成瀬 慶 140字小説

成瀬 慶

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理科準備室

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昼休みの理科準備室
落としたビーカーを拾おうと
かがんだ僕と君
机の下で目が合うと
彼女は僕にキスをせがむような
視線を送った
彼女は僕の生徒
教師の立場を守ってきた
だけど今、僕の胸はドキドキ大きな音を立て
おさまらないでいる
だけど
心のままに進めるほど
僕はもう子供ではない

【narusegoto】
先生だって男です
魅力的な女子から
まさかのお誘いがあれば
胸がドキドキと音をたてます
しかし
それからどうするかは
倫理なのか?
道徳なのか?
教師という立場なのか?
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