ある日突然異世界へ(本編完結.番外編展開中)

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ユーリの告白

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アルの家に着いたのは夕暮れ時だった。
とりあえず久しぶりにお仕事をした感覚で嬉しい。

「ユーリ様、おかえりなさいませ。マリーおかえりなさい。お母様は大丈夫ですか?」

サリーが出迎えてくれる。
「サリーただいま!ユーリ様のおかげで母はもう大丈夫よ!」

「ユーリ様、今日は本当にありがとうございました。あんなに具合の悪い母を見たのも初めてでしたが、ユーリ様が手当てして下さった後は本当に元気になって奇跡のようでした!」

マリーが改めて感謝を口にする。サリーが興味深そうにマリーの話を聞いている。
私といえば…ちょっと疲れたみたい。久しぶりの外出と、多分初めてのお仕事のせいかしら?
ソファーで軽くウトウトしてたみたい。
「ユーリ様、ユーリ様、」

サリーの声がする。
「サリー?私寝ちゃってたわね?ごめんなさいね。」

「そろそろアルフレッド様が帰ってくる頃なので声をかけさせていただきました。」
そっか……もうそんな時間か……お出迎えしたいしね。
「ありがとう。サリー。ちょっと寝たらスッキリよ。プレゼントも用意して準備しなきゃね。」
そう言って私はアロマキャンドルと筋肉痛用のオイルを用意して待つことに。
「ユーリ様、マリーに今日の事を聞いたのですが…」
サリーが少しトーンを落として話しかけてくる。
「サリーどうかした?」
「あの……もしかして、ユーリ様は治癒能力がお有りですか?」
サリーは意を決したように聞いてきた。
言おうか言わまいか悩んでいたけれど、多分サリーは確信を持って言ってきただろうし……話をする事を決めた。
「サリー、あなたの言う通りよ。どうやら私は治癒能力があるようです。この件に関してアルも帰ってきて時間をいただけたらお話ししたいと思います。」

「ユーリ様!アルフレッド様が帰ってきたようです!」
 
マリーが呼びに来てくれる。サリーと一緒にお出迎えをしに玄関へ行く。
「おかえりなさい。アル……あなた肩を怪我をしているの?」
帰ってきたアルは同僚だろうか?同じ制服を着た方に支えられて帰ってきたのだ。
「ユーリ!大丈夫だよ。少し剣がかすっただけだだけだ。」
「とにかくこちらへどうぞ!」
サリーが応接室へ誘導する。
そこへアルにお父様が騒ぎを聞きつけてくる。
「アルフレッド何があったんだ?」
アルフレッドが発言するよりも早く、隣のお兄さんが答える。
「スタンリー伯爵!ご在宅でしたか!私エドワード・ダグラスと申します!アルフレッドの怪我は任務中に負ったものですが、自分を庇うために追わせてしまったものです。大変申し訳ありませんでした。」
潔く頭を下げるエドワードと言うお兄さん。
どうやら第1王子の護衛をしている際に何者かに襲撃され、エドワードが致命傷を負いそうなところをアルが身をていして守ったそうだ。
「君はダグラス公爵の息子だね?アルフレッドも大したことは無いようだし、君も無事で何よりだよ。任務中の出来事なわけだしそんなに自分を責めなくて良い。わざわざ来てくれて感謝しているよ。」

お父様がそう言って退出したところで、
「アル、ところで君を心配そうに見ているそこの美人は誰なんだい?」
とエドワードが興味津々に私を見る。
えっ?美人?いやいや~普通ですが…
「ユーリと言って俺の大事な人だよ!だからお前ちょっかい出すなよ?」
いやいや、アル?そんなに私モテないから大丈夫よ?
「それは驚きだな。アルお前女無理だって言ってたじゃないか!」
いやいやいやエドワード君、それは聞き用によってはアルが違う嗜好だと勘違いされかねない……
心の中でのツッコミに忙しく、発言出来ないでいると
「俺エドワードだ、エドって呼んで。アルにこんな素敵な女性がいたなんて本当に驚いたよ。アルとは学生時代からの付き合いだよ。よろしくね!」
「ユーリです。よろしくお願いします。」
とりあえず基本の挨拶をする。
きっとこの人おモテになる人だわ。
青い髪の毛にエメラルドグリーンの目。背も高いしね。アルとはまた違ったイケメンさんです。
「長居するとアルに蹴られそうだから今日はこの辺で帰るよ。アル、今日は助かったよ。ありがとう!」
そう言ってエドワードは帰っていきました。
「アル……大丈夫ですか?」
「平気さ!任務中に怪我はつきものだから。」
そんな危険な仕事だなんて……平和な世界しか知らない私はなんて甘いんだろう。
「あの……アル、その怪我の手当てだけど……私にさせてくれないかしら?」
「ユーリが?」
アルが驚いている。そりゃそうよね。医者でもない私がなぜ?って思うわよね?
でも……もしかしたら、後で話そうと思ってた治癒能力の事も説明しやすいかもしれないし…。
「ゆったりした服を持って私の部屋に来てくれますか?」
「わかったよ。ちょっと待ってて。」
私も準備をしなければならないのですぐに部屋に戻る。
「マリーお湯と清潔な布と包帯を用意してくれる?」
「サリー治療をしてから3人にお話ししますね。」
2人にもこのまま部屋に居てもらって実際に見てもらってからの方がきっとわかってもらえるだろう。
妙な緊張が走る。
アルの傷はどのくらいかしら?
剣の傷だと言ってたから範囲も広そうね。
カレンデュラオイルを使いましょう。傷の修復を促進してくれて皮膚の保護にもたけていたはず。
あとはレモンにサイプレスにティーツリーを入れて完成。
「オイルの仕込みはこれで良いわね。」
支度が整ったところにアルが入ってくる。
「お待たせ。でもユーリは傷口なんて見たくないだろ?無理しなくていいんだよ?」
どうやらまだ気が引けているらしい。私傷みて倒れるような子じゃないんだけどね。
「大丈夫よ。任せてみて。まずは上の服を脱いでください。」
「えっ?ここで脱ぐのか?」
アル狼狽えてます。そか、男子も恥ずかしいもんなのね?
「大丈夫!私気にしないから!」
患者で慣れてるしね!
ゴソゴソとアルが脱ぎ出す。
「あ~包帯が真っ赤じゃないの!」
まだ完全に血が止まってないのかしら?
包帯を外していく。
肩から上腕後ろにかけて40cm程ぱっくりと切られている!
サリーとマリーも目を見開いている。
「アル……大したことあるじゃないの!あなたこれ本当は縫わなきゃならないレベルよ…」
 「そんなに酷いか?まぁ痛いけど…見えないから。」
呑気なことを言ってらっしゃる。
「とりあえず傷口を洗ったらラベンダーの精油を薄く塗らせてね。抗菌、抗炎症、鎮痛作用があるからね。」
傷口を丁寧に洗う。アルの顔が痛みに歪むのが見える。
「頑張ってね。もうすぐだから。」
ラベンダーを塗っていく。
しばらくするとアルの表情が戻っていく。痛みが引いてきたかしら?
「アルもう少しよ。最後にオイルを塗るからね。これはオイル自体も傷口に良いんだけど止血作用もあるレモンとサイプレスに抗菌、抗炎症に効くティーツリーも入れてあるからね!」
そう言いながら傷口に塗り込んでいく。
「ユーリ、不思議なんだが…さっきまでの痛さが無くなっていくようだよ。」
「ユーリ様!マリーの気のせいでしょうか?傷口が先程よりも塞がってきたように見えます。」
「あら?本当ね。……マリーちょっと待っててね。」
そう言いながらガーゼをあてて包帯を巻いていく。
「はいおしまい!」
「ありがとう。……ユーリ、もしかして傷を治す力があるのか?」
戸惑った表情でアルが聞く。
「アル、今日はちょっとその事で3人にお話しをしようと思ってたの。偶然あなたが怪我をして帰ってきたので、その証明も出来てしまったわね。」
ちゃんと伝わるかしら?2人にははじめから言わなくてはよね。
「マリーもサリーも座ってちょうだい。」
「「はい。」」

「私はこの世界とは違う世界から来ました。日本と言う国に住んでいて、看護師と言う病気の方を看護する仕事をしていました。仕事が終わり家に帰り就寝したところ、どうやらフィーリーと言うエルフの妖精がヒーラーになる人物を探していて、偶然練習で召喚魔法を試したところに私が召喚されてしまったようです。そして召喚されてしまったところを偶然通りかかったアルに助けていただいたのが始まりです。」
「ユーリ様は外国の方ではなく異世界人だったのですね!」
マリーが驚いて言う。
ちなみのアルは頷いていて、サリーは真剣な表情で聞いてくれていた。
私は更に話を続ける。
「フィーリーは私に妖精の加護を授けると言って治癒能力をくれたようです。
彼女が言うには私は自然との相性が良いらしく、自然の力を使っての治癒に向いているそうです。
精油の力を使って治癒するので負担も他のヒーラーに比べて軽いんだそうです。」
「サリーから教わった話では、この国のヒーラーは王宮にいると聞いていたので、私も行かなければならないのかと思ってフィーリーに確認したんですが…」
途中でアルが遮るように言う。
「王宮には行くなよ!ユーリがヒーラーの資格がある事は身をもってわかったよ。だからといってすぐに王宮に行くのは…何も知らないユーリが行って危険に巻き込まれたら大変だ!それに王宮に行けばもう簡単には会えなくなるし…」
「アル、ご心配ありがとうございます。まだ途中ですよ?私も今すぐに王宮に行くのはとても不安でしたので、フィーリーに頼みましたよ?しばらくここにいたいと。」
笑顔で答える。
「フィーリーもですね、今回の召喚は非公式らしく多分都合が悪いんでしょうね?とりあえず秘密のヒーラーと言う位置付けにしてくれました。」
「秘密のヒーラーですか?なんかかっこいいですね。」
サリーが笑顔で言う。
「しばらく…そうだな。ひとまず安心したよ。」
「アル、王宮は危険な場所なんですか?」
さっき巻き込まれたら…って言ってたもんね。
「今派閥があるんだよ。第一王子派と第二王子派で…」
「そうなんですね。もしかしてアルの怪我も…」
「それはこれからだな…しかしユーリが妖精の加護を受けるとか驚くな。流石に俺もビックリしたよ。でもおかげで助かったよ。」
そう言いながらアルは肩を回して具合を確かめているようだ。もう顔を顰めたりしていないので随分と治癒は進んでいるようだ。
一瞬深刻な雰囲気になったが、アルが明るく話題を変えてくれた。でもやっぱりこの世界は日本とは全然違うんだと改めて感じた。
そう言えばまだ私の今後についてまだ話してなかったな…私帰れないんだよね。
「もう1つ話すことがあります。
フィーリーに確認したんですが、どうやら私は元の世界には戻れないそうなんです。ですからこれからはこちらの世界で生きていく事を考えなければなりません。私としては今後アルに偽のフィアンセとして護ってもらうのではなく、秘密ではありますが、ヒーラーとして働けるように頑張りたいと思っています。王宮に行かないからと言ってこの能力を使わないつもりもないのです。」
「やはり戻れないのか… ユーリにとっては辛い話だな。…俺はこのままうちで俺のフィアンセとしてずっといてくれても良かったんだが…ユーリが望まないなら籠の鳥にするわけにはいかないよな。…そうだな。あまり派手な事をしたら目立ってしまうが、徐々に回復するユーリの方法ならしばらくは大丈夫かもしれないな。」
確認するようにアルが言う。
「そうですね。私基本精油が無いとなので…ヒーラーとしては発見され難いかとでも」
「そうか、ではユーリが安心して働けるように俺がこれからもユーリを護って行く事は許してもらえるか?」
「許すもなにも、偉そうにいいましたが…私一人ではまだまだやって行けないですよね。むしろよろしくお願いします!」
「こんなタイミングで言うのもあれだが…これで本当に『大事な人』になってくれるか真剣に考えてくれると嬉しいな!」
そう言ってウインクするアルはちょっとかっこ良くて顔に熱が集まるのを感じる。
「私達お邪魔ですね…」
そう言って部屋を出ようとする2人を必死で引き止める。
「えっと、なんて言っていいかわからないですが…私はアルやマリー、サリーと一緒にいたいと思っています!私にとっては皆さんが大事な人です!ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします!」
「どこまでもついて行きます!」
「アルフレッド様…ユーリ様は手強いですよ?頑張って下さいね!」
サリーがアルに言っている。アルはそれを聞いて頭を抱えているようだった。
あれ?私何か間違えたかしら?
そんな時、ドアがノックされる。
セバスが夕飯を知らせてくれたのだ。
色々あった1日で、おまけに緊張していたからか今まで空腹を感じ無かったのに…
急にお腹が空いてきた。
「ユーリ、行こう。お腹空いただろう?」

夕飯はアルのご両親とアルと私で食べたんだけど、アルのお母様がかなりアルを心配していた。
「ユーリのおかげで大丈夫だよ!」
とアルが言うものだからアルのお父様が
「愛の力は偉大だな!」
なんて言って笑っていたっけ。
なんだか私が恥ずかしかったわ。

夕飯が終わり部屋に戻る前になりアルにプレゼントを渡し忘れていた事を思い出す。
「アル、これは寝る前にいいアロマキャンドルと筋肉痛に効くオイルよ。良かったら使ってね。」
やっと渡せたわ。
「ありがとう!今夜キャンドルは使ってみるよ。」
快く受け取ってくれた。
部屋に戻り、湯浴みをしたら睡魔に襲われる私。
サリーが髪の毛を乾かしてくれている間にコックリコックリしてしまった。…恥ずかしい。
「ユーリ様、今日は大活躍でしたからお疲れですよね?ゆっくり休んでくださいね。」
「ありがとう!」
マリーが持ってきてくれたカモミール
ティーを飲んでベッドに入ったら、それはもうすぐに寝落ちしました。
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