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04 怪しいレイモンド
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レイモンドは家に戻ると、スープを作ろうと野菜を洗い大きく切ると鍋にいれた。
草むしりといやみで疲れて帰ってくるカミーユを労わりたかったのだ。
レイモンドは家の前の小道でカミーユを迎えた。
「カミーユ」と名前を呼ぶとレイモンドは、カミーユに抱きついた。
「ただいま、レイ。お利口にしてた?」
カミーユのその声と言葉で、レイモンドは昔を思い出した。
家にはいるといい匂いがしていた。
「あら、レイ。これは・・・・まぁレイ」とカミーユが嬉しさと戸惑いが混じった声でレイを抱きしめながら言うと
「うん、カミーユ、お仕事でしょ。僕もお仕事したくて」最後まで言えなかった。カミーユが泣き出したから。
「ごめん、カミーユ。勝手なことして・・・ごめんなさい」
「いえいえ、違うの。泣いてごめん。嬉しくて・・・」と泣きながら、カミーユは笑って言った。
二人は楽しく食事を済ませた。食後のお茶を飲みながらレイモンドは、庭の花とハーブの事をあれこれ教えてもらった。
少し眠たい顔をしたレイは、一緒に眠りたいとカミーユにねだった。
困りながらも、願いを聞いてカミーユもベッドに横になった。
ぐっすりと寝入ったカミーユの胸元を開けると、レイモンドはじっくりと調べた。次にうつぶせにして背中を調べた。
探していた物は腰にあった。
『やっぱりな、あの女・・・・・』
レイモンドの手の動きにつれてカミーユの腰に魔法陣が現れていく。次にレイモンドの指が魔法陣の上でちらちら動く。レイモンドが満足げに笑うと魔法陣が消えて行った。
翌日も、カミーユが仕事に行く時レイモンドも、気配を消してついて行った。
今日は平民の治療日ということで、カミーユも治療室にいる。オリビアも他の聖女も平民の治療はしたがらない。
「カミーユ。お気の毒ね。婚約がなくなったと聞いたわ。でもこれで気楽になったわね」と聖女の一人が言い出すと
「魔力なしでは聖女と言えないからね」
「あら、ないって言うのは間違いよ。魔力が枯れて少ないのよ。少しはあるのよね」
「はい、少しはあります」とカミーユが答えるとそれまで、にやにや笑ってみていたロザリー・カリフが
「わたくしたちは、高貴な方になにかあった時の為に、魔力も温存したいですし、平民の治療はカミーユがやればいいですわ。そのできる範囲でね」と言った。
「まぁロザリー様ってはっきり言う人ですね。いくらほんとうの事でもわたくしはあそこまで言えませんわ」とオリビアが言うと
「オリビア様はほんとうにお優しいから、でもオリビア様。王室の方の治療はやはり、オリビア様でないと・・・」とエメは大きな声で言うと
「さぁあなたたち、オリビア様をお連れして・・・・・わたしはちょっと」と一人残ったエメは
「カミーユわかっているでしょうけど、高貴な方が見えたら丁寧に応対してお待ち頂いてね、すぐにオリビア様が治療なさいますから」とカミーユに言うと出て行った。
「ふーー参ったわ。口を挟む暇もないんだから」とカミーユは肩をすくめると患者を部屋に入れた。
お昼を過ぎたあたりで、やっぱりおかしいとカミーユは思った。確かに、魔力がいつもより巡っていると感じていたが、この人数を治療しても魔力が残っている。首をかしげながらもカミーユは治療を続けた。
草むしりといやみで疲れて帰ってくるカミーユを労わりたかったのだ。
レイモンドは家の前の小道でカミーユを迎えた。
「カミーユ」と名前を呼ぶとレイモンドは、カミーユに抱きついた。
「ただいま、レイ。お利口にしてた?」
カミーユのその声と言葉で、レイモンドは昔を思い出した。
家にはいるといい匂いがしていた。
「あら、レイ。これは・・・・まぁレイ」とカミーユが嬉しさと戸惑いが混じった声でレイを抱きしめながら言うと
「うん、カミーユ、お仕事でしょ。僕もお仕事したくて」最後まで言えなかった。カミーユが泣き出したから。
「ごめん、カミーユ。勝手なことして・・・ごめんなさい」
「いえいえ、違うの。泣いてごめん。嬉しくて・・・」と泣きながら、カミーユは笑って言った。
二人は楽しく食事を済ませた。食後のお茶を飲みながらレイモンドは、庭の花とハーブの事をあれこれ教えてもらった。
少し眠たい顔をしたレイは、一緒に眠りたいとカミーユにねだった。
困りながらも、願いを聞いてカミーユもベッドに横になった。
ぐっすりと寝入ったカミーユの胸元を開けると、レイモンドはじっくりと調べた。次にうつぶせにして背中を調べた。
探していた物は腰にあった。
『やっぱりな、あの女・・・・・』
レイモンドの手の動きにつれてカミーユの腰に魔法陣が現れていく。次にレイモンドの指が魔法陣の上でちらちら動く。レイモンドが満足げに笑うと魔法陣が消えて行った。
翌日も、カミーユが仕事に行く時レイモンドも、気配を消してついて行った。
今日は平民の治療日ということで、カミーユも治療室にいる。オリビアも他の聖女も平民の治療はしたがらない。
「カミーユ。お気の毒ね。婚約がなくなったと聞いたわ。でもこれで気楽になったわね」と聖女の一人が言い出すと
「魔力なしでは聖女と言えないからね」
「あら、ないって言うのは間違いよ。魔力が枯れて少ないのよ。少しはあるのよね」
「はい、少しはあります」とカミーユが答えるとそれまで、にやにや笑ってみていたロザリー・カリフが
「わたくしたちは、高貴な方になにかあった時の為に、魔力も温存したいですし、平民の治療はカミーユがやればいいですわ。そのできる範囲でね」と言った。
「まぁロザリー様ってはっきり言う人ですね。いくらほんとうの事でもわたくしはあそこまで言えませんわ」とオリビアが言うと
「オリビア様はほんとうにお優しいから、でもオリビア様。王室の方の治療はやはり、オリビア様でないと・・・」とエメは大きな声で言うと
「さぁあなたたち、オリビア様をお連れして・・・・・わたしはちょっと」と一人残ったエメは
「カミーユわかっているでしょうけど、高貴な方が見えたら丁寧に応対してお待ち頂いてね、すぐにオリビア様が治療なさいますから」とカミーユに言うと出て行った。
「ふーー参ったわ。口を挟む暇もないんだから」とカミーユは肩をすくめると患者を部屋に入れた。
お昼を過ぎたあたりで、やっぱりおかしいとカミーユは思った。確かに、魔力がいつもより巡っていると感じていたが、この人数を治療しても魔力が残っている。首をかしげながらもカミーユは治療を続けた。
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