屋。
少々狭いが全員に部屋に集まってもらったのだが……。
部屋に入ってからクルジュがずっとボーッとしており全く話が頭に入っていない様子だった。
いつもわからないことがあると重箱の隅を突くような質問を連発してくるのに、今日は眉間にシワを寄せたり、次の瞬間頬に手を当ててニヤニヤとし始めたりと傍から見ていても明らかに様子がおかしいのが丸わかりだった。
「クルジュだいじょうぶ?」
隣に座っていたリーチェが心配そうにぼーっとした様子のクルジュナのおでこに手を当てる。
「――っ!? えっ? な、なに? どうしたのリーチェ?」
「えー……クルジュがぼーっとしてたから熱でもあるのかなって思って」
リーチェの手が振れるまで全く気づいていなかった様子のクルジュが慌てて後ずさり、ベッドへボスンと崩れ落ちる。
「だ、大丈夫よ。大丈夫。元気だから、ほら! あ、ちょっと私訓練してくるね!」
「あっ、クルジュまって!」
そんな事を言いながら慌てて部屋を飛び出していくクルジュ。
俺はクルジュを呼び止めようとしたが、そのままバタンと扉を締めて出ていってしまった。
「外、雨降ってるのに……」
トレーニングするなら『部屋』使っていいよと伝えようと思ったのだが、そんな暇もなく出ていってしまったクルジュ。
別に病んでるとか、嫌われたとかじゃないから心配はないが……心配はないが、突き刺さるような視線を注がれている俺を誰か心配してくれないだろうか。
「ユキ……まさか」
「クルジュって呼んだ……え、まさかクルジュに呼んでいいって言われたの?」
「はぁ……あとはアイリスとヘレスとハンナかぁ……」
この後、エイミーとケレスに魔技をコピーする予定だけれど、リーチェに魔技を付与出来なかった理由を何と説明しようか。
言わずにスルーするということも可能だけれど、クルジュと仲がいいしそのうちバレてしまう可能性のほうが高い。
それなら、俺から言う方が潔いかなと思うが逆にリーチェに嫌われないだろうかと不安になる。
「えっと、ちょっと歌チーム集合してもらっていい?」
仕方なく俺は事情をしっているメンバーを『部屋』へと連れて行って色々と説明してしまうことにした。
こんな胃が痛くなるような情報を抱えたまま過ごすのは勘弁してほしい。
部屋には銀華に居てもらうことにして、アイリスにはこの場に居ないサイラスに情報共有をお願いしておいた。
――――――――――――――――――――
例の『部屋』へと入った俺とアイナ、エイミー、ケレス、リーチェの五人。
ヴァルはツクモさんのところへ行ったっきり、明日の朝にもう一度合流するそうだ。
「で、ユキ、出来ない理由わかったって?」
「あ、あぁ……でもそれが……んー……」
簡単に言うと『鑑定』で表示されたステータスが『恩愛』となっていれば魔技のコピーができる。
しかしこればかりは伝え方に悩んでいるとエイミーが「はっ」という顔をしてアイナとケレスに何やら耳打ちをしはじめた。
「え…………うん……」
「なるほど……てことはさっきの……」
「ユキ、クルジュととっても仲良くなった感じ?」
「ぐっ……」
アイナにきっぱりと言い当てられ、出そうと思っていた言葉が再び体の奥へ引っ込んでしまう。
エイミーは「当たった!」みたいな顔で喜んでいるし、ケレスに至っては……なんとも言い表しにくい表情をしていた。
(そういや、クルジュナのステータスにケレスの家の従者って書いてあったんだった)
「えぇ~なになにみんな? どういうこと?」
一人蚊帳の外に置かれたリーチェに説明しようとしたところ、アイナとエイミー、ケレスがリーチェの手を取って『部屋』の一番端まで引っ張って行ってしまった。
「これ俺の知らないところで色々と言われちゃうやつ……?」
悪口は言われないだろうけれど、事実だけが伝わってしまうやつだ。
リーチェの受け止めかた次第では「女遊びしまくってる奴」の烙印が押されてしまう。
(……自業自得だけど)
俺は仕方なくソファーへ座り、チラチラとアイナたちの様子を伺う。
あっちも、思った通り魔技のコピーやら色々と言われているのだろう。
(……浮気がバレた旦那さんの気分ってこんな感じなのかなぁ)
俺はそんなことを考えながらリーチェたちの話が終わるのを恟々としながら待っていたのだった。
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