1 / 41
プロローグ
しおりを挟む
僕の名前はルーク・アレキサンダー。
アレキサンダー家当主であるレイド・アレキサンダーの次男である。
アレキサンダー家は名の知れた貴族で、強力な魔法士の家系で有名だ。そしてこの国に12家しかない最上位貴族でもある。貴族の位は最上位貴族、上位貴族、中位貴族、下位貴族の四つの位が在り、最上位貴族が1番力を持っているからである。
もう一つ、アレキサンダー家には特徴がある。それは一族全員の髪色が黒なのだ。
黒髪を見ただけで『アレキサンダー家の一族』と捉えられるほどに珍しいのだ。
僕は、子どもの頃から魔力が多かった。だからこそ当然期待をされていた。
だから、現当主である父から毎日、厳しい魔法の訓練を受けていた。
その厳しさから、何度も辞めようと思ったがその度に妹がエールを送ってくれた。
そのお陰でここまで来れたと思う。
そして、今日、僕達は共に12歳になり、色決めの儀式を行う。
「良いか?二人とも、色決めの儀式ではこの水晶に映る、赤、青、緑、黄、白、黒の六つに分けられる、そしてその色がお前達の属性となる。そこで水晶の色が、
1色だったら1属性
2色だったら2属性
3色だったら3属性
4色だったら4属性
5色だったら5属性
6色だったら6属性
7色だったら7属性だ。
最後にお前達の兄弟である、アドルフとオリヴィアを上回る事を願うぞ」
と僕達は父から説明を受け、妹から先に調べた。
「ルーク、アイリス期待してますよ」
と母さんに言われ、僕達は、
「「はい」」
と答え、まず妹が水晶に触れると、水晶が輝きだしその色を変えていく
そして、水晶は半分が赤く、もう片方が黄く輝き出す
「良くやったぞ! アイリス流石は私の娘だ! まさか2属性とは」
と言い、父は喜んでいた
「まぁまぁ、流石はあなたの子ですわ!!」
母さんも大喜びだった。
それを見て、僕は嬉しかったが同時に焦りも感じる
何故ならアイリスが2属性だったことは素直に嬉しいが、僕は素直には喜べなかった。何故ならこれで自分への期待が更に上がるからだ
そして遂に
「さぁ、次はお前だアルカ、アイリスがあそこまでやってくれたのだお前にも期待しているぞ」
「アイリスが2属性だったからって緊張しなくていいから頑張りなさい」
と言われ、僕は笑いながら
「任せてよ、父さん、母さん」
と言うのだ、心配させないように……自分を偽りながら
そして、僕は水晶の前に立ち、そっと水晶を触れた。
が、水晶は輝かなかった。
「あ、あれ反応しない......なんで?」
僕は震えながら父さんと母さんを見て
「と、父さんこの水晶壊れてるよ」
と僕が言うと、
「う、嘘だ!ありえない、そ、そんなまさかこんなこと私の息子が、由緒正しいアレキサンダー家の者が無属性何て…嘘だ…嘘だ……嘘だぁぁぁ」
と言い頭を抱えてだし、母さんはさっきまでの優しい目からまるで汚物を見るかの如く顔で僕を見、直ぐに出ていった
「と、父さん、ど、どうすれば?」
と僕が震えながら言うと
「ち、近づくな、お、お前など、誇り高きアレキサンダー家の私の息子では無い。私を父と呼ぶなぁぁぁぁ、この出来損ないがぁぁぁぁぁぁ」
と言いながら、黄の中級魔法のサンダーショットを放ってくる
咄嗟に魔法障壁を展開しようとした時、父さんから出来損ないと言われたことが頭をよぎった
「出来損ないか、僕にはお似合いだな……それにもう疲れたよ」
と言い魔法障壁を展開するのを辞め、死を受け入れようとした時、父さんのサンダーショットはかき消された
「兄様は絶対に死なせなんかしません、絶対に私が護りますから」
父さんのサンダーショットをかき消したのはアイリスの魔法障壁だった。
「な、何で?………何で僕を助けたんだよ……頼むから……死なせろよ!」
と僕が怒鳴りながら言うとパァァンと頬に強い衝撃が走った。
「そんな事を言わないで下さい。兄様が魔法が使えない駄目な人ですが私の兄様であるのですから」
と言い僕を抱きしめながらアイリスは父を見て、
「と言う事なので父様も少し落ち着いて下さい」
と言い、アイリスは父さんと母さんを自室へ連れて行き、僕も自分の部屋に戻った
アレキサンダー家当主であるレイド・アレキサンダーの次男である。
アレキサンダー家は名の知れた貴族で、強力な魔法士の家系で有名だ。そしてこの国に12家しかない最上位貴族でもある。貴族の位は最上位貴族、上位貴族、中位貴族、下位貴族の四つの位が在り、最上位貴族が1番力を持っているからである。
もう一つ、アレキサンダー家には特徴がある。それは一族全員の髪色が黒なのだ。
黒髪を見ただけで『アレキサンダー家の一族』と捉えられるほどに珍しいのだ。
僕は、子どもの頃から魔力が多かった。だからこそ当然期待をされていた。
だから、現当主である父から毎日、厳しい魔法の訓練を受けていた。
その厳しさから、何度も辞めようと思ったがその度に妹がエールを送ってくれた。
そのお陰でここまで来れたと思う。
そして、今日、僕達は共に12歳になり、色決めの儀式を行う。
「良いか?二人とも、色決めの儀式ではこの水晶に映る、赤、青、緑、黄、白、黒の六つに分けられる、そしてその色がお前達の属性となる。そこで水晶の色が、
1色だったら1属性
2色だったら2属性
3色だったら3属性
4色だったら4属性
5色だったら5属性
6色だったら6属性
7色だったら7属性だ。
最後にお前達の兄弟である、アドルフとオリヴィアを上回る事を願うぞ」
と僕達は父から説明を受け、妹から先に調べた。
「ルーク、アイリス期待してますよ」
と母さんに言われ、僕達は、
「「はい」」
と答え、まず妹が水晶に触れると、水晶が輝きだしその色を変えていく
そして、水晶は半分が赤く、もう片方が黄く輝き出す
「良くやったぞ! アイリス流石は私の娘だ! まさか2属性とは」
と言い、父は喜んでいた
「まぁまぁ、流石はあなたの子ですわ!!」
母さんも大喜びだった。
それを見て、僕は嬉しかったが同時に焦りも感じる
何故ならアイリスが2属性だったことは素直に嬉しいが、僕は素直には喜べなかった。何故ならこれで自分への期待が更に上がるからだ
そして遂に
「さぁ、次はお前だアルカ、アイリスがあそこまでやってくれたのだお前にも期待しているぞ」
「アイリスが2属性だったからって緊張しなくていいから頑張りなさい」
と言われ、僕は笑いながら
「任せてよ、父さん、母さん」
と言うのだ、心配させないように……自分を偽りながら
そして、僕は水晶の前に立ち、そっと水晶を触れた。
が、水晶は輝かなかった。
「あ、あれ反応しない......なんで?」
僕は震えながら父さんと母さんを見て
「と、父さんこの水晶壊れてるよ」
と僕が言うと、
「う、嘘だ!ありえない、そ、そんなまさかこんなこと私の息子が、由緒正しいアレキサンダー家の者が無属性何て…嘘だ…嘘だ……嘘だぁぁぁ」
と言い頭を抱えてだし、母さんはさっきまでの優しい目からまるで汚物を見るかの如く顔で僕を見、直ぐに出ていった
「と、父さん、ど、どうすれば?」
と僕が震えながら言うと
「ち、近づくな、お、お前など、誇り高きアレキサンダー家の私の息子では無い。私を父と呼ぶなぁぁぁぁ、この出来損ないがぁぁぁぁぁぁ」
と言いながら、黄の中級魔法のサンダーショットを放ってくる
咄嗟に魔法障壁を展開しようとした時、父さんから出来損ないと言われたことが頭をよぎった
「出来損ないか、僕にはお似合いだな……それにもう疲れたよ」
と言い魔法障壁を展開するのを辞め、死を受け入れようとした時、父さんのサンダーショットはかき消された
「兄様は絶対に死なせなんかしません、絶対に私が護りますから」
父さんのサンダーショットをかき消したのはアイリスの魔法障壁だった。
「な、何で?………何で僕を助けたんだよ……頼むから……死なせろよ!」
と僕が怒鳴りながら言うとパァァンと頬に強い衝撃が走った。
「そんな事を言わないで下さい。兄様が魔法が使えない駄目な人ですが私の兄様であるのですから」
と言い僕を抱きしめながらアイリスは父を見て、
「と言う事なので父様も少し落ち着いて下さい」
と言い、アイリスは父さんと母さんを自室へ連れて行き、僕も自分の部屋に戻った
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる