秘密の男装令嬢は貴族学校へ行く

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剣術の授業

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剣術の授業が始まった。
ウォーミングアップは剣の素振りから。
そして剣は真剣ではなく木の棒だった。
「素振り100本行ってみよう!」
先生が言う。
こう言うのは余裕で家でやってたな。
集中してこなしていく。

終わった後にキースからは
「君の素振り、キレッキレだな。」
と言う感想をいただきました。
それって褒めてるのかな?ちょっとわかりにくいな。


そして練習試合に入るそうです。
こちらは練習用の剣でやるらしい。
そして、アミダクジで対戦相手が決まるようです。

「アラン君は試合出来る?」
なんて先生に心配されてしまいました。
さっきのガタイのいい男子が笑ってこっちも見ています。

「もちろんです!いつでもOKです!」
と返事をしました。
「本当に大丈夫か?」
カイルにまだ心配されています。
もう試合を見てもらう他ないですね。

アミダクジ~
「カーネル・パトル?」
書いてある名前を読む。
「お前持ってるな~!」
そう言うのはカイルだ。
「どう言う意味?」
って聞くと…
カーネル・パトルはさっきのガタイのいい男子なんだって。
丁度いいじゃないか!
そんな事を思っていると、
「おい、怪我しても知らないからな。綺麗な顔をせいぜい守りな。」
って嫌味を言ってきましたよ。
絶対負けたくない!
って思いました。
「リアム?大丈夫か?知らないと思うけどアイツ結構強いよ。……気を付けて。」
カイルが心配して言ってくれる。
けど私だって簡単には負けないよ!
「因みに誰が1番強いの?」
ちょっと気になって聞くと、
「そりゃダントツにライン・ハルトだよ!」
とカイルが言う。
魔法も使えて剣術もトップか……すごいな。

そうしてとうとう私の番です!
カーネルはニヤニヤしながら出てきました。

「剣の持ち方わかるかい?」
だって。
「ご心配なく。」

深呼吸して冷静さを取り戻す。
先生が試合開始の合図をする。
「始め!」

カーネルは完全に油断していた。
私はぎゅっと剣を握りしめ勢い良く前に踏み込む。そして相手の剣と交わった所で滑らし剣をサッと左に払いすぐに自分の剣の起動を戻しカーネルの首に剣刃を当てる。

剣の起軌道にカーネルは反応出来ず、呆然としていた。

「勝者、アラン。」
先生が結果言うと、見ていたクラスメイトが歓声をあげる。
「アラン、やるじゃん。」
「剣の起動が見えなかった!」
「案外強かったんだな」
などとみんな興奮しながら色々言ってます。


カイル達の所へ戻ると、
「やるじゃん!」
とハイタッチ。
パチンといい音がした。
やっと少し認めてもらった気分だ。


カイルの試合は、躍動感があった。
カイルの剣術は彼のまっすぐな性格をあらわしている様だった。
何度も剣同士が交わる金属音が鳴り響いた末、相手の腹部へ剣先が突きつけられて勝負がついた。

キースは剣が苦手らしいのですが、相手の動きをよく見てて、粘りに粘って剣で攻撃を防いでいました。
そして相手の剣が突いてきた時に、剣を脇に挟み込み動きを封じてから、自分の剣を相手の首へ。
試合終了です。

手に汗握ってしまいました!

そしてそして噂のハルトの試合です。
相手の子はなんだか雰囲気で負けてます。

ハルトは立ち姿がまず綺麗です。
そしてオーラが違いました。
思わず見惚れてしまいます。

そして勝負は一瞬でした。
相手が突いてきた時に身をくるりと翻して、相手の背後からぴたっと相手の首筋に剣があてられる。
剣さばきがとても美しかったです。
もうこんな感想しか出てきません。

そして私もまだ勝てる気がしません。
頑張って訓練しなきゃと言う気持ちになりました。


剣術の授業はそんなこんなで無事に終わりました。


今日の授業は終わりのようです。
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