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29 引越し準備
「えーーーいやですよ。ロバート様と婚約している時は、お父様もお母様も一応わたしの侍女のルビーもエメもわたしを騙していましたよね。十分お茶会とか。あちらのブラックレイク侯爵夫妻もぐるだったんでしょ?
ミシガン家も相当だけど。まぁ仕方ないとして、あんな最低なあちらと婚約なんていやですよ。
あんな義父とか義母とかごめんです。嫡男のライアン様とだっていやですよ。所詮あの家だし。
婚約者の誕生日プレゼントに栞とかペン軸を贈って来るなんていやです。けちな家風はいやです」
「リリー。そんなことはない。嫡男と婚約できるなんておまえには過ぎた縁だぞ。
とにかく家長のわたしに逆らうことは許さんぞ」と父が言った。そうでしょうね。
だけど、わたしは権力を持った人を頼れる立場だ。
「リリー彼のことずっと好きだったでしょ。アナベルも返すって言ってますよ。不服はないでしょ」と母も言った。
「今は大嫌いです。ライアン様も嫌いです。ブラックレイク家が嫌いです」と言うと後ろに立っていた護衛が吹き出しそうになった。
翌日、ハリソン様に父のことを話した。そして週末に引っ越すことにした。
その日から引越しの準備を始めようとしたが、父にばれると面倒になると思った。それで全部持って行くことにした。あちらでゆっくりと整理すればいいのだ。
それで引越しの日に、護衛を何人か寄越して貰うようにブルース様に頼んだ。
「明日、ブラックレイク侯爵一家がやって来るから出迎えろ」と父が威張って言った。
「はい、お父様」と返事をした。出迎えた後、引っ越すことになるかな。
学院の制服を着て髪を自分で高めの位置で結んだ。引越しのほうの準備完了だ。
こっそり護衛と侍女を部屋に招いた。引越し準備に入った部屋を見られたくないので、階段廊下の窓から庭を見ていた。
「なに?その格好は?」と母がいきなり言って来たので
「侍女がいないのでドレスは無理です」と答えた。
「なんですって・・・侍女がいない?」いないんですよ。だから部屋に王宮からの護衛と侍女を入れられたんです。
「いますけど、いる場所がおかしいのです」と母を連れてアナベルの部屋へ行った。
今も客に備えてアナベルが着替えをしている。アナベルの侍女三人とわたしの侍女ルビーとエメが仕えている。
「わたしが子供の頃からこの有様です。乳母もいましたね。昔。こうしてアナベルに仕えてました。
わたしはお母様のお言いつけだとばかり思っておりました。
ハリソン様はわたしに侍女がいないことを不思議に思われて、お母様っていうか王妃殿下にそれがどういうことか、尋ねられて、わたしに侍女をつけようとなさいましたが、断りました。
それってお母様の恥になりますよね。ほんとごめんなさい。我が家の恥を王室にぺらぺら喋ってしまいました」
そう言って母の顔色が悪くなるのを見ていると護衛が準備出来たと合図を送って来た。
すぐに運び出して貰おう。
ミシガン家も相当だけど。まぁ仕方ないとして、あんな最低なあちらと婚約なんていやですよ。
あんな義父とか義母とかごめんです。嫡男のライアン様とだっていやですよ。所詮あの家だし。
婚約者の誕生日プレゼントに栞とかペン軸を贈って来るなんていやです。けちな家風はいやです」
「リリー。そんなことはない。嫡男と婚約できるなんておまえには過ぎた縁だぞ。
とにかく家長のわたしに逆らうことは許さんぞ」と父が言った。そうでしょうね。
だけど、わたしは権力を持った人を頼れる立場だ。
「リリー彼のことずっと好きだったでしょ。アナベルも返すって言ってますよ。不服はないでしょ」と母も言った。
「今は大嫌いです。ライアン様も嫌いです。ブラックレイク家が嫌いです」と言うと後ろに立っていた護衛が吹き出しそうになった。
翌日、ハリソン様に父のことを話した。そして週末に引っ越すことにした。
その日から引越しの準備を始めようとしたが、父にばれると面倒になると思った。それで全部持って行くことにした。あちらでゆっくりと整理すればいいのだ。
それで引越しの日に、護衛を何人か寄越して貰うようにブルース様に頼んだ。
「明日、ブラックレイク侯爵一家がやって来るから出迎えろ」と父が威張って言った。
「はい、お父様」と返事をした。出迎えた後、引っ越すことになるかな。
学院の制服を着て髪を自分で高めの位置で結んだ。引越しのほうの準備完了だ。
こっそり護衛と侍女を部屋に招いた。引越し準備に入った部屋を見られたくないので、階段廊下の窓から庭を見ていた。
「なに?その格好は?」と母がいきなり言って来たので
「侍女がいないのでドレスは無理です」と答えた。
「なんですって・・・侍女がいない?」いないんですよ。だから部屋に王宮からの護衛と侍女を入れられたんです。
「いますけど、いる場所がおかしいのです」と母を連れてアナベルの部屋へ行った。
今も客に備えてアナベルが着替えをしている。アナベルの侍女三人とわたしの侍女ルビーとエメが仕えている。
「わたしが子供の頃からこの有様です。乳母もいましたね。昔。こうしてアナベルに仕えてました。
わたしはお母様のお言いつけだとばかり思っておりました。
ハリソン様はわたしに侍女がいないことを不思議に思われて、お母様っていうか王妃殿下にそれがどういうことか、尋ねられて、わたしに侍女をつけようとなさいましたが、断りました。
それってお母様の恥になりますよね。ほんとごめんなさい。我が家の恥を王室にぺらぺら喋ってしまいました」
そう言って母の顔色が悪くなるのを見ていると護衛が準備出来たと合図を送って来た。
すぐに運び出して貰おう。
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