冷酷社長に甘く優しい糖分を。

氷萌

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6章:迫られた選択

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「マシって…
 仮にも婚約者に対して
 失礼すぎじゃありませんか」

「”馬子にも衣装”だと
 褒めてる方だ」

「それ褒めてませんから。
 むしろバカにしてますよね」

「だったら見合う女を目指すんだな」


くだらない事で言い合う2人を
着付けの担当者と鮫島は
目を合わせて苦笑。


イトカが社長の元に来て早3か月。
この頃の2人はお互いに慣れてきたのか
コントのような会話の日々。
始めの頃と、さほど変わらないようにも見えるが
環境と心境の変化に
どちらも気を許し始めていた。


「突然婚約したかと思えば
 最近は更に仲良くなっちゃって。
 本当に腹が立ちます」


社長がドレスの購入手続きで席を離れると
鮫島はイトカにポツリ。


社長を密かに想っている鮫島にとって
イトカがアシスタントとして働いているのさえイヤなのに
居候の挙句、婚約までした事実を目の当たりにし
腹立たしさを誰にぶつける事も出来ず苦悶していた。

イトカ自身も
そんな鮫島の気持ちには気付いていたため
複雑な思い。
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