冷酷社長に甘く優しい糖分を。

氷萌

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6章:迫られた選択

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この数日の間
何度か社長の携帯に連絡が入り
その度に様子が違ったのは
ビレッジ内の各幹部からの圧力によるものだった。

ただでさえ
一般庶民との確執が根強いのに
会社を率いるトップが婚約をしたとなると
黙っていられるはずがない。

『考え直せ』『地位を守れ』等と
否定的な言葉ばかりを聞かされていた。


もちろん社長自身が気に留めなかったため
イトカに伝える事はなく
本人も知るはずがない。


言いたくなかったのだ―――


「…何が望みです?」


金我の言葉と”企み”を感じ
真意を知ろうと口にした。


「さすが柴永社長。
 お察しが良い。
 私の望みはただ1つ。
 それは…社長の”後任”」


社長を睨みながら口元は笑っている姿から
初めからそのつもりだったんだと
誰もが金我の思惑を実感。


「まぁ精々
 追放されないよう気を付ける事だね」


言いたい事だけ言うと
勝ち誇った顔をして社長室を後にした。


そんな彼を
イトカは許せなかった。


「アレじゃ完全に脅しじゃん。
 許せない…」


イライラしながら
後を追おうとした。


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