【本編完結】番って便利な言葉ね

朝山みどり

文字の大きさ
41 / 69

39 レオン目線

しおりを挟む
 あの野郎は憎らしいほどサミー様の心を掴んで行く。ことさら俺たちを奴隷、奴隷と呼び、いかにも立場を尊重してますと言った風をするとサミー様はころりとなる。そりゃ、サミー様は俺たちを褒められると嬉しいから・・・だけどなぁ・・・

 ダンジョンでも俺たちが戦う所をサミー様に解説して褒めている。サミー様が嬉しそうな顔をするのはいいが・・・知ってるぞと仄めかしやがって・・・絡め取られていく。いやな感じだ。

 そして、今日は自分が番だと話した。サミー様に詫びているが、サミー様が拒否しても言葉巧みに丸め込むだろう。


 夜、二人に今日の事を話した。

「おぉ思ったより行動が早いな。気に食わないやつだが、サミー様を大事にするのは確かだよな」とガイツが言えば

「そうだな」ジークが答えた。


「サミー様のことはサミー様のお心次第でいいだろう。ただ、あいつ妙に俺たちを観察してたよな」とガイツが言えば

「気づいていたか。あいつはブルーリードだろ。油断ならない。俺たちの素性の検討がついてるようで」とジークが言えば、

「なんだ。やはりお前たちとチャーリーはなんかあるのか?」ガイツが身を乗り出すと

「あぁ」とジークが答えた。

「場合によってはサミー様をあいつに渡して、俺たちが離れた方が安全だったりする」とレオンが言えば

「そりゃ深刻だな。話す気になったら教えてくれ。武力では役に立つぞ」とガイツがジークの背中を叩いた。


「なぁレオン、あいつ何故、ここに来れたんだ?」とガイツが言うと

「あいつの推理が的確だったのだと思う」とジークが答えた。

「確かにな」とレオンが言うと

「あぁサミー様が興味を持ちそうな場所。異世界は平和だと聞く。だったらダンジョンは珍しい場所だ。怖い場所でもあるが、俺たちがいれば、平気だ。自分で言うのもなんだが、サミー様を安全にダンジョンに連れていけるのは俺たちぐらいだ。もしかして、ポーションのことも気づいているかも知れない」とジークが答えた。

「君たち、なにもの?」とガイツが呆れたように言うと

「そのうち教えるよ。君はいざとなったら火の海にすればいいから」とジークが笑いながら返した。

「あぁ番だからわかったってことだったら、いいのに」とガイツがため息混じりに呟いた。

「「番ってなんだろうな?」」と俺とジークはなぜか声が揃った。






しおりを挟む
感想 322

あなたにおすすめの小説

逃した番は他国に嫁ぐ

基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」 婚約者との茶会。 和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。 獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。 だから、グリシアも頷いた。 「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」 グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。 こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。

あなたの運命になりたかった

夕立悠理
恋愛
──あなたの、『運命』になりたかった。  コーデリアには、竜族の恋人ジャレッドがいる。竜族には、それぞれ、番という存在があり、それは運命で定められた結ばれるべき相手だ。けれど、コーデリアは、ジャレッドの番ではなかった。それでも、二人は愛し合い、ジャレッドは、コーデリアにプロポーズする。幸せの絶頂にいたコーデリア。しかし、その翌日、ジャレッドの番だという女性が現れて──。 ※一話あたりの文字数がとても少ないです。 ※小説家になろう様にも投稿しています

番を辞めますさようなら

京佳
恋愛
番である婚約者に冷遇され続けた私は彼の裏切りを目撃した。心が壊れた私は彼の番で居続ける事を放棄した。私ではなく別の人と幸せになって下さい。さようなら… 愛されなかった番。後悔ざまぁ。すれ違いエンド。ゆるゆる設定。 ※沢山のお気に入り&いいねをありがとうございます。感謝感謝♡

忌むべき番

藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」 メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。 彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。 ※ 8/4 誤字修正しました。 ※ なろうにも投稿しています。

間違えられた番様は、消えました。

夕立悠理
恋愛
※小説家になろう様でも投稿を始めました!お好きなサイトでお読みください※ 竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。 運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。 「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」 ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。 ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。 「エルマ、私の愛しい番」 けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。 いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。 名前を失くしたロイゼは、消えることにした。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

運命の番?棄てたのは貴方です

ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。 番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。 ※自己設定満載ですので気を付けてください。 ※性描写はないですが、一線を越える個所もあります ※多少の残酷表現あります。 以上2点からセルフレイティング

処理中です...