今更、いやですわ   【本編 完結しました】

朝山みどり

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31 ロザモンドのうわさ

 ケイトの両親が訴えでた。娘が売られたと。

 両親のいい分はこうだ。娘のケイトはエリザベート様の侍女として雇われていて、そのままお城について行った。

 同僚に怪我させて賠償することになり、家屋敷、全てを売ってお金を作ったが、お金が返って来て娘がいなくなった。

 そして風のうわさに娘がスニーク伯爵に売られたと聞いた。調べて欲しいと・・・・

 エリザベートからロザモンドに仕える主を変えていた。これは王太子が手続きしていた。

 王太子はケイトに頼まれて、手続きしたと証言した。ケイトはロザモンドの侍女と思っていたと証言するものは多く、王妃もその一人だった。

 そして、学院でずっと成績一位のキャリーは、エリザベートが再三、ケイトはエリザベートの侍女だと注意していたと証言した。

 ディング夫人もケイトがエリザベートの着替えの世話をしないので、自分の小間使いのエミリーを、仕えさせたと証言した。



 ロザモンドはケイトが泥棒猫だから、首にしたけどそれ以上は知らないと証言した。

 いきなり、泥棒猫と言う言葉が出てきて驚いて、更に調べて手紙の存在があきらかになった。

 ケイトの手紙ってわたくしがケイトに言って届けてましたが、それの事?そう言えば、普段わたくしがなにか言いつけると嫌な顔をして渋々だったのに・・・・・王太子への手紙は喜んで届けていたけど・・・・・だから・・・実家でも・・・いや、そんなのは関係ないわね・・・とにかくケイトが王太子の所へ届けていたのは、わたくしの手紙です。とエリザベートは断言した。


 王太子は確かにケイトから手紙を受け取り、返事もしていたと証言した。

 エリザベート様からの手紙ですねと念を押されて、確かに妻からの手紙だと答えた。


 ケイトの処遇?ロザモンドつきの侍女ならばロザモンドの采配に従うのは、当然だろうと王太子は、書類を処理しながら答えた。

 こういった証言を集めていると、侍女のガーベラとジャスミンがケイトをスニーク伯爵に頼まれて紹介した記録が出てきた。


 更に、スニーク伯爵の結婚申し込み書を発見した。それにロザモンドの署名があった。


 侍女を見初めた貴族が、結婚を申し込み、主のロザモンドが、許可を出した。なんの問題もない・・・・相手の伯爵の趣味に、問題がある?だけだ。スニーク伯爵はケイトの実家に援助をしている。なんの問題もない。


 ケイトの両親の訴えは却下された。


 ただ、ロザモンドが侍女を売ったと言う、うわさは消えなかった。





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