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09 ミーナの夢と王宮への呼び出し
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最近、妙なことを思ってしまっている。うちに居着いたフィルのことだ。
フィルがこの家にいるのはもう当たり前で問題はないのだが、ひとつ気になることがあるのだ。
夢のことだ・・・・一匹の美しい獣がでてくる夢。内容もなにも思い出せないが、なんども見る。
獣は見たことがない獣だ。長い尻尾で撫でられたので多分猫?
大きい黒い猫で・・・・フィルの髪のような黒い毛並みの・・・・
この夢のことを思い出したのは、あの昼下がりの出来事がきっかけだ。
あのとき、わたしは日陰で本を読み、フィルは薬草の世話をしていた。暑くなったので日陰にはいるように声をかけるとフィルは戻ってきて、お茶を飲みながらわたしの椅子のそばの床にすわってわたしをみていた。
それで「床にすわっていると疲れるでしょ。寄りかかれば」と言ったのだ。するとフィルはいすに寄りかかり、わたしのふとももに頭を乗せてきたのだ。おもわずわたしは、その頭に手を差し入れた。
そのとき、これはあの獣の毛並みだとおもったのだ。フィルは目を閉じて力を抜いていたので、気付かなかったと思うが、わたしは一瞬・・・フィルが怖かった。
その思いはすぐに消えて髪の毛をくしゅくしゅやってしばらく遊んだのだが・・・・だんだん、夢のことを思い出すようになってきたのだ。
なぜか、夢になかにエミリーさんもネルフも出てくるのだ。
フィルはあれから髪の毛をくしゅくしゅされるのが気にいったようで、ソファにすわっているときは膝枕をねだってくるようになった。
いやじゃないけど・・・・夢が忘れられない
◇◇◇フィルの語り
ミーナがぼくのことをなにかあるのではと思っているようだ。
このまえ、ミーナに寄りかかって頭を乗せた時髪に手を差し入れてくれたのだ。うれしくてうっとりしたが、瞬間ミーナがぎくりとしたのだ。すぐにやさしいミーナに戻ったが、なにかをミーナは感じたのだ。
自分から話すほうがいい結果になると思うが、勇気がでない。
なにも起こらず永遠にこうやって暮らしていけたらいいのに・・・・
◇◇◇ギルド長
王宮からミーナに会いたいと連絡が来た。こっそりと王宮に連れてこいというのだ。
おれは悩んでミーナに会いに行った。
ミーナと話をしてギルド長として一緒に行くから、王宮に行って欲しいと頼んだ。
ミーナから平民を呼びつけるのは、なぜなのかと聞かれたがおれは、正直にわからないと答えるしかなかった。
王宮に行くのはおれとミーナの二人だけだ。平民であろうと貴族であろうと王宮に呼ばれたら断ることはできない、ミーナもそれはよく知っている・・・・
ミーナはため息をつきながら、いつでも出発できると返事をした。そばでフィルがおれを睨みつけるが、やめてくれ・・・おれのせいじゃない。
留守になるからとミーナはポーションをたくさん作ってくれた。それとは別におれに2本、瓶をよこすとこれは特別なものだからお守りとして持っておけと言った。
それは腰のポーチにしまった。
迎えの馬車は目立たぬように普通の辻馬車だった。護衛も普通だったが、目立たぬようにしているが手練が数人ついてきていた。
やがて馬車は城門をくぐった。
フィルがこの家にいるのはもう当たり前で問題はないのだが、ひとつ気になることがあるのだ。
夢のことだ・・・・一匹の美しい獣がでてくる夢。内容もなにも思い出せないが、なんども見る。
獣は見たことがない獣だ。長い尻尾で撫でられたので多分猫?
大きい黒い猫で・・・・フィルの髪のような黒い毛並みの・・・・
この夢のことを思い出したのは、あの昼下がりの出来事がきっかけだ。
あのとき、わたしは日陰で本を読み、フィルは薬草の世話をしていた。暑くなったので日陰にはいるように声をかけるとフィルは戻ってきて、お茶を飲みながらわたしの椅子のそばの床にすわってわたしをみていた。
それで「床にすわっていると疲れるでしょ。寄りかかれば」と言ったのだ。するとフィルはいすに寄りかかり、わたしのふとももに頭を乗せてきたのだ。おもわずわたしは、その頭に手を差し入れた。
そのとき、これはあの獣の毛並みだとおもったのだ。フィルは目を閉じて力を抜いていたので、気付かなかったと思うが、わたしは一瞬・・・フィルが怖かった。
その思いはすぐに消えて髪の毛をくしゅくしゅやってしばらく遊んだのだが・・・・だんだん、夢のことを思い出すようになってきたのだ。
なぜか、夢になかにエミリーさんもネルフも出てくるのだ。
フィルはあれから髪の毛をくしゅくしゅされるのが気にいったようで、ソファにすわっているときは膝枕をねだってくるようになった。
いやじゃないけど・・・・夢が忘れられない
◇◇◇フィルの語り
ミーナがぼくのことをなにかあるのではと思っているようだ。
このまえ、ミーナに寄りかかって頭を乗せた時髪に手を差し入れてくれたのだ。うれしくてうっとりしたが、瞬間ミーナがぎくりとしたのだ。すぐにやさしいミーナに戻ったが、なにかをミーナは感じたのだ。
自分から話すほうがいい結果になると思うが、勇気がでない。
なにも起こらず永遠にこうやって暮らしていけたらいいのに・・・・
◇◇◇ギルド長
王宮からミーナに会いたいと連絡が来た。こっそりと王宮に連れてこいというのだ。
おれは悩んでミーナに会いに行った。
ミーナと話をしてギルド長として一緒に行くから、王宮に行って欲しいと頼んだ。
ミーナから平民を呼びつけるのは、なぜなのかと聞かれたがおれは、正直にわからないと答えるしかなかった。
王宮に行くのはおれとミーナの二人だけだ。平民であろうと貴族であろうと王宮に呼ばれたら断ることはできない、ミーナもそれはよく知っている・・・・
ミーナはため息をつきながら、いつでも出発できると返事をした。そばでフィルがおれを睨みつけるが、やめてくれ・・・おれのせいじゃない。
留守になるからとミーナはポーションをたくさん作ってくれた。それとは別におれに2本、瓶をよこすとこれは特別なものだからお守りとして持っておけと言った。
それは腰のポーチにしまった。
迎えの馬車は目立たぬように普通の辻馬車だった。護衛も普通だったが、目立たぬようにしているが手練が数人ついてきていた。
やがて馬車は城門をくぐった。
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