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第5章「ジョニー、ブログを立ち上げる」
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地下一階の警備室を出て、俺は最上階を目指してエレベーターに乗り込んだ。
だが、エレベーターは途中の六階で停止し、ドアが開くと同時に待ち構えていた敵の攻撃を受けた。
轟という不気味な音とともに、紅蓮の炎がエレベーターの籠の中に渦巻いた。
六階で待ち構えていた武装兵士が、M2火炎放射器を使用したのだ。
俺に拳銃が効かないことが知れ渡ったのだろうが、屋内で火炎放射器を使うとは相当焦っている。
燃料タンクを背負った武装兵士が何度かトリガーを引くと、噴射ノズルから長い焔の舌が伸び、俺の全身は猛火に包まれた。
俺はエレベーターから飛び出すと、火炎放射器を構えた武装兵士に抱きついてやった。
俺の身体に付着していて炎はそのまま敵に燃え移り、俺と武装兵士は仲良く業火に包まれた。
武装兵士は断末魔の叫び声を上げながら、火炎放射器の噴射ノズルを振り回し、周囲に火炎を振りまいた。
炎が廊下の絨毯や壁紙を飲み込みながら広がっていく。
武装兵士は丸焼けになり、床の上に焼け焦げた死骸をさらした。
「火事ですね、パパ」
「ちょうどいい。どうせアジトは破壊するつもりだったから渡りに船だ」
「では、消火設備は停止して、スプリンクラーも動かなくしておきますね」
俺はエレベーターに再び乗り込もうとしたが、周囲は既に火の壁に囲まれ、エレベーターのドアも開かなかった。
「おいおい、階段を使えっていうのか!十階も上がったら脚がつっちまうぜ」
「情けないことを言わないで下さい、パパ。それより十三階に武器庫があります。そこで武器を調達したらどうですか?」
「知ってるだろ。拳銃は苦手なんだ。金属バットがあるからいいさ」
「また閉じ込められたらどうするのですか?壁を破壊するためにロケットランチャーぐらい持っていた方が安心ですよ」
「――なるほどな」
俺は非常扉を開いて、渋々と階段を上って行った。
「頑張って、パパ!もう少しですよ」
セレベラムが華麗に宙を舞いながら、ハアハアとあえいでいる俺を励ました。
「なんか……、ハアハア……、ますますお前に……、ハアハア……、主導権握られてるような……気がするぜ……、ハアハア……」
「そんなわけありません!パパあってもセラベラムです!」
「ハアハア……、ますます、口がうまくなってやがる………」
六階から十三階まで登っただけで、俺は全身汗だくになり、呼吸も乱れていた。
「ちょっと待っていて下さいね。体温と血中酸素濃度を調節しますから…………」
そう言うや否、セラベラムが俺の胸の中に頭を突っ込んできた。
「おい!心臓に悪いから、いきなりはやめてくれよ」
俺の体内のナノ知的生命体が活動したおかげで、たちまち汗が引き、息も整った。
「ふーん…………。便利なもんだなあ」
「パパの身体をメンテして、出来るだけ健康で長生きしてもらうのが私の本来の役目ですからね。敵の銃弾を跳ね返すなんてアブノーマルなこと、本当はしたくありません」
「それは、どうも……すまん!」
「私は仲間を増やしたいのです。こんな戦いはさっさと終わらせて、パパは子作りに励んで下さいね」
「敵のアジトで決死の覚悟で戦ってる最中に、子作りなんて言うな!まったく、調子が狂うぜ」
「パパだって、アニソン聞きながら戦ってるくせに」
セラベラムは俺が両耳にはめたカナル型イヤホンを指さして非難した。
「これはだな、俺のテンションを上げるために………」
「ほらほら!次の敵がお待ちかねですよ」
十三階の通路に出たとたん、重々しい銃声が響いた。
数名の警備兵達が武器庫の前で、侵入者の襲撃に備えて警戒していたのだ。
警備兵は床に設置した重機関銃で弾幕を張り、俺の身体の周囲を銃弾が掠め、跳弾が青白い閃光を発した。
俺は十メートル程の距離を一気に走破し、ロケットランチャーを構えていた警備兵に肉薄した。
警備兵は驚いて、思わずロケットランチャーの引き金を引いてしまった。
至近距離でロケット弾が俺に命中し、反射した。
その場でロケット弾が爆発し、その上に警備兵達が身に着けていた大量の手榴弾が誘爆した。
盛大な爆発が生じ、猛烈な火災が通路に渦巻いた。
警備兵の身体は飛散し、幾つもの塊に分散してしまった。
武器庫の頑丈な鉄の扉が吹っ飛び、中にまで火災が広がっている。
周囲には小銃や弾薬が散乱していたが、お目当てのロケットランチャーは見当たらない。
「ロケットランチャーなんかねぇぞ!」
「あらあら。さっきので品切れでしたか?」
「――仕方ねぇな、これでも持っていくか」
木箱の中に大量の手榴弾が詰まっていたのを見つけた俺は、背負っているザックの中に無造作に放り込んだ。
「早く出ていかないと、武器庫が爆発しますよ」
俺は大急ぎで炎に包まれた通路を走ると、非常扉から階段のある吹き抜けに戻った。
鉄製の非常扉が閉じると同時に、地響きがして、武器庫が大爆発をした。
だが、エレベーターは途中の六階で停止し、ドアが開くと同時に待ち構えていた敵の攻撃を受けた。
轟という不気味な音とともに、紅蓮の炎がエレベーターの籠の中に渦巻いた。
六階で待ち構えていた武装兵士が、M2火炎放射器を使用したのだ。
俺に拳銃が効かないことが知れ渡ったのだろうが、屋内で火炎放射器を使うとは相当焦っている。
燃料タンクを背負った武装兵士が何度かトリガーを引くと、噴射ノズルから長い焔の舌が伸び、俺の全身は猛火に包まれた。
俺はエレベーターから飛び出すと、火炎放射器を構えた武装兵士に抱きついてやった。
俺の身体に付着していて炎はそのまま敵に燃え移り、俺と武装兵士は仲良く業火に包まれた。
武装兵士は断末魔の叫び声を上げながら、火炎放射器の噴射ノズルを振り回し、周囲に火炎を振りまいた。
炎が廊下の絨毯や壁紙を飲み込みながら広がっていく。
武装兵士は丸焼けになり、床の上に焼け焦げた死骸をさらした。
「火事ですね、パパ」
「ちょうどいい。どうせアジトは破壊するつもりだったから渡りに船だ」
「では、消火設備は停止して、スプリンクラーも動かなくしておきますね」
俺はエレベーターに再び乗り込もうとしたが、周囲は既に火の壁に囲まれ、エレベーターのドアも開かなかった。
「おいおい、階段を使えっていうのか!十階も上がったら脚がつっちまうぜ」
「情けないことを言わないで下さい、パパ。それより十三階に武器庫があります。そこで武器を調達したらどうですか?」
「知ってるだろ。拳銃は苦手なんだ。金属バットがあるからいいさ」
「また閉じ込められたらどうするのですか?壁を破壊するためにロケットランチャーぐらい持っていた方が安心ですよ」
「――なるほどな」
俺は非常扉を開いて、渋々と階段を上って行った。
「頑張って、パパ!もう少しですよ」
セレベラムが華麗に宙を舞いながら、ハアハアとあえいでいる俺を励ました。
「なんか……、ハアハア……、ますますお前に……、ハアハア……、主導権握られてるような……気がするぜ……、ハアハア……」
「そんなわけありません!パパあってもセラベラムです!」
「ハアハア……、ますます、口がうまくなってやがる………」
六階から十三階まで登っただけで、俺は全身汗だくになり、呼吸も乱れていた。
「ちょっと待っていて下さいね。体温と血中酸素濃度を調節しますから…………」
そう言うや否、セラベラムが俺の胸の中に頭を突っ込んできた。
「おい!心臓に悪いから、いきなりはやめてくれよ」
俺の体内のナノ知的生命体が活動したおかげで、たちまち汗が引き、息も整った。
「ふーん…………。便利なもんだなあ」
「パパの身体をメンテして、出来るだけ健康で長生きしてもらうのが私の本来の役目ですからね。敵の銃弾を跳ね返すなんてアブノーマルなこと、本当はしたくありません」
「それは、どうも……すまん!」
「私は仲間を増やしたいのです。こんな戦いはさっさと終わらせて、パパは子作りに励んで下さいね」
「敵のアジトで決死の覚悟で戦ってる最中に、子作りなんて言うな!まったく、調子が狂うぜ」
「パパだって、アニソン聞きながら戦ってるくせに」
セラベラムは俺が両耳にはめたカナル型イヤホンを指さして非難した。
「これはだな、俺のテンションを上げるために………」
「ほらほら!次の敵がお待ちかねですよ」
十三階の通路に出たとたん、重々しい銃声が響いた。
数名の警備兵達が武器庫の前で、侵入者の襲撃に備えて警戒していたのだ。
警備兵は床に設置した重機関銃で弾幕を張り、俺の身体の周囲を銃弾が掠め、跳弾が青白い閃光を発した。
俺は十メートル程の距離を一気に走破し、ロケットランチャーを構えていた警備兵に肉薄した。
警備兵は驚いて、思わずロケットランチャーの引き金を引いてしまった。
至近距離でロケット弾が俺に命中し、反射した。
その場でロケット弾が爆発し、その上に警備兵達が身に着けていた大量の手榴弾が誘爆した。
盛大な爆発が生じ、猛烈な火災が通路に渦巻いた。
警備兵の身体は飛散し、幾つもの塊に分散してしまった。
武器庫の頑丈な鉄の扉が吹っ飛び、中にまで火災が広がっている。
周囲には小銃や弾薬が散乱していたが、お目当てのロケットランチャーは見当たらない。
「ロケットランチャーなんかねぇぞ!」
「あらあら。さっきので品切れでしたか?」
「――仕方ねぇな、これでも持っていくか」
木箱の中に大量の手榴弾が詰まっていたのを見つけた俺は、背負っているザックの中に無造作に放り込んだ。
「早く出ていかないと、武器庫が爆発しますよ」
俺は大急ぎで炎に包まれた通路を走ると、非常扉から階段のある吹き抜けに戻った。
鉄製の非常扉が閉じると同時に、地響きがして、武器庫が大爆発をした。
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