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第3章 姫の心は囚われていました。
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―――翌朝。
「…あれ?私…」
「あ、起きた?」
様子を見に来たら
ちょうどのタイミングで目が覚めていた早乙女さん。
「え…七星さん…?」
「顔色は悪くないね。
熱は…うん、なさそうだね」
ベッドの端に腰掛け彼女の額に手を当てると
体温は平気そう。
「具合はどう?」
「大丈夫…」
「お腹空いたっしょ?
おかゆ作ったんだけど食べれそ?」
「…あの」
「ん?」
「ココはいったい…」
状況が掴めていずに
未だに戸惑っている早乙女さん。
それもそっか。
いきなり見覚えないところにいて
なぜかアタシがいるんだから。
「驚いたよね。
ココはアタシの部屋。
昨日ずぶ濡れだったから
アタシの服を着替えさせちゃったけどごめんね?」
「どうして私が七星さんの部屋に…」
「覚えてないっか…」
あんな状態じゃ無理もない。
「ううん…覚えてる。
だって私…死にたかったんだもん」
「早乙女さん…」
「あの…この事ジンくんは…」
そうだよねー
それ聞くよねー。
一晩イロイロとアタシなりに考え
出した答えは―――
「…あれ?私…」
「あ、起きた?」
様子を見に来たら
ちょうどのタイミングで目が覚めていた早乙女さん。
「え…七星さん…?」
「顔色は悪くないね。
熱は…うん、なさそうだね」
ベッドの端に腰掛け彼女の額に手を当てると
体温は平気そう。
「具合はどう?」
「大丈夫…」
「お腹空いたっしょ?
おかゆ作ったんだけど食べれそ?」
「…あの」
「ん?」
「ココはいったい…」
状況が掴めていずに
未だに戸惑っている早乙女さん。
それもそっか。
いきなり見覚えないところにいて
なぜかアタシがいるんだから。
「驚いたよね。
ココはアタシの部屋。
昨日ずぶ濡れだったから
アタシの服を着替えさせちゃったけどごめんね?」
「どうして私が七星さんの部屋に…」
「覚えてないっか…」
あんな状態じゃ無理もない。
「ううん…覚えてる。
だって私…死にたかったんだもん」
「早乙女さん…」
「あの…この事ジンくんは…」
そうだよねー
それ聞くよねー。
一晩イロイロとアタシなりに考え
出した答えは―――
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