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第4章 学園支配
第160話 依頼が無い? そういう時はコネを使うんだ
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「予定通り3日で終わったが、お前達はやりたい依頼は有るか?」
店で昼食を食べながら、次の依頼の事を話ている。
護衛の依頼が終わり20Gという大金を得られたため、かなり豪華な食事だ。
「でも私達はEランクだから、受けられるのは薬草採取か街での雑用しかないのよね」
「だからシュウト君に選んでもらって、それを一緒にやるって事になるんだけど……何でもいいの?」
「Bランクまでしか張り出されないが、受けたい物があれば何でもいいぞ」
するとどうだろう、魔物討伐や遺跡調査、困ってる人を助ける、ドラゴン退治などなど、冒険者にいだいているイメージのまま次々と出てきた。
かと思いきや「困ってる国を助けたい」とかも言い出す。
今回の護衛が上手く行った事もあるだろうが、冒険者が楽しくなったのだろう。
「まあ何でもいいが、とりあえずメシを食ったらギルドに戻るか」
冒険者ギルドへ戻り、掲示板に張り出されているモノを見ているが、中々希望に沿ったものが無い。
すでに昼を過ぎているため、美味しい依頼は全て持って行かれたのだ。
しかも年の瀬という事もあり、今年最後の稼ぎをと冒険者も張り切っている。
「な~んにもないね」
「冒険者って仕事が少ないのかしら」
「いやフラン、前もそうだったが朝にまとめて張り出されるから、その時にほとんど持って行かれるんだ」
「え? 冒険者の依頼って、いつでも沢山あるんじゃないんですか?」
4人が掲示板の前で悩んでいる。
今残っているのはいわゆる常時依頼と言われるもので、薬草採取や街周辺の魔物退治だ。
しかもランクはD・Eランクなため、少々物足りない。
修斗も何かいい依頼は無いかと考えていたが、ふと1つの国を思い出す。
「メナストーンへ行ってみるか。あの国ならダンジョンの攻略が残っていたはずだ」
メナストーン国。ザナドゥ王国が最初に支援をした国で、鉄鉱石の採取が盛んな国だが、今では宝石も沢山取れている。
新たな山の開拓途中でダンジョンが見つかったらしく、そこの魔物討伐が常に行われているらしい。
「それイイネ! 魔物退治も出来るし国の助けにもなるんでしょ?」
「そうだな。強い魔物が出るとは聞いていないし、確か資源にもなる魔物が多いと聞いたな」
「ダンジョン……ダンジョン……えへへ~、そっか~ダンジョン攻略が出来るのね、うふふ~」
なぜかフランチェスカはウキウキだ。
どうやら学園を出たら1年は自由がないそうなので、今のうちに色々と楽しんでおきたいのだろう。
他の2人もダンジョン攻略に賛成のようだ。
「よし、じゃあ食い終わったら行くか」
修斗の言葉に一同は首をかしげる。
それもそのはず、メナストーン国までは馬を飛ばしても数日はかかる距離なのだ。
「く、空間魔法って乱発できるモノなのか???」
「は、初めて通りましたが、凄い魔法ですね」
「何回か通ったけれど、そうよね、学園とザナドゥ王国を毎日行き来してたものね、メナストーンもいけるわよね」
「は~、人数が多くても大丈夫なんだね」
修斗の空間魔法により、一瞬でメナストーン国に到着してしまった。
しかし到着した場所はどこかの1室。
天蓋付きのベッドがあり、家具や調度品もかなり質が良く、かなり高貴な者の部屋に見える。
「ん? 随分と物が増えたな。以前は質素だったが、これだけ国が潤えばここも変わるんだな」
「ねえシュウト君、この部屋は誰か住んでるの? 女の人?」
「この部屋はミュ――」
「シュウト様ー!」
部屋の外から大声で何かが近づいて来る。
バタバタと走る音がして、勢いよくドアが開かれた。
「シュウト様! ようこそおいで下さいました! わーい!」
そう言って少女は修斗の首に飛びつく。
「久しぶりだなミュゼウス。変わりないか?」
「はい! ダンジョンが見つかってからは忙しくてザナドゥ王国に居られませんでしたが、最近はやっと落ち着いてきたので、そろそろザナドゥ王国の大使館に戻れそうで……あ」
修斗の後ろにいる4人に気が付いたようだ。
顔を赤らめてゆっくりと修斗から離れ、何事もなかったかのように挨拶をする。
「初めまして。私はメナストーン国第1王女のミュゼウスと申します。シュウト様のお客様ですよね? 歓迎いたします」
ドレスのスカートをつまんで頭を下げる姿がサマになっている。
初めて修斗の前に現れた時は緊張しまくりで、どもったり舌を噛んだしたものだ。
「だだだ、第1王女様!? ははははじめまして! 私はポリンです!」
「初めましてミュゼウス王女、私はフランチェスカ、ダルアートン国のホフマン大公の娘です」
「お初にお目にかかります。私はローガス。同じくダルアートン国ベイカー子爵の息子です」
「は、初めまして、私はルミナと言います」
流石に3年生たちは慣れているのか、挨拶も堂々としている。
ポリンは……貴族の娘ながら、こういった場には慣れていないのだろう。
「それでシュウト様、今回はどういった御用でメナストーンへ?」
「ダンジョンを探索に来たんだ。確か冒険者を随時募集していただろう?」
「冒険者を再開されたのですか? シュウト様が来てくれたのなら安心ですね。あ、それならあの武器をお使いになりますか? シュウト様に頂いたエンチャントソード」
「俺は武器は使わないからな。お前はアレを使えるようになったのか?」
「最近になってようやく、ですね。あの武器は凄すぎて、自分が強くなったと錯覚してしまいます」
メナストーンから送られたアイテムの返礼に、修斗が作った武器を渡したのだが、メナストーン国の国宝になっているようだが、ミュゼウスが時々使っているようだ。
『武器は使うもんだろ?』という修斗の何気ない一言を聞いてしまったのだ。
「それじゃあ受付をしますから、冒険者ギルドへ参りましょう」
店で昼食を食べながら、次の依頼の事を話ている。
護衛の依頼が終わり20Gという大金を得られたため、かなり豪華な食事だ。
「でも私達はEランクだから、受けられるのは薬草採取か街での雑用しかないのよね」
「だからシュウト君に選んでもらって、それを一緒にやるって事になるんだけど……何でもいいの?」
「Bランクまでしか張り出されないが、受けたい物があれば何でもいいぞ」
するとどうだろう、魔物討伐や遺跡調査、困ってる人を助ける、ドラゴン退治などなど、冒険者にいだいているイメージのまま次々と出てきた。
かと思いきや「困ってる国を助けたい」とかも言い出す。
今回の護衛が上手く行った事もあるだろうが、冒険者が楽しくなったのだろう。
「まあ何でもいいが、とりあえずメシを食ったらギルドに戻るか」
冒険者ギルドへ戻り、掲示板に張り出されているモノを見ているが、中々希望に沿ったものが無い。
すでに昼を過ぎているため、美味しい依頼は全て持って行かれたのだ。
しかも年の瀬という事もあり、今年最後の稼ぎをと冒険者も張り切っている。
「な~んにもないね」
「冒険者って仕事が少ないのかしら」
「いやフラン、前もそうだったが朝にまとめて張り出されるから、その時にほとんど持って行かれるんだ」
「え? 冒険者の依頼って、いつでも沢山あるんじゃないんですか?」
4人が掲示板の前で悩んでいる。
今残っているのはいわゆる常時依頼と言われるもので、薬草採取や街周辺の魔物退治だ。
しかもランクはD・Eランクなため、少々物足りない。
修斗も何かいい依頼は無いかと考えていたが、ふと1つの国を思い出す。
「メナストーンへ行ってみるか。あの国ならダンジョンの攻略が残っていたはずだ」
メナストーン国。ザナドゥ王国が最初に支援をした国で、鉄鉱石の採取が盛んな国だが、今では宝石も沢山取れている。
新たな山の開拓途中でダンジョンが見つかったらしく、そこの魔物討伐が常に行われているらしい。
「それイイネ! 魔物退治も出来るし国の助けにもなるんでしょ?」
「そうだな。強い魔物が出るとは聞いていないし、確か資源にもなる魔物が多いと聞いたな」
「ダンジョン……ダンジョン……えへへ~、そっか~ダンジョン攻略が出来るのね、うふふ~」
なぜかフランチェスカはウキウキだ。
どうやら学園を出たら1年は自由がないそうなので、今のうちに色々と楽しんでおきたいのだろう。
他の2人もダンジョン攻略に賛成のようだ。
「よし、じゃあ食い終わったら行くか」
修斗の言葉に一同は首をかしげる。
それもそのはず、メナストーン国までは馬を飛ばしても数日はかかる距離なのだ。
「く、空間魔法って乱発できるモノなのか???」
「は、初めて通りましたが、凄い魔法ですね」
「何回か通ったけれど、そうよね、学園とザナドゥ王国を毎日行き来してたものね、メナストーンもいけるわよね」
「は~、人数が多くても大丈夫なんだね」
修斗の空間魔法により、一瞬でメナストーン国に到着してしまった。
しかし到着した場所はどこかの1室。
天蓋付きのベッドがあり、家具や調度品もかなり質が良く、かなり高貴な者の部屋に見える。
「ん? 随分と物が増えたな。以前は質素だったが、これだけ国が潤えばここも変わるんだな」
「ねえシュウト君、この部屋は誰か住んでるの? 女の人?」
「この部屋はミュ――」
「シュウト様ー!」
部屋の外から大声で何かが近づいて来る。
バタバタと走る音がして、勢いよくドアが開かれた。
「シュウト様! ようこそおいで下さいました! わーい!」
そう言って少女は修斗の首に飛びつく。
「久しぶりだなミュゼウス。変わりないか?」
「はい! ダンジョンが見つかってからは忙しくてザナドゥ王国に居られませんでしたが、最近はやっと落ち着いてきたので、そろそろザナドゥ王国の大使館に戻れそうで……あ」
修斗の後ろにいる4人に気が付いたようだ。
顔を赤らめてゆっくりと修斗から離れ、何事もなかったかのように挨拶をする。
「初めまして。私はメナストーン国第1王女のミュゼウスと申します。シュウト様のお客様ですよね? 歓迎いたします」
ドレスのスカートをつまんで頭を下げる姿がサマになっている。
初めて修斗の前に現れた時は緊張しまくりで、どもったり舌を噛んだしたものだ。
「だだだ、第1王女様!? ははははじめまして! 私はポリンです!」
「初めましてミュゼウス王女、私はフランチェスカ、ダルアートン国のホフマン大公の娘です」
「お初にお目にかかります。私はローガス。同じくダルアートン国ベイカー子爵の息子です」
「は、初めまして、私はルミナと言います」
流石に3年生たちは慣れているのか、挨拶も堂々としている。
ポリンは……貴族の娘ながら、こういった場には慣れていないのだろう。
「それでシュウト様、今回はどういった御用でメナストーンへ?」
「ダンジョンを探索に来たんだ。確か冒険者を随時募集していただろう?」
「冒険者を再開されたのですか? シュウト様が来てくれたのなら安心ですね。あ、それならあの武器をお使いになりますか? シュウト様に頂いたエンチャントソード」
「俺は武器は使わないからな。お前はアレを使えるようになったのか?」
「最近になってようやく、ですね。あの武器は凄すぎて、自分が強くなったと錯覚してしまいます」
メナストーンから送られたアイテムの返礼に、修斗が作った武器を渡したのだが、メナストーン国の国宝になっているようだが、ミュゼウスが時々使っているようだ。
『武器は使うもんだろ?』という修斗の何気ない一言を聞いてしまったのだ。
「それじゃあ受付をしますから、冒険者ギルドへ参りましょう」
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