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聖女ではないですよ?
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大きな声がする方に急いで向かう。
急いでいるつもりだが、人混みに加えてヒールのせいで中々進めない。
「大丈夫?」
フィン様が心配そうに振り返る。
手は相変わらず繋いだまま。
「大丈夫です。ヒールに慣れていないので。」
「そうだったね。抱いて行ってもいい…『遠慮させていただきますね。』」
言わせません。
どうやら、大きな声の現場に着いたようです。
「金の無いお前に売るものはない!」
そう冷たく言い放つのは筋肉隆々の店主らしき男。
言われているのは私より少し年上に見える細身の男。
店主に押されたせいか道に倒れこんでいた。
あ~肘を擦りむいている。
「あの、大丈夫ですか?」
思わず声をかける。
「畜生。」
男は私の声は聞こえていない様子で、地面の土を握りしめている。
遠巻きに人が注目しているのを感じる。
「お兄さん、道の真ん中だからとりあえず端っこに行きましょう。」
そう言って腕を引き立ち上がらせる。
「リアムどうするんだ?」
後ろからフィン様が言う。
「少しお時間を下さい。」
そう言ってから、男の方を向き直り、道の空いている端に誘導した。
「ここなら大丈夫かな?肘を見せてください。」
「肘?」
お兄さんが驚いた顔をしている。多分怪我に気付いていないみたい。
「怪我してます。」
そう言って腕を引っ張る。
「血が出てますね。」
私は後ろにいるフィン様を見て頷く。
そう、この場で治癒する事にしました。
「ヒーリング」
手を患部に近付けて唱えて傷を癒す。
「えっ?傷を治した?」
お兄さん更に驚いています。
そして周りの方々もザワザワしています。
「貴女様は聖女様ですか?」
えっ?聖女?
「いや、違いますよ?ただ魔力がちょっとあるだけです。」
即答します!
「で、お兄さんは何が欲しかったのですか?」
なんだか必死な様子だったので聞く。
「実は家には病気の妹がいて…先程のお店には隣国からの輸入品のよく効く塗り薬があるそうなんです。しかし高くてとても庶民には手が出せなくて…分割で購入を頼んだんだのですが断られたんですよ。」
なるほど。そう言う話か。
「それは大変だね。どんな症状なんだ?」
フィン様が聞く。
「えっと、皮膚が痒くなり掻きむしってしまい常に血だらけなんです。初めは関節の辺りだけだったのに今じゃ全身それで夜も眠れないんだ。」
「そんなに酷いんだ。なんとかしてあげたいけど…」
「エレナ。なんとか出来そうか?」
フィン様が悩んでいる私に声をかける。
「フィン様、やれる事をしても良いですか?」
出来るならなんとかしてあげたい。
「お兄さん、妹さんの所に案内して。」
フィン様が頷いたと同時にお兄さんに向かってそう言ってた。
急いでいるつもりだが、人混みに加えてヒールのせいで中々進めない。
「大丈夫?」
フィン様が心配そうに振り返る。
手は相変わらず繋いだまま。
「大丈夫です。ヒールに慣れていないので。」
「そうだったね。抱いて行ってもいい…『遠慮させていただきますね。』」
言わせません。
どうやら、大きな声の現場に着いたようです。
「金の無いお前に売るものはない!」
そう冷たく言い放つのは筋肉隆々の店主らしき男。
言われているのは私より少し年上に見える細身の男。
店主に押されたせいか道に倒れこんでいた。
あ~肘を擦りむいている。
「あの、大丈夫ですか?」
思わず声をかける。
「畜生。」
男は私の声は聞こえていない様子で、地面の土を握りしめている。
遠巻きに人が注目しているのを感じる。
「お兄さん、道の真ん中だからとりあえず端っこに行きましょう。」
そう言って腕を引き立ち上がらせる。
「リアムどうするんだ?」
後ろからフィン様が言う。
「少しお時間を下さい。」
そう言ってから、男の方を向き直り、道の空いている端に誘導した。
「ここなら大丈夫かな?肘を見せてください。」
「肘?」
お兄さんが驚いた顔をしている。多分怪我に気付いていないみたい。
「怪我してます。」
そう言って腕を引っ張る。
「血が出てますね。」
私は後ろにいるフィン様を見て頷く。
そう、この場で治癒する事にしました。
「ヒーリング」
手を患部に近付けて唱えて傷を癒す。
「えっ?傷を治した?」
お兄さん更に驚いています。
そして周りの方々もザワザワしています。
「貴女様は聖女様ですか?」
えっ?聖女?
「いや、違いますよ?ただ魔力がちょっとあるだけです。」
即答します!
「で、お兄さんは何が欲しかったのですか?」
なんだか必死な様子だったので聞く。
「実は家には病気の妹がいて…先程のお店には隣国からの輸入品のよく効く塗り薬があるそうなんです。しかし高くてとても庶民には手が出せなくて…分割で購入を頼んだんだのですが断られたんですよ。」
なるほど。そう言う話か。
「それは大変だね。どんな症状なんだ?」
フィン様が聞く。
「えっと、皮膚が痒くなり掻きむしってしまい常に血だらけなんです。初めは関節の辺りだけだったのに今じゃ全身それで夜も眠れないんだ。」
「そんなに酷いんだ。なんとかしてあげたいけど…」
「エレナ。なんとか出来そうか?」
フィン様が悩んでいる私に声をかける。
「フィン様、やれる事をしても良いですか?」
出来るならなんとかしてあげたい。
「お兄さん、妹さんの所に案内して。」
フィン様が頷いたと同時にお兄さんに向かってそう言ってた。
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