6 / 13
06 デートだと言い張りたい ヤマモトさん目線
しおりを挟む
カオリちゃんに教えて貰って、スマホで支払いができるようになった。
家でも孫に教えてもらえばいいんだが、素直になれないし・・・・昔はあいつら可愛かったのに・・・
レモンパイと紅茶を頼んだカオリちゃんはおいしそうに食べていた。
僕はコーヒーを頼んだが、おかわり無料と聞いて二杯も飲んでしまった。
その夜は、明るい地上を見ながらちょっとだけお酒を飲むと早く寝た。
カオリちゃんが迎えにくるのは、三時だ。おしゃれしてくるという事なので楽しみだ。
早めにロビーに降りて、ドアが見えるところに座って待った。
十分前にドアがすーーと開いて、ぱーんと明るい女が入って来たと思ったらカオリちゃんだった。
僕を見つけると小さく手を振った。周りが僕を見て、あーーーとうなづいている。どんな想像した?羨ましいか!
「お待たせしました」と隣に座って
「派手でしょ。ちょっと思い切ったの。だけど靴はかかとが低いのよ。この年で高いかかとで歩き回れない」
「カオリちゃんまだ若いよ」
「ううん、自分でわかる」と言うと行きましょうかと立ち上がった。
「せっかくだから、服を買いましょうか。今はあっちもこっちも同じ店があるけどちょっとだけどこかが違う店があるの。紹介したい・・・・・ちょっとだけ商売」とにっと笑いながら僕の手を引いて立たせた。
ちょっとだけ、僕より若い、ちょっとだけ小奇麗なおじさんがシャツを三枚持って来た。ユ○ニクロとそんなに変わらないかな。同じに見える。
着てみると確かに若く見えるような気がする・・・・わからない。だけど、そのシャツにちょっとスカーフを巻くとなんだか顔が明るいようだ。ヒゲがあるけど・・・・
そんなんで僕はそこでシャツとズボンを買った。
そこでカオリちゃんとその男がちょっと言い争った。違いがわからんがカオリちゃんは、ズボンと靴と靴下を同色にすべきと主張しておじさんは色を変えたいと主張していた。
なんでも同色だと足が長く見えるとカオリちゃんは言っている。そんなもんか?
「「ヤマモトさんどう思います?」」と二人が僕をじっと見る。土地の交渉に来ていた時より迫力がある。
僕はカオリちゃんに賛成に決まってるだろ。
買った物に着替えて店を出た。支払いはスマホをぴっとしたが、カオリちゃんの紹介だからと安くして貰ったし、脱いだ服はホテルに届けておいてくれるそうだ。
近いから平気だとか・・・・都会ってそうなのか?
それから僕はガラスの横とか全身が写る場所に行くとちらっと自分の姿をみてる自分に気づいた。この年でおしゃれに目覚めた?
夕食は和食、洋食どっちがいいかと聞かれて、洋食を選んだ。オムレツ専門店に行った。パンが食べ放題でバターが丸い器に入っていた。
オムレツも美味しいけどパンが美味しいとカオリちゃんが、喜んだ。こっちを選んでよかった。
最後に行ったバーはカオリちゃんも行った事がないところでいつか行ってみたいと思っていた所だそうで、おとなの殿方と来たいと思っていたお店だそうだ。
見込まれたって事だと思ってドアを開けると、かっこいいおじさんが「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。
これってマスターってやつ?
その人を見た時、初対面だけどリラックス出来た。見栄をはっても仕方ない。
「今日ね、このお嬢さんとデートしたの。最後に一杯飲みたいと思って・・・・慣れてなくてよくわからないけどなにかお勧めがあれば・・・・」
「お嬢さんはお酒は平気ですか?」とマスターに聞かれて
「好きですが、強いかどうかは・・・」とカオリちゃんが答えると
「わかりました。お客様はどうでしょうか?」
「後で自慢できりゅ・・・・できるようなのを」彼はにこりと笑うと
「承知いたしました」と答えた。
やがて出てきたのは大きなお揃いのグラスだった。僕の前にはピンクのお酒。カオリちゃんの前には青いお酒。
パイナップルとチェリーで可愛く飾ってある。
始めてカオリちゃんがスマホで写真を撮った。写メってやつだ。真似して僕も撮った。
「お二人が入ってみえた時、仲の良いお友達にみえました。・・・・・デートだと伺いましたのでお互いのお召し物の色を提供致しました」
「わぁありがとうございます。いただきます」と一口飲んだカオリちゃんは
「美味しい、これは・・・複雑・・・・美味しい」と言いながら少しずつ飲んでいる。
僕も一口。
「美味しい、これってカクテル?」て聞いてしまった。田舎者丸出しだ。
「はい、そうですね」
「始めてカクテルを飲んだ。美味しい」と僕が言えばカオリちゃんは
「うん、美味しいね」と笑った。
支払いでスマホをかっこつけて取り出すと
「すみません、お客様。端末がありませんで」とマスターが軽く頭を下げた。
財布を取り出して、支払いをした。これってすごくいい締めくくりだ。
店を出た時、カオリちゃんがきちんと頭を下げて
「ご馳走様」と言った。そうだデートだ。支払いは殿方だよ。
それからカオリちゃんは僕の腕を取り
「デートはこう」と言いながら腕を組んで歩き出した。
おじいちゃん、にこにこしちゃうよ。
家でも孫に教えてもらえばいいんだが、素直になれないし・・・・昔はあいつら可愛かったのに・・・
レモンパイと紅茶を頼んだカオリちゃんはおいしそうに食べていた。
僕はコーヒーを頼んだが、おかわり無料と聞いて二杯も飲んでしまった。
その夜は、明るい地上を見ながらちょっとだけお酒を飲むと早く寝た。
カオリちゃんが迎えにくるのは、三時だ。おしゃれしてくるという事なので楽しみだ。
早めにロビーに降りて、ドアが見えるところに座って待った。
十分前にドアがすーーと開いて、ぱーんと明るい女が入って来たと思ったらカオリちゃんだった。
僕を見つけると小さく手を振った。周りが僕を見て、あーーーとうなづいている。どんな想像した?羨ましいか!
「お待たせしました」と隣に座って
「派手でしょ。ちょっと思い切ったの。だけど靴はかかとが低いのよ。この年で高いかかとで歩き回れない」
「カオリちゃんまだ若いよ」
「ううん、自分でわかる」と言うと行きましょうかと立ち上がった。
「せっかくだから、服を買いましょうか。今はあっちもこっちも同じ店があるけどちょっとだけどこかが違う店があるの。紹介したい・・・・・ちょっとだけ商売」とにっと笑いながら僕の手を引いて立たせた。
ちょっとだけ、僕より若い、ちょっとだけ小奇麗なおじさんがシャツを三枚持って来た。ユ○ニクロとそんなに変わらないかな。同じに見える。
着てみると確かに若く見えるような気がする・・・・わからない。だけど、そのシャツにちょっとスカーフを巻くとなんだか顔が明るいようだ。ヒゲがあるけど・・・・
そんなんで僕はそこでシャツとズボンを買った。
そこでカオリちゃんとその男がちょっと言い争った。違いがわからんがカオリちゃんは、ズボンと靴と靴下を同色にすべきと主張しておじさんは色を変えたいと主張していた。
なんでも同色だと足が長く見えるとカオリちゃんは言っている。そんなもんか?
「「ヤマモトさんどう思います?」」と二人が僕をじっと見る。土地の交渉に来ていた時より迫力がある。
僕はカオリちゃんに賛成に決まってるだろ。
買った物に着替えて店を出た。支払いはスマホをぴっとしたが、カオリちゃんの紹介だからと安くして貰ったし、脱いだ服はホテルに届けておいてくれるそうだ。
近いから平気だとか・・・・都会ってそうなのか?
それから僕はガラスの横とか全身が写る場所に行くとちらっと自分の姿をみてる自分に気づいた。この年でおしゃれに目覚めた?
夕食は和食、洋食どっちがいいかと聞かれて、洋食を選んだ。オムレツ専門店に行った。パンが食べ放題でバターが丸い器に入っていた。
オムレツも美味しいけどパンが美味しいとカオリちゃんが、喜んだ。こっちを選んでよかった。
最後に行ったバーはカオリちゃんも行った事がないところでいつか行ってみたいと思っていた所だそうで、おとなの殿方と来たいと思っていたお店だそうだ。
見込まれたって事だと思ってドアを開けると、かっこいいおじさんが「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。
これってマスターってやつ?
その人を見た時、初対面だけどリラックス出来た。見栄をはっても仕方ない。
「今日ね、このお嬢さんとデートしたの。最後に一杯飲みたいと思って・・・・慣れてなくてよくわからないけどなにかお勧めがあれば・・・・」
「お嬢さんはお酒は平気ですか?」とマスターに聞かれて
「好きですが、強いかどうかは・・・」とカオリちゃんが答えると
「わかりました。お客様はどうでしょうか?」
「後で自慢できりゅ・・・・できるようなのを」彼はにこりと笑うと
「承知いたしました」と答えた。
やがて出てきたのは大きなお揃いのグラスだった。僕の前にはピンクのお酒。カオリちゃんの前には青いお酒。
パイナップルとチェリーで可愛く飾ってある。
始めてカオリちゃんがスマホで写真を撮った。写メってやつだ。真似して僕も撮った。
「お二人が入ってみえた時、仲の良いお友達にみえました。・・・・・デートだと伺いましたのでお互いのお召し物の色を提供致しました」
「わぁありがとうございます。いただきます」と一口飲んだカオリちゃんは
「美味しい、これは・・・複雑・・・・美味しい」と言いながら少しずつ飲んでいる。
僕も一口。
「美味しい、これってカクテル?」て聞いてしまった。田舎者丸出しだ。
「はい、そうですね」
「始めてカクテルを飲んだ。美味しい」と僕が言えばカオリちゃんは
「うん、美味しいね」と笑った。
支払いでスマホをかっこつけて取り出すと
「すみません、お客様。端末がありませんで」とマスターが軽く頭を下げた。
財布を取り出して、支払いをした。これってすごくいい締めくくりだ。
店を出た時、カオリちゃんがきちんと頭を下げて
「ご馳走様」と言った。そうだデートだ。支払いは殿方だよ。
それからカオリちゃんは僕の腕を取り
「デートはこう」と言いながら腕を組んで歩き出した。
おじいちゃん、にこにこしちゃうよ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
258
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる