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くらげの子
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号泣なんて無かったかのような田中の態度にさすがだと思いつつ、理生は感慨をもって3年前を思い返していた。
あの日。仮名医院で渡された冊子にあった国内最大の規模という説明文から、理生はここを選んだのだ。ここを選ばなければ、早矢香にも会わず、スナックの仕事もしていなかったかと思うと、まさにここが人生の岐路だった。
理人は田中とやり取りして、思うよりも真剣に話を聞いている。抜け目のない兄のこと、新しい事業のためにでも聞いているのだろうか、と思っていると、こう言った。
「理生、お前な、丸わかりだぞ…。俺にも心があるんだよ。どうしても通したい筋が…ほんとに俺のことをなんだと…。っていうか、それが本当のお前だよな」
疲れたような声を作りつつ、理人はふっと笑顔になった。
それに対してぷいと反射的に冷たい表情を作ってしまって、理生もつい笑んでしまう。この3年のブランクなどまるでないかのようなやり取りがほろ苦く、うれしかった。
そうしているうちに、遠くから大声が聞こえてくる。
理生はそのトーンに耳を澄ます。これはよく知っている。この不穏な空気はまずい。そもそもここはホテルで防音も完璧なのに、それを突き抜ける音というか、声。早矢香もそれに気づいた。
「あー、理生。あのね、快が託児で、昨日の悪者から守るためにどうしてもあなたのところに行くと言い張って聞かない状態で、また威圧も出て体に良くないからって呼び出しがあって。さっきリュウジが迎えに行ったの」
あれは快が出していると知り、理生は目を見開いた。さっきのリュウジの登場もそれだとなぜすぐ気づけなかったのか。そう言えば朝も、庭の畑に行っているのはわかっているはずなのに不安げだった。自分のためにまた威圧まで出ていると知って、今すぐ呼んで抱きしめたいと思うものの、この場に入れていいものかと考えた瞬間、啓から声がかかった。
「理生、是非会わせて欲しい。俺たちの子に」
「…俺も会わせてもらえるなら、会いたい。俺を知らない間に伯父にしてくれた理生の子に」
理人も声を重ねる。理生はどう返事すればいいものか、戸惑った。
「理生、大丈夫よ。私はこの先、どうなってもあなたたちの後見は外さない。でも、それ以前に私が出張らなくてもこの二人はあなたに不利益なことはしないと思うわよ。二人を見てみなさい」
早矢香に言われて二人の顔を見ると、それぞれ真剣な表情で理生を見つめている。その表情でなにか良からぬものが裏にあるなら、世の中の全てのものが真っ黒であろう、そんな表情。
「理生さん、私もいますから」
田中も力づけるようにうなづいた。
「じゃ、快を」
やっと声を出した。さっと早矢香が立ち、次の間とのドアを開けたかと思うと、途端に大騒ぎの声が飛び込んで来た。
「かーしゃんのところ、いく!かーしゃんいじめるくろいやつやっつける!…」
幼児のものとは思えないものすごい声量の上、手足を突っ張って大暴れしている。それを妨げずリュウジは前向きにがっしりとうまく抱えて連れてきた。
「かーしゃん!」
「快!」
理生に気づいたところでリュウジが快を下ろすと勢いよく理生の胸に飛び込んだ。幼児の日向のような優しい匂いに理生は安心した。
「かーしゃん、いじめられてない?」
「大丈夫だよ快。だいじょうぶ。そんな人はいなかった」
目を丸くして理生に尋ねたが理生の穏やかな声に安心したのかそこで初めて、快は涙をこぼした。
「快、大丈夫よ。私もリュウジも、田中さんもいるから」
「さやかまま、たかなしゃん」
語りかける早矢香を見て目を見開いたものの、田中に気づいて少し体の力を抜いた。それに少し理生もホッする。
「でもォ…」
快は目をすがめて見回し、理人と啓、それぞれに目をとめて動きを止めた。
「わるいの、いる」
「ちょっと快、言葉が悪いよ。人に面と向かってそんな言い方をしてはいけません」
腕の中の快の顔をこちらに向け、目を合わせてそう言うと2人ともが絶句している。
「理生が、子供にしつけをしている…って、これは理生だなあ」
もう一度顔を見れば、理人はとんでもなく優しげな顔をしていた。
「なんだ、これ。大きい理生が小さい理生を抱っこして。なんだ、お揃いの服って。理生が小さい頃の理生からそのままの理生になって小さい理生もいる…失敗だったな…大きい理生が小さい理生だった頃にこういうものも着せるべきだった…」
「佐倉、崩壊したわね…理生は小さい頃、こうだったのね。もっと佐倉家と親しくしておくべきだったわ」
理人はこめかみに手をやって眉間にしわを寄せた。この光景を見慣れてはいる早矢香は、新しい発見をしたと一つうなづいた。
「快、ご挨拶してみよう」
声をかけると一瞬嫌そうな顔をしたものの、すんなりといつもの挨拶をする。
「おおたにかい、かいてきのかいですっ、にしゃいですっ」
「おかあさんはだあれ?」
指を二本、揃えて突き出した快にそう声をかけたのは早矢香だ。
「おかー?かーしゃんはおおたにりお。すなっくていくおふではたらいてましゅっ」
理生の説明を一応は信じたためか一昨日ほどの敵意はないが、とりあえず、と言った調子で挨拶した。
「…わるいの、わるくないの、だれ?」
快はさらに理生の腕の中からとがった目を啓に向けた。目の合った啓は微笑みかけ、そして静かに理生を見た。
「理生。言ってしまってもいいのだろうか?」
(ああ、こういうところだ)
と理生は思う。どんなことも、理生に関わることはきちんと許可を取ってくれる。それは理生のことをちゃんと知っている上で尊重してくれているから。いつだってそうだった、と思考の中に入りかけて、ハッとした。
「あ、うん、はい。どうぞ」
妙な返事になってしまった。啓はスッとソファから立ち、理生の横で膝をついて、快と視線を合わせた。
「俺は長谷川啓。お前のお父さんだよ」
どんな態度をするのか見ていたが、快はとたんにぽかんと幼い表情になった。
「おとしゃん…。おとしゃん、だれ?」
とまどい、何度も呟いて、快は理生の顔を見上げる。
「親だよ。ええと俺と理生が両親、って言ってもわからないか…」
「おや?りょしん?」
わかりそうな言葉を探して説明してもピンとも来ていない快もまた可愛らしく、一同はその表情の愛らしさに釘付けになったが理生は焦った。
「うーん、僕と啓くん、お父さんがいて、お前が生まれたというか…」
「けいくん?おとしゃん…?うまれた?」
快はこてっと首を傾げて考えているが、わからないだろう。そもそも母一人子一人なのだ。
皆快の仕草にとろけるような顔になり、目を細めている。
「えーと、たぶん、『お父さん』が快のボキャブラリーにないのかも…生まれて今まで、ひとり親家庭だったし」
「あ…」
一同理解したのと少し遅れて、快が口を開いた。
「うまれた、わかりゅ」
「え?」
「かいくんは、くらげなのよ?かーしゃんからプクぅっとふくれて、かいくんになってフワっておよいだらおたんじょうびになったのよ?かいくんはかーしゃんからうまれたの」
快は得意そうに謎理論を繰り広げる。
「く、クラゲ?」
よほど予想外だったのか、啓は呆然と、快を見つめている。絞り出すように言葉を発したのは理人だ。
「理生、お前いつ横分体形成出来るようになったんだ? いや、ほんと…無性生殖ばりにお前そのものだしな…」
「横分体形成…あっ、それ昨日、ペンギンワールドで見た…。クラゲの一生のお話を見た…」
理生は思い出した。飼育員がクラゲの一生を楽しい例えを入れて、子供にもわかりやすくしたものを快が熱心に見ていたことを。その中にあったのだ、「プクぅっと…」という言い方が。歳の割に理解度が高いのはアルファであるからだろうが、こんなふうに斜め上に応用してくるとは思わなかった。
「くらげしってる?ふわふわしてておみずからでると、みずいろまんまるになるのよ?」
快はじたじたと身動きして理生の腕の中から床に降り立ち、背中に背負ったリュックを理生に外させると中から何やら取り出した。
「これよ」
取り出したのはあの、快がいつも眠る時肌身離さず持っているあのクラゲのぬいぐるみだ。あの、デートの練習の日、アクアアイランドで啓から買ってもらったもの。理生は快のリュックにはタオルと替えのパンツを入れたはずだったのに、と首をひねった。
「快、自分で用意してリュックに入れたんだね…」
「あいっ。かいくんは、くらげのこ」
理生が唯一家から持ち出した、啓との間につながるものをこの場に、2人の子供の快が持って来た。そのことに涙ぐむと、啓も気づいたようだった。
「理生、これ、持っていてくれたんだな」
感慨深そうに眺め、そしてふっと笑うと、啓は快の頭を撫でた。
「ここにクラゲを連れて来てくれてありがとう。お前はポリプから無性生殖で増えたんじゃないぞ、ちゃんと有性生殖したんだ…俺と理生が…とても仲良くしてお前が理生のお腹に出来て、大きくなってそこから出てきて生まれたんだ」
幼児にとってはわけのわからない話だろうに、快はくりくりとした目で啓を見つめている。啓は続けた。
あの日。仮名医院で渡された冊子にあった国内最大の規模という説明文から、理生はここを選んだのだ。ここを選ばなければ、早矢香にも会わず、スナックの仕事もしていなかったかと思うと、まさにここが人生の岐路だった。
理人は田中とやり取りして、思うよりも真剣に話を聞いている。抜け目のない兄のこと、新しい事業のためにでも聞いているのだろうか、と思っていると、こう言った。
「理生、お前な、丸わかりだぞ…。俺にも心があるんだよ。どうしても通したい筋が…ほんとに俺のことをなんだと…。っていうか、それが本当のお前だよな」
疲れたような声を作りつつ、理人はふっと笑顔になった。
それに対してぷいと反射的に冷たい表情を作ってしまって、理生もつい笑んでしまう。この3年のブランクなどまるでないかのようなやり取りがほろ苦く、うれしかった。
そうしているうちに、遠くから大声が聞こえてくる。
理生はそのトーンに耳を澄ます。これはよく知っている。この不穏な空気はまずい。そもそもここはホテルで防音も完璧なのに、それを突き抜ける音というか、声。早矢香もそれに気づいた。
「あー、理生。あのね、快が託児で、昨日の悪者から守るためにどうしてもあなたのところに行くと言い張って聞かない状態で、また威圧も出て体に良くないからって呼び出しがあって。さっきリュウジが迎えに行ったの」
あれは快が出していると知り、理生は目を見開いた。さっきのリュウジの登場もそれだとなぜすぐ気づけなかったのか。そう言えば朝も、庭の畑に行っているのはわかっているはずなのに不安げだった。自分のためにまた威圧まで出ていると知って、今すぐ呼んで抱きしめたいと思うものの、この場に入れていいものかと考えた瞬間、啓から声がかかった。
「理生、是非会わせて欲しい。俺たちの子に」
「…俺も会わせてもらえるなら、会いたい。俺を知らない間に伯父にしてくれた理生の子に」
理人も声を重ねる。理生はどう返事すればいいものか、戸惑った。
「理生、大丈夫よ。私はこの先、どうなってもあなたたちの後見は外さない。でも、それ以前に私が出張らなくてもこの二人はあなたに不利益なことはしないと思うわよ。二人を見てみなさい」
早矢香に言われて二人の顔を見ると、それぞれ真剣な表情で理生を見つめている。その表情でなにか良からぬものが裏にあるなら、世の中の全てのものが真っ黒であろう、そんな表情。
「理生さん、私もいますから」
田中も力づけるようにうなづいた。
「じゃ、快を」
やっと声を出した。さっと早矢香が立ち、次の間とのドアを開けたかと思うと、途端に大騒ぎの声が飛び込んで来た。
「かーしゃんのところ、いく!かーしゃんいじめるくろいやつやっつける!…」
幼児のものとは思えないものすごい声量の上、手足を突っ張って大暴れしている。それを妨げずリュウジは前向きにがっしりとうまく抱えて連れてきた。
「かーしゃん!」
「快!」
理生に気づいたところでリュウジが快を下ろすと勢いよく理生の胸に飛び込んだ。幼児の日向のような優しい匂いに理生は安心した。
「かーしゃん、いじめられてない?」
「大丈夫だよ快。だいじょうぶ。そんな人はいなかった」
目を丸くして理生に尋ねたが理生の穏やかな声に安心したのかそこで初めて、快は涙をこぼした。
「快、大丈夫よ。私もリュウジも、田中さんもいるから」
「さやかまま、たかなしゃん」
語りかける早矢香を見て目を見開いたものの、田中に気づいて少し体の力を抜いた。それに少し理生もホッする。
「でもォ…」
快は目をすがめて見回し、理人と啓、それぞれに目をとめて動きを止めた。
「わるいの、いる」
「ちょっと快、言葉が悪いよ。人に面と向かってそんな言い方をしてはいけません」
腕の中の快の顔をこちらに向け、目を合わせてそう言うと2人ともが絶句している。
「理生が、子供にしつけをしている…って、これは理生だなあ」
もう一度顔を見れば、理人はとんでもなく優しげな顔をしていた。
「なんだ、これ。大きい理生が小さい理生を抱っこして。なんだ、お揃いの服って。理生が小さい頃の理生からそのままの理生になって小さい理生もいる…失敗だったな…大きい理生が小さい理生だった頃にこういうものも着せるべきだった…」
「佐倉、崩壊したわね…理生は小さい頃、こうだったのね。もっと佐倉家と親しくしておくべきだったわ」
理人はこめかみに手をやって眉間にしわを寄せた。この光景を見慣れてはいる早矢香は、新しい発見をしたと一つうなづいた。
「快、ご挨拶してみよう」
声をかけると一瞬嫌そうな顔をしたものの、すんなりといつもの挨拶をする。
「おおたにかい、かいてきのかいですっ、にしゃいですっ」
「おかあさんはだあれ?」
指を二本、揃えて突き出した快にそう声をかけたのは早矢香だ。
「おかー?かーしゃんはおおたにりお。すなっくていくおふではたらいてましゅっ」
理生の説明を一応は信じたためか一昨日ほどの敵意はないが、とりあえず、と言った調子で挨拶した。
「…わるいの、わるくないの、だれ?」
快はさらに理生の腕の中からとがった目を啓に向けた。目の合った啓は微笑みかけ、そして静かに理生を見た。
「理生。言ってしまってもいいのだろうか?」
(ああ、こういうところだ)
と理生は思う。どんなことも、理生に関わることはきちんと許可を取ってくれる。それは理生のことをちゃんと知っている上で尊重してくれているから。いつだってそうだった、と思考の中に入りかけて、ハッとした。
「あ、うん、はい。どうぞ」
妙な返事になってしまった。啓はスッとソファから立ち、理生の横で膝をついて、快と視線を合わせた。
「俺は長谷川啓。お前のお父さんだよ」
どんな態度をするのか見ていたが、快はとたんにぽかんと幼い表情になった。
「おとしゃん…。おとしゃん、だれ?」
とまどい、何度も呟いて、快は理生の顔を見上げる。
「親だよ。ええと俺と理生が両親、って言ってもわからないか…」
「おや?りょしん?」
わかりそうな言葉を探して説明してもピンとも来ていない快もまた可愛らしく、一同はその表情の愛らしさに釘付けになったが理生は焦った。
「うーん、僕と啓くん、お父さんがいて、お前が生まれたというか…」
「けいくん?おとしゃん…?うまれた?」
快はこてっと首を傾げて考えているが、わからないだろう。そもそも母一人子一人なのだ。
皆快の仕草にとろけるような顔になり、目を細めている。
「えーと、たぶん、『お父さん』が快のボキャブラリーにないのかも…生まれて今まで、ひとり親家庭だったし」
「あ…」
一同理解したのと少し遅れて、快が口を開いた。
「うまれた、わかりゅ」
「え?」
「かいくんは、くらげなのよ?かーしゃんからプクぅっとふくれて、かいくんになってフワっておよいだらおたんじょうびになったのよ?かいくんはかーしゃんからうまれたの」
快は得意そうに謎理論を繰り広げる。
「く、クラゲ?」
よほど予想外だったのか、啓は呆然と、快を見つめている。絞り出すように言葉を発したのは理人だ。
「理生、お前いつ横分体形成出来るようになったんだ? いや、ほんと…無性生殖ばりにお前そのものだしな…」
「横分体形成…あっ、それ昨日、ペンギンワールドで見た…。クラゲの一生のお話を見た…」
理生は思い出した。飼育員がクラゲの一生を楽しい例えを入れて、子供にもわかりやすくしたものを快が熱心に見ていたことを。その中にあったのだ、「プクぅっと…」という言い方が。歳の割に理解度が高いのはアルファであるからだろうが、こんなふうに斜め上に応用してくるとは思わなかった。
「くらげしってる?ふわふわしてておみずからでると、みずいろまんまるになるのよ?」
快はじたじたと身動きして理生の腕の中から床に降り立ち、背中に背負ったリュックを理生に外させると中から何やら取り出した。
「これよ」
取り出したのはあの、快がいつも眠る時肌身離さず持っているあのクラゲのぬいぐるみだ。あの、デートの練習の日、アクアアイランドで啓から買ってもらったもの。理生は快のリュックにはタオルと替えのパンツを入れたはずだったのに、と首をひねった。
「快、自分で用意してリュックに入れたんだね…」
「あいっ。かいくんは、くらげのこ」
理生が唯一家から持ち出した、啓との間につながるものをこの場に、2人の子供の快が持って来た。そのことに涙ぐむと、啓も気づいたようだった。
「理生、これ、持っていてくれたんだな」
感慨深そうに眺め、そしてふっと笑うと、啓は快の頭を撫でた。
「ここにクラゲを連れて来てくれてありがとう。お前はポリプから無性生殖で増えたんじゃないぞ、ちゃんと有性生殖したんだ…俺と理生が…とても仲良くしてお前が理生のお腹に出来て、大きくなってそこから出てきて生まれたんだ」
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