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やっぱり!でもやっぱり・・・

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お祖父様が亡くなり、商店は喪に服すと言う事でお休みだ。

結婚式も延期になるなと思いながら、シリウス家の片付けをした。

見事にわたしにすべてやらせる。ここまでくれば清々しい。



そして片付けが一段落ついたある夕方、客間に呼び出された。


そこには両家の親とショーンとメラニーが座っていた。

長方形のテーブルの長辺にメラニーの右にショーン、左に父。その隣に母。

その向かい側にわたしを挟んで義両親が座った。


この席が楽しいものになると思うほど馬鹿でもおめでたくもなかった。


「マリア、今回ほどおまえの冷たさがわかる事はなかった」とショーンが口を開いた。

わたしは黙ってショーンを見た。

「何故、泣かない。お祖父様が亡くなって悲しくないのか?」

『悲しいと泣くは別だけどな』と思ったが黙っていた。

「まぁおまえのような冷たいやつに言ってもわかるまい」とショーンが続けたが、なぜかわたしがちょっとでも動くと、首をかしげるくらいでも、なぜかメラニーを除く全員が動くのだ。

気になるので膝の上で左手に乗せていた右手を下ろし、左手を右手に乗せて見た。


全員がわたしにつかみかからんばかりの動きをした。これは刺激しないほうがいいと思ったわたしはじっとしていることにした。

「まぁおまえのように冷たい女とは結婚なんて出来ない。婚約は破棄だ」

いやだと縋りたい気持ち。理不尽だ、尽くしたではないか。無休で働いたじゃない。親にかまってもらえなくて寂しい時・・・昔は優しかったじゃない。と言った気持ちがぶわーと溢れてきて涙が出てきた。そして涙が溢れた途端に、お祖父様ありがとう。お金があるからやって行ける・・・・余裕よ・・・・・復讐の準備もしてくれているし・・・・・お祖父様・・・と悲しい涙が悔し涙に変わり、嬉し涙に変わり・・・・それからいろいろな感情が混じった涙・・・両親の仕打ち・・・とか

涙は次から次から溢れ止められなかった。

どれくらい泣いてるって思った途端に涙が止まった。思ったより短かったのかな・・・・

「わかりました。すぐに手続きしましょう。書類を」と言うと

メラニーを除く全員が決まり悪そうに下を向いた。なんだ準備してないのか・・・・しばらく待って準備できないようだったらわたしが用意するかなと思ったが、助け舟でなにか言ってあげるのも面倒なので無言でじっとしていた。


「お姉様、悪いのはわたしなんです」とメラニーが言い出した。

『わかってるじゃないの』

「メラニーを責めないでくれ」

『責めないけど』

「おまえのように冷たい女にメラニーを攻める資格はない」と我が父が喚く

『お父様こそ、わたしに冷たい』

わたしが無言なのでメラニーの言葉が続かない。ショーンはなにやら助けを求めるような視線をわたしに向けてくるが、それはないよねと視線に気づいているけど無言だという思いをこめてショーンをじっと見た。

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