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11 フィルの語り その2
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王宮からの呼び出しということでミーナがギルド長と一緒に出発した。もちろんあとをつけて王宮に侵入した。
王妃が元凶だというのは知っていたしミーナに内緒で殺そうと思っていたからこれはチャンスだと思っていた。
あの夜、ミーナを救うためにギルド長は大活躍をしてくれた。火の中に飛び込んで護衛と切り結んでくれた。二人は脱出して無事王都のギルドに避難した。
おれはあの女を切り刻んでやろうと、王宮を駆けたができなかった。
だれが自分を害したか認識してもらわないと面白くない。それで獣のすがたを見せつけるだけにしておいた。
そしてあの夜、おれはいつものようにミーナを眠らせると王宮に走った。
王妃の部屋に忍び込んだが、まんまと罠に飛び込んでしまった。
王妃の首の骨を折ってやったが、おれも深手を負ってしまった。ミーナのもとに帰るのは最悪の手だとわかっていながら、おれは気が付いたら庭にたどり着いていた。ごていねいに血で目印をつけながら・・・
庭に倒れている獣姿のおれを聖魔法で回復させると・・・・ここまでできるとは・・・・あたりの血のあとを浄化で消した。
「一週間もどこを彷徨っていたの?心配させて」とつぶやく声がした。
ミーナは獣姿のおれを嫌うことも怖がることもなく、家にいれるとベッドに押し込んだ。
安心したおれは、説明しなくてはと思いながら、眠りに落ちた。
目が覚めると人間の姿に戻っていた。久しぶりのミーナのスープを飲まされた。
スープを飲みながら、ミーナに今までのことを話さなくては思っていたら、客があった。
城からの追っ手だった。ミーナが少し怒った声で応対している。
「お城で騒動があったからって何故うちに来たんですか?なにを考えているんですか?迷惑です」
「家を調べさせて欲しい」
「断らせてくれないでしょ。どうぞ。ただし病人がいますので静かに願います」
「病人?あやしいですね。病人も調べます」
「病人ですよ。お城にいけるはずないでしょ。なに考えてるの」
「ミーナ、ぼくなら大丈夫です。どうぞ」とドアを開けて声をかけると
「フィル起きて大丈夫なの?無理しないで。ここに掛けていて」というとぼくをささえると椅子にかけさせてくれた。
それからミーナは騎士に向かうと
「どうぞ、気の済むまで調・べ・て・く・だ・さ・い」と言った。
騎士は部屋にはいってざっとみたが、戻ってくると
「こちらの男性を調べたい」と言った。
「なんですって病人を調べるなんて」
と言うので
「ぼくは大丈夫です。なんでも答えます」
と言った。すると騎士はすこしためらった後
「服を脱いでもらえますか?」と言った。
「わかりました。ミーナ外してもらっていいですか?」と言うとミーナは騎士を睨みつけると隣の部屋にはいって行った。
服を脱いだおれの身体に、傷がないことを確認した騎士は
「どうも、服を着てください」と言うと窓から庭に向かって
「どうだ?なにか見つかったか?」と訪ねた。
おれは服を着ると隣の部屋に行き、ミーナを抱きしめると
「すまない、ちゃんと話す」となんども言った。
「いいのよ。無事だったもの」とミーナが言ってくれた。
しばらくすると騎士が庭でぼくたちを呼んだ。
「異常がないことがわかった。迷惑をかけた。これで失礼する」そういうと彼らは去っていった。
ミーナの体がぐらりと揺れたのであわてて家に連れて入った。
椅子にすわらせてお茶の準備をする。ミーナが心配して一緒に座って休むよう言うが、おれは完全に回復している。
お茶の準備をしていると、様子をみていた近所の人がお見舞いにやってきた。
「災難だったね、なにを考えているのかしらね」とお見舞いの言葉をいいながら顔色の悪いミーナを勞って帰っていく。
お茶とお菓子でなんとか復活したミーナがおれをみている。いつもより圧がある。逃げたかったができない。
おれは覚悟を決めるとミーナに話し始めた。おれは半神・半人で気が付いたらひとりでいたこと。人間でいるときにうっかり、怪我をしてこの近所で倒れてミーナに拾われたこと。
ミーナにひどいことをしたやつに対して、仕返しせずにはいられないこと。ミーナは聞いたら悲しむとわかっていてもやめられないこと。ただ、今回のことはとても後悔していてもうやらないことを話した。
ミーナも話してくれた。前にローゼンブルグにいろいろ言った時、とってもスッキリしたこと。ネルフが死んだと聞いたとき、ざまぁみろと思ったこと。
「ネルフってあの温泉の街の宿で死んだやつだよね。いろいろうわさがある、あいつだよね。知り合い?」
「うん、すこし知ってる人、わたし王宮にいたから・・・ポーション作れるくらい聖魔法が使えるの。治癒もできるわ。それでフィルを助けることができたわ」
「そうだったね。ありがとう、ぼくのこと怖くなかった?その半神といっても獣神だし・・・・残酷なことをしちゃうし・・・」
「これからはしないよね・・・・」とすがるように言ったミーナが可愛い。
「うん、約束する。ちゃんとして理由がないときに傷つけたり・・・いや・・」
「理由は関係ありません。これからは、だれも傷つけたり殺したりしません」ミーナは言うと
「繰り返して」と続け、ぼくも真似して
「これからは、だれも傷つけたり殺したりしません」と言った。
ミーナと一緒ならこの言葉を守れると思った。
王妃が元凶だというのは知っていたしミーナに内緒で殺そうと思っていたからこれはチャンスだと思っていた。
あの夜、ミーナを救うためにギルド長は大活躍をしてくれた。火の中に飛び込んで護衛と切り結んでくれた。二人は脱出して無事王都のギルドに避難した。
おれはあの女を切り刻んでやろうと、王宮を駆けたができなかった。
だれが自分を害したか認識してもらわないと面白くない。それで獣のすがたを見せつけるだけにしておいた。
そしてあの夜、おれはいつものようにミーナを眠らせると王宮に走った。
王妃の部屋に忍び込んだが、まんまと罠に飛び込んでしまった。
王妃の首の骨を折ってやったが、おれも深手を負ってしまった。ミーナのもとに帰るのは最悪の手だとわかっていながら、おれは気が付いたら庭にたどり着いていた。ごていねいに血で目印をつけながら・・・
庭に倒れている獣姿のおれを聖魔法で回復させると・・・・ここまでできるとは・・・・あたりの血のあとを浄化で消した。
「一週間もどこを彷徨っていたの?心配させて」とつぶやく声がした。
ミーナは獣姿のおれを嫌うことも怖がることもなく、家にいれるとベッドに押し込んだ。
安心したおれは、説明しなくてはと思いながら、眠りに落ちた。
目が覚めると人間の姿に戻っていた。久しぶりのミーナのスープを飲まされた。
スープを飲みながら、ミーナに今までのことを話さなくては思っていたら、客があった。
城からの追っ手だった。ミーナが少し怒った声で応対している。
「お城で騒動があったからって何故うちに来たんですか?なにを考えているんですか?迷惑です」
「家を調べさせて欲しい」
「断らせてくれないでしょ。どうぞ。ただし病人がいますので静かに願います」
「病人?あやしいですね。病人も調べます」
「病人ですよ。お城にいけるはずないでしょ。なに考えてるの」
「ミーナ、ぼくなら大丈夫です。どうぞ」とドアを開けて声をかけると
「フィル起きて大丈夫なの?無理しないで。ここに掛けていて」というとぼくをささえると椅子にかけさせてくれた。
それからミーナは騎士に向かうと
「どうぞ、気の済むまで調・べ・て・く・だ・さ・い」と言った。
騎士は部屋にはいってざっとみたが、戻ってくると
「こちらの男性を調べたい」と言った。
「なんですって病人を調べるなんて」
と言うので
「ぼくは大丈夫です。なんでも答えます」
と言った。すると騎士はすこしためらった後
「服を脱いでもらえますか?」と言った。
「わかりました。ミーナ外してもらっていいですか?」と言うとミーナは騎士を睨みつけると隣の部屋にはいって行った。
服を脱いだおれの身体に、傷がないことを確認した騎士は
「どうも、服を着てください」と言うと窓から庭に向かって
「どうだ?なにか見つかったか?」と訪ねた。
おれは服を着ると隣の部屋に行き、ミーナを抱きしめると
「すまない、ちゃんと話す」となんども言った。
「いいのよ。無事だったもの」とミーナが言ってくれた。
しばらくすると騎士が庭でぼくたちを呼んだ。
「異常がないことがわかった。迷惑をかけた。これで失礼する」そういうと彼らは去っていった。
ミーナの体がぐらりと揺れたのであわてて家に連れて入った。
椅子にすわらせてお茶の準備をする。ミーナが心配して一緒に座って休むよう言うが、おれは完全に回復している。
お茶の準備をしていると、様子をみていた近所の人がお見舞いにやってきた。
「災難だったね、なにを考えているのかしらね」とお見舞いの言葉をいいながら顔色の悪いミーナを勞って帰っていく。
お茶とお菓子でなんとか復活したミーナがおれをみている。いつもより圧がある。逃げたかったができない。
おれは覚悟を決めるとミーナに話し始めた。おれは半神・半人で気が付いたらひとりでいたこと。人間でいるときにうっかり、怪我をしてこの近所で倒れてミーナに拾われたこと。
ミーナにひどいことをしたやつに対して、仕返しせずにはいられないこと。ミーナは聞いたら悲しむとわかっていてもやめられないこと。ただ、今回のことはとても後悔していてもうやらないことを話した。
ミーナも話してくれた。前にローゼンブルグにいろいろ言った時、とってもスッキリしたこと。ネルフが死んだと聞いたとき、ざまぁみろと思ったこと。
「ネルフってあの温泉の街の宿で死んだやつだよね。いろいろうわさがある、あいつだよね。知り合い?」
「うん、すこし知ってる人、わたし王宮にいたから・・・ポーション作れるくらい聖魔法が使えるの。治癒もできるわ。それでフィルを助けることができたわ」
「そうだったね。ありがとう、ぼくのこと怖くなかった?その半神といっても獣神だし・・・・残酷なことをしちゃうし・・・」
「これからはしないよね・・・・」とすがるように言ったミーナが可愛い。
「うん、約束する。ちゃんとして理由がないときに傷つけたり・・・いや・・」
「理由は関係ありません。これからは、だれも傷つけたり殺したりしません」ミーナは言うと
「繰り返して」と続け、ぼくも真似して
「これからは、だれも傷つけたり殺したりしません」と言った。
ミーナと一緒ならこの言葉を守れると思った。
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