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12 側室 エリーゼの語り
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完璧な婚約者を、追い出して、王太子妃の座を奪った女は三年たっても、妊娠しなかった。
あの頃、学院生だったわたくしは上級生だったあの方に憧れていた。
明らかに冤罪とわかっているのに、あの方のご両親も王族も貴族もあの方を追放した。
あの方は黙って去っていった。その時わたくしは報いを受けさせてやると固く決心した。
学院を主席で卒業したわたくしはどの縁談も断り、文官になった。敵の近くにいたかったのだ。
国王はやさしいだけの自分をあまり持たない人だった。だからこそあの方のような妃を持つ必要があったのに、あの方がついていれば好きに操れないとおもった馬鹿ものたちがあの茶番を演じたのだろう。
たしかにあの女は、自尊心をくすぐってやれば操れる、都合のいいお馬鹿さんだ。
やがて世継ぎができないことが問題となって、側室が必要だということになった。
もともと執務の手伝いをしていたわたくしを側室に推す声は思いもよらないほどの大きさになって、身分の高い令嬢を押さえてわたくしが側室になった。
すぐに男子を二人生んで地位を確率したわたくしは、寵姫の実家として声がおおきくなっていた実父を追い落とした。
実家の後ろ盾をなくしたわたくしの、後ろ盾の席を争って高位貴族が潰し合いをしてくれた。
三人目に生まれた王女は王妃に養育を頼んだ。
「この子は、この静かな環境で王妃様の穏やかさを学んで欲しいとおもいます」というとさすがにあの女も気がついたようで悔しそうにしていた。
わたくしは言ったのは『この訪れる人もない寂しいところで・・・・』ってことだから・・・
王女は家庭教師とわたくしのフォローで自分は気の毒な王妃様のそばにいてい・て・あ・げ・て・い・る・と思って育った。
もちろん、本人は気づいていないがスパイの役割も果たしている。
最近、温泉の街を整備して貴族も楽しめる場所ができたと聞いた。執務を一緒にやっている文官も宰相も褒めるので陛下を誘って行ってみることにした。可愛い娘も誘って親子水入らずで楽しむことにした。
王妃の許可はもらいましたよ。
「ひさしぶりに親子水入らずで、ゆっくりしたいと存じます。いつも我慢させてますもの」
「お義母さま、かあさまと出かけてきます。聞いていただきたいこともございますの」と娘もさらりと残酷なことを言うと、
「気が早いけど、準備しますね。あぁ楽しみーー」とハミングしながらスキップしながら部屋を出て行きました。
侍女が
「まぁいつもは淑やかでらっしゃるのに・・・今日は甘えて」と言いながら部屋を出て行きました。
王妃をみて
「それでは失礼します」と部屋をでました。
温泉地は予想より素晴らしかった。次は兄様も一緒に行きたいと娘がねだると陛下は目を細めて、でも口だけは
「執務の都合がついたらな・・・・」と答えていました。
あの方が来ていると侍女が教えてくれたので、そっと離宮に行ってみました。
平民の服を着てらっしゃいましたが、あの頃のままでした。当時、あの方を追放した貴族がこぞって王宮を散歩してました。あの方の聖女の力を当てにしてるのでしょうか?神殿があるからと皆さん言ってましたよね。わたくしの両親も神殿にはかなりつぎ込みましたが、膝は治りませんでしたからね。
神殿の聖女の力は、あの方がいなくなってから落ちたとうわさを聞いておりましたが、実際に執務にかかわるようになって資料を調べたらどうやら、本当でした。あの方のやった仕事を神官の仕事としていたようでした。神殿長と神官長の二人ともがやったようでした。実権をめぐって対立していた二人がこっそりやったようですね。みにくい潰し合いの果てにふたりとも命を落としました。
そして、あの方は今、王宮にいらっしゃいます。
おもしろいから王妃様を煽りに行きましたわ。
「不思議ですのよ、庭を平民が散歩してますの。追い出そうかと思いましたが、とても上品で異国の王妃様でもお忍びでいらしているのですか? あの威厳はなかなかわ・た・く・し・た・ち・ではでませんね。感服いたしました。貴族たちには情報がまわってますのでしょうか?皆さんが挨拶なさってますのよ。それに完璧に答えてらっしゃるの。見習いませんとね」
それから離宮で火事が起こりあの方は姿を消した。無事なことは確信していたので心配はしなかった。
そのあと王妃様が首を痛めて全身麻痺となった。神殿もお手上げだった。顔の傷も完全には治らずに口が完全に閉じなくなり、声も出しにくくなった。
いつも喉がかわいてたいへんだろう。水をいつも飲ませるように指示している。喉がかわいて死んじゃったなんてことは侍女長の名折れだから・・・・でもそうするとね・・・・ひんぱんに取り替えないといけないのよね・・・・
でも見舞い客がその手際に感心して、玉の輿が増えたので、王妃のお世話は人気の仕事になったの・・・・
王妃の症状は、庶民の間でも広まっているわ・・・
さて、お見舞いにいきますか。
今日は騎士団長でも誘いましょうか。お気に入りの一人でしたものね。
あの頃、学院生だったわたくしは上級生だったあの方に憧れていた。
明らかに冤罪とわかっているのに、あの方のご両親も王族も貴族もあの方を追放した。
あの方は黙って去っていった。その時わたくしは報いを受けさせてやると固く決心した。
学院を主席で卒業したわたくしはどの縁談も断り、文官になった。敵の近くにいたかったのだ。
国王はやさしいだけの自分をあまり持たない人だった。だからこそあの方のような妃を持つ必要があったのに、あの方がついていれば好きに操れないとおもった馬鹿ものたちがあの茶番を演じたのだろう。
たしかにあの女は、自尊心をくすぐってやれば操れる、都合のいいお馬鹿さんだ。
やがて世継ぎができないことが問題となって、側室が必要だということになった。
もともと執務の手伝いをしていたわたくしを側室に推す声は思いもよらないほどの大きさになって、身分の高い令嬢を押さえてわたくしが側室になった。
すぐに男子を二人生んで地位を確率したわたくしは、寵姫の実家として声がおおきくなっていた実父を追い落とした。
実家の後ろ盾をなくしたわたくしの、後ろ盾の席を争って高位貴族が潰し合いをしてくれた。
三人目に生まれた王女は王妃に養育を頼んだ。
「この子は、この静かな環境で王妃様の穏やかさを学んで欲しいとおもいます」というとさすがにあの女も気がついたようで悔しそうにしていた。
わたくしは言ったのは『この訪れる人もない寂しいところで・・・・』ってことだから・・・
王女は家庭教師とわたくしのフォローで自分は気の毒な王妃様のそばにいてい・て・あ・げ・て・い・る・と思って育った。
もちろん、本人は気づいていないがスパイの役割も果たしている。
最近、温泉の街を整備して貴族も楽しめる場所ができたと聞いた。執務を一緒にやっている文官も宰相も褒めるので陛下を誘って行ってみることにした。可愛い娘も誘って親子水入らずで楽しむことにした。
王妃の許可はもらいましたよ。
「ひさしぶりに親子水入らずで、ゆっくりしたいと存じます。いつも我慢させてますもの」
「お義母さま、かあさまと出かけてきます。聞いていただきたいこともございますの」と娘もさらりと残酷なことを言うと、
「気が早いけど、準備しますね。あぁ楽しみーー」とハミングしながらスキップしながら部屋を出て行きました。
侍女が
「まぁいつもは淑やかでらっしゃるのに・・・今日は甘えて」と言いながら部屋を出て行きました。
王妃をみて
「それでは失礼します」と部屋をでました。
温泉地は予想より素晴らしかった。次は兄様も一緒に行きたいと娘がねだると陛下は目を細めて、でも口だけは
「執務の都合がついたらな・・・・」と答えていました。
あの方が来ていると侍女が教えてくれたので、そっと離宮に行ってみました。
平民の服を着てらっしゃいましたが、あの頃のままでした。当時、あの方を追放した貴族がこぞって王宮を散歩してました。あの方の聖女の力を当てにしてるのでしょうか?神殿があるからと皆さん言ってましたよね。わたくしの両親も神殿にはかなりつぎ込みましたが、膝は治りませんでしたからね。
神殿の聖女の力は、あの方がいなくなってから落ちたとうわさを聞いておりましたが、実際に執務にかかわるようになって資料を調べたらどうやら、本当でした。あの方のやった仕事を神官の仕事としていたようでした。神殿長と神官長の二人ともがやったようでした。実権をめぐって対立していた二人がこっそりやったようですね。みにくい潰し合いの果てにふたりとも命を落としました。
そして、あの方は今、王宮にいらっしゃいます。
おもしろいから王妃様を煽りに行きましたわ。
「不思議ですのよ、庭を平民が散歩してますの。追い出そうかと思いましたが、とても上品で異国の王妃様でもお忍びでいらしているのですか? あの威厳はなかなかわ・た・く・し・た・ち・ではでませんね。感服いたしました。貴族たちには情報がまわってますのでしょうか?皆さんが挨拶なさってますのよ。それに完璧に答えてらっしゃるの。見習いませんとね」
それから離宮で火事が起こりあの方は姿を消した。無事なことは確信していたので心配はしなかった。
そのあと王妃様が首を痛めて全身麻痺となった。神殿もお手上げだった。顔の傷も完全には治らずに口が完全に閉じなくなり、声も出しにくくなった。
いつも喉がかわいてたいへんだろう。水をいつも飲ませるように指示している。喉がかわいて死んじゃったなんてことは侍女長の名折れだから・・・・でもそうするとね・・・・ひんぱんに取り替えないといけないのよね・・・・
でも見舞い客がその手際に感心して、玉の輿が増えたので、王妃のお世話は人気の仕事になったの・・・・
王妃の症状は、庶民の間でも広まっているわ・・・
さて、お見舞いにいきますか。
今日は騎士団長でも誘いましょうか。お気に入りの一人でしたものね。
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