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10 王妃
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義姉を城へ呼んだ。粗末な服を着てやってきた。
服は粗末だが見た目は驚く程変わっていない、この二十年がうそのようだ。
若い騎士がみとれている。手も肌も髪の毛もきれいなままだ。
「顔をあげて」というわたしの声に顔をあげた。なんの感情もみせずにわたしの顔をみている。
先に目をそらしたのはわたしだった。侍女に声をかけさせる。
「内密な話がありますので、部屋を移ります。わたくしについてきてください」
姿勢をくずさぬまますっと立ち上がった義姉をみて、侍女の目に一瞬、賞賛の光が浮かんだ。
そのまま部屋をでて行く後ろ姿を見送った。
しばらく待たせてから部屋に行くと、優雅に椅子に座ってお茶を飲んでいた。
王妃であるわたしが入っても立ち上がることはなかった。
「無礼な」と侍女長が言うと
「平民はマナーを存じません」と涼しい声で返ってきた。
「よい」と鷹揚に言ったが、飲まれたのはわたしのようだ。
正面に座ったわたしをなんの遠慮もなく義姉はみた。途端に自分がとてつもなく野暮ったい小娘だと感じてしまった。
いつも感じていた劣等感。品がいいのに、ふとした時に見える愛嬌。振り返る時のあの感じ・・・色気?乙女の硬さと清らかさがあるのに、女を感じさせる所作にあこがれて鏡の前で練習した。
「助けて欲しいの。国王が怪我をしました。足が動かなくなって」
「王妃様は聖女様ですね、ご自分でどうぞ」
「正直に言うとね。街である女をみかけ抱いている最中に彼女の亭主がやって来て、膝を割られてしまって・・・・歩けなくなって・・・」
「わたしはただのポーション屋。田舎のギルドでは大切にされてますが・・・・ポーションを作るだけですよ」
「いろいろな貴族がお姉さまを追放したことを、非難しますわ・・・自分たちも賛成しておいて・・・ローゼンブルグが尋ねて行ったでしょ。息子のためにプライドを捨てたのね。彼女帰りに殺されたのよ。それもただの野盗に・・・惨めな死よね。いやな女だったけど・・・長く一緒に居たから・・・いないと寂しいわ」
「わたしは平民のミーナ。あなたのおねえさんではありません」
「そうですわね・・・・助けてもらえないと・・・脅してもだめでしょうね。目の前でお父様を殺したって・・・・」
「隣の部屋にオセランがいます。会ってやって」
わたしが席を立つと義姉も黙ってついて来た。
部屋にはいると長椅子で半身を起こして夫は外をみていた。わたしが部屋にはいっても知らんふりをして外をみたままだった。
「オセラン」と声をかけると面倒そうにこちらを向いた。そしてわたしの後ろをみるなりその目を張り裂けんばかりに見開いた。
それから手で顔を覆った。切れ切れにこう呟いていた。
「来てくれたのか?ルミー会いたかった・・・ルミーが馬車に乗った瞬間からずっと後悔してる。ずっと恋しかった。かわらず綺麗だ・・・お願いだ・・・そばにいてくれ」
ルミー・・・オセロンだけが使った愛称・・・義姉もオセロンの事は愛していたはず・・・
予想はしていたが、胸が痛かった。曲がりなりにも二十年、ふたりで乗り越えた物もあったのに・・・・
確かにわたしはひどいことをして、義姉を追放したけど・・・・馬鹿だけど・・・・
オセロンのその姿を義姉はなにも言わず、表情も変えずみていた。
しばらく見ていたが、オセロンが咳き込む様をみて
「お医者様を」言った。声にはなんの感情もこもっていなかった。
医者が来たので義姉を今晩泊まってもらう離宮に案内させた。部屋は最高の部屋を用意した。
義姉に仕えさせた侍女を呼んで、どうすごしたかを聞いたら庭を散歩して図書館に行くと本を数冊借りて、その後それを読んですごしたそうだ。
この国の歴史書と歴代の王の伝記と貴族年間だった。義姉らしい。
翌日わたしが部屋を尋ねるまでそれを読んで過ごしていた。それからもう一度オセロンを見舞ってくれと頼んだが、断られた。
義姉が庭を散歩するとき、貴族がまわりをうろうろするようになってきた。かれらも義姉の能力を欲しているのだ。
彼らがそばに寄ってくると、挨拶は返しているようだ。それも正式に名前を呼んで・・・・・
オセロンは義姉が散歩している姿を食い入るようにみている。あの日、義姉が馬車に乗り込んだ時に後悔した・・・・オセロンの言葉がよみがえる。
わたしはある指示をだした。
その夜、離宮が火事になった。念の為、義姉の手足を縛るように言っておいた。
騒ぎは夜通しつづいた。ギルド長が護衛を次々倒して義姉の部屋へ入って行ったと聞いた。護衛とて手練、ギルド長を悩ませたようだ。
その後火の勢いが強くなり、誰も離宮に近づけなくなった。この夜、城から出たものはいない。
義姉の部屋からはなにも見つからなかった。義姉の生死はわからない。
庭から腕が見つかったが誰のものかわからない。ギルド長の腕が飛んだというものもいるが、腕がなくなった護衛もいるから・・・
オセロンは庭をずっと見ている。わたしのほうをみるが、わたしの後ろにだれかを探している。
この二十年、幸せだと感じたのは何日あったのだろう・・・・
明日は両親が見舞いにくるが・・・・恨み言を述べて帰るだろう。
それからしばらくしたある夜、誰かが・・・・いえ・・・あの男がわたしの寝室に忍び込んだ。
予想していたわたしは罠をしかけていたが、そいつは罠を掻い潜りわたしにせまった。
その黒い影はわたしの顔を切りつけた。隣の部屋で待機していた魔道士が一斉に攻撃をした。攻撃をかわしたそれがわたしのそばを通り過ぎたとき、わたしは床に横たわっていた。
それは空に消えたが血のあとが残っていた。血のあとを追って騎士たちが出て行った。
わたしは助け起こされて、ベッドに寝かされたが、顔の痛み以外はなにも感じなかった。
なにも感じない?? 感じない???どうゆうこと? と意識が闇に沈んだ。
次に気がついた時、ベルを鳴らそうとして手が動かなかった。手を怪我したのだと気付いた。
誰かを呼ぼうとしたが、のどがひりついて小さな声しか出なかった。
侍女はなにをやっているのと腹をたてていると、新入りがぼーっと入ってきて、わたしが目覚めているのをみて、慌てて部屋を出て行った。ほんとに気が利かない子ねと思いながら待っていると、医者と戻ってきた。
医者は水を飲ませるように指示をだした。医者は布団をめくるとわたしの体を調べた。気づくとどこも動かない。あの男め・・・こんなに怪我を負わせるなんて・・と同時に不甲斐ない護衛に腹が立った。
しばらくすると侍女長もやってきた。ローゼンブルグも気に入らなかったけど後任の、このイボンヌも気に入らない。
声が出にくいので睨みつけたが、平気な顔をしている。
「あなたなんて首よ」とどうにか声を出すと
「王妃殿下、わたくしは側室のエリーゼ様から、改めて侍女長を仰せつかりました。首にはできません」
「なんでエリーゼがそんなことを・・・・」
「王妃殿下。落ち着いて医者の説明を聞いてください。それからまたお話しましょう」と医者に目で合図をした。医者が話し始める。
「王妃殿下は怪我をなさいました『知ってるわよちゃんと手当してよね』その怪我は外傷こそ」といったところでドアが開きエリーゼが入ってきた。
「おそくなりました。宰相との打ち合わせ中に貴族がどんどん挨拶に来て・・・」と自慢げに言い、
「邪魔したわね続きを」と医者に言った。
医者は、はいと恭しく、エリーゼに礼をとるとわたしに向かい
「つまり、怪我で王妃殿下は全身麻痺となられました」
「え?」慌てて体を動かそうとするがどこもぴくりとも動かない。
叫ぼうとしたが、かすれた声?音が精一杯だった。すると侍女長が
「王妃殿下お気を確かに。王妃様。おいたわしいーー」と大声をだした。
侍女長の頭越しにエリーゼをみると笑っていた。
それからのわたしは侍女のお披露目の道具となった。
顔の傷は残ったが痛みはない。たまに貴族の誰かしらが見舞いに来る。その時にわざと体を拭いたり髪を手入れしたり、せめてマッサージをとみせつけるように世話をされる。
そこで見初められた侍女は貴族の家に勤めを変えるようだ。
見舞い客は世話が行き届いていることを褒めて、侍女長をねぎらう。侍女長はここぞとエリーゼを褒める
わたしに向かって見舞い客は
「これも王妃殿下の人徳ですね。こんなに大事にされて」というとさっさと出て行く。
侍女まで
「こんなに大事にしてくださるなんてエリーゼ様はよくできた方ですね。そうだ今日はレモンパイが届いてますよ」と口にいれてくる。レモンパイは義姉が好きだったものだ。
あれから誰も食べなかったのに・・・・わたしはパイを口に詰め込まれてむせた。
服は粗末だが見た目は驚く程変わっていない、この二十年がうそのようだ。
若い騎士がみとれている。手も肌も髪の毛もきれいなままだ。
「顔をあげて」というわたしの声に顔をあげた。なんの感情もみせずにわたしの顔をみている。
先に目をそらしたのはわたしだった。侍女に声をかけさせる。
「内密な話がありますので、部屋を移ります。わたくしについてきてください」
姿勢をくずさぬまますっと立ち上がった義姉をみて、侍女の目に一瞬、賞賛の光が浮かんだ。
そのまま部屋をでて行く後ろ姿を見送った。
しばらく待たせてから部屋に行くと、優雅に椅子に座ってお茶を飲んでいた。
王妃であるわたしが入っても立ち上がることはなかった。
「無礼な」と侍女長が言うと
「平民はマナーを存じません」と涼しい声で返ってきた。
「よい」と鷹揚に言ったが、飲まれたのはわたしのようだ。
正面に座ったわたしをなんの遠慮もなく義姉はみた。途端に自分がとてつもなく野暮ったい小娘だと感じてしまった。
いつも感じていた劣等感。品がいいのに、ふとした時に見える愛嬌。振り返る時のあの感じ・・・色気?乙女の硬さと清らかさがあるのに、女を感じさせる所作にあこがれて鏡の前で練習した。
「助けて欲しいの。国王が怪我をしました。足が動かなくなって」
「王妃様は聖女様ですね、ご自分でどうぞ」
「正直に言うとね。街である女をみかけ抱いている最中に彼女の亭主がやって来て、膝を割られてしまって・・・・歩けなくなって・・・」
「わたしはただのポーション屋。田舎のギルドでは大切にされてますが・・・・ポーションを作るだけですよ」
「いろいろな貴族がお姉さまを追放したことを、非難しますわ・・・自分たちも賛成しておいて・・・ローゼンブルグが尋ねて行ったでしょ。息子のためにプライドを捨てたのね。彼女帰りに殺されたのよ。それもただの野盗に・・・惨めな死よね。いやな女だったけど・・・長く一緒に居たから・・・いないと寂しいわ」
「わたしは平民のミーナ。あなたのおねえさんではありません」
「そうですわね・・・・助けてもらえないと・・・脅してもだめでしょうね。目の前でお父様を殺したって・・・・」
「隣の部屋にオセランがいます。会ってやって」
わたしが席を立つと義姉も黙ってついて来た。
部屋にはいると長椅子で半身を起こして夫は外をみていた。わたしが部屋にはいっても知らんふりをして外をみたままだった。
「オセラン」と声をかけると面倒そうにこちらを向いた。そしてわたしの後ろをみるなりその目を張り裂けんばかりに見開いた。
それから手で顔を覆った。切れ切れにこう呟いていた。
「来てくれたのか?ルミー会いたかった・・・ルミーが馬車に乗った瞬間からずっと後悔してる。ずっと恋しかった。かわらず綺麗だ・・・お願いだ・・・そばにいてくれ」
ルミー・・・オセロンだけが使った愛称・・・義姉もオセロンの事は愛していたはず・・・
予想はしていたが、胸が痛かった。曲がりなりにも二十年、ふたりで乗り越えた物もあったのに・・・・
確かにわたしはひどいことをして、義姉を追放したけど・・・・馬鹿だけど・・・・
オセロンのその姿を義姉はなにも言わず、表情も変えずみていた。
しばらく見ていたが、オセロンが咳き込む様をみて
「お医者様を」言った。声にはなんの感情もこもっていなかった。
医者が来たので義姉を今晩泊まってもらう離宮に案内させた。部屋は最高の部屋を用意した。
義姉に仕えさせた侍女を呼んで、どうすごしたかを聞いたら庭を散歩して図書館に行くと本を数冊借りて、その後それを読んですごしたそうだ。
この国の歴史書と歴代の王の伝記と貴族年間だった。義姉らしい。
翌日わたしが部屋を尋ねるまでそれを読んで過ごしていた。それからもう一度オセロンを見舞ってくれと頼んだが、断られた。
義姉が庭を散歩するとき、貴族がまわりをうろうろするようになってきた。かれらも義姉の能力を欲しているのだ。
彼らがそばに寄ってくると、挨拶は返しているようだ。それも正式に名前を呼んで・・・・・
オセロンは義姉が散歩している姿を食い入るようにみている。あの日、義姉が馬車に乗り込んだ時に後悔した・・・・オセロンの言葉がよみがえる。
わたしはある指示をだした。
その夜、離宮が火事になった。念の為、義姉の手足を縛るように言っておいた。
騒ぎは夜通しつづいた。ギルド長が護衛を次々倒して義姉の部屋へ入って行ったと聞いた。護衛とて手練、ギルド長を悩ませたようだ。
その後火の勢いが強くなり、誰も離宮に近づけなくなった。この夜、城から出たものはいない。
義姉の部屋からはなにも見つからなかった。義姉の生死はわからない。
庭から腕が見つかったが誰のものかわからない。ギルド長の腕が飛んだというものもいるが、腕がなくなった護衛もいるから・・・
オセロンは庭をずっと見ている。わたしのほうをみるが、わたしの後ろにだれかを探している。
この二十年、幸せだと感じたのは何日あったのだろう・・・・
明日は両親が見舞いにくるが・・・・恨み言を述べて帰るだろう。
それからしばらくしたある夜、誰かが・・・・いえ・・・あの男がわたしの寝室に忍び込んだ。
予想していたわたしは罠をしかけていたが、そいつは罠を掻い潜りわたしにせまった。
その黒い影はわたしの顔を切りつけた。隣の部屋で待機していた魔道士が一斉に攻撃をした。攻撃をかわしたそれがわたしのそばを通り過ぎたとき、わたしは床に横たわっていた。
それは空に消えたが血のあとが残っていた。血のあとを追って騎士たちが出て行った。
わたしは助け起こされて、ベッドに寝かされたが、顔の痛み以外はなにも感じなかった。
なにも感じない?? 感じない???どうゆうこと? と意識が闇に沈んだ。
次に気がついた時、ベルを鳴らそうとして手が動かなかった。手を怪我したのだと気付いた。
誰かを呼ぼうとしたが、のどがひりついて小さな声しか出なかった。
侍女はなにをやっているのと腹をたてていると、新入りがぼーっと入ってきて、わたしが目覚めているのをみて、慌てて部屋を出て行った。ほんとに気が利かない子ねと思いながら待っていると、医者と戻ってきた。
医者は水を飲ませるように指示をだした。医者は布団をめくるとわたしの体を調べた。気づくとどこも動かない。あの男め・・・こんなに怪我を負わせるなんて・・と同時に不甲斐ない護衛に腹が立った。
しばらくすると侍女長もやってきた。ローゼンブルグも気に入らなかったけど後任の、このイボンヌも気に入らない。
声が出にくいので睨みつけたが、平気な顔をしている。
「あなたなんて首よ」とどうにか声を出すと
「王妃殿下、わたくしは側室のエリーゼ様から、改めて侍女長を仰せつかりました。首にはできません」
「なんでエリーゼがそんなことを・・・・」
「王妃殿下。落ち着いて医者の説明を聞いてください。それからまたお話しましょう」と医者に目で合図をした。医者が話し始める。
「王妃殿下は怪我をなさいました『知ってるわよちゃんと手当してよね』その怪我は外傷こそ」といったところでドアが開きエリーゼが入ってきた。
「おそくなりました。宰相との打ち合わせ中に貴族がどんどん挨拶に来て・・・」と自慢げに言い、
「邪魔したわね続きを」と医者に言った。
医者は、はいと恭しく、エリーゼに礼をとるとわたしに向かい
「つまり、怪我で王妃殿下は全身麻痺となられました」
「え?」慌てて体を動かそうとするがどこもぴくりとも動かない。
叫ぼうとしたが、かすれた声?音が精一杯だった。すると侍女長が
「王妃殿下お気を確かに。王妃様。おいたわしいーー」と大声をだした。
侍女長の頭越しにエリーゼをみると笑っていた。
それからのわたしは侍女のお披露目の道具となった。
顔の傷は残ったが痛みはない。たまに貴族の誰かしらが見舞いに来る。その時にわざと体を拭いたり髪を手入れしたり、せめてマッサージをとみせつけるように世話をされる。
そこで見初められた侍女は貴族の家に勤めを変えるようだ。
見舞い客は世話が行き届いていることを褒めて、侍女長をねぎらう。侍女長はここぞとエリーゼを褒める
わたしに向かって見舞い客は
「これも王妃殿下の人徳ですね。こんなに大事にされて」というとさっさと出て行く。
侍女まで
「こんなに大事にしてくださるなんてエリーゼ様はよくできた方ですね。そうだ今日はレモンパイが届いてますよ」と口にいれてくる。レモンパイは義姉が好きだったものだ。
あれから誰も食べなかったのに・・・・わたしはパイを口に詰め込まれてむせた。
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