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第5章 世界大戦
第189話 修斗の今の能力
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「なに? メナストーン国がベフラウィングに入っただと?」
夕食時に、執事らしい男がキャロラインに紙を手渡し、その内容を読み上げた。
流石の修斗もその報告には驚いていた。
「そう書いてあります。しかし信じられませんね、あの国がシュウトさんに敵対するなんて」
「メナストーンがねぇ。あそこまで目をかけてやっても裏切るって事は、まっとうな手段で仲間を増やしてる訳じゃあないんじゃないかい?」
「しかしそうなると、ミュゼウス嬢も敵に回るという事になってしまいますね! 流石にあの子に手を出すのはためらわれます!」
すると別の男が現れ、キャロラインにもう1枚紙を渡す。
「その心配は無いようです。ミュゼウスはシュウトさんから下賜されたアイテムを奪い、国を出た様です」
「ミュゼウスは国を出たのか。大丈夫だと思うが、道中で危険な事があれば助けてやれ」
キャロラインが紙に指示をかき、それを執事に渡すとすぐさま執事は部屋を出て行った。
「シュウト様、メナストーン国が裏切ったという事は、他の国も裏切ると見て間違いないでしょう。友好の使者を送るのはやめて、防衛もしくは攻撃に移るべきでは?」
「レベッカの言う事も理解できる。だがこちらから攻める事はしない。あくまでも先に手を出させてから反撃に出るんだ。こちらが被害者という立場を崩さないようにな」
「それならばご心配は無用です。我ら騎士団、常駐戦場の心構えでおりますので、いつ何時攻め込まれても問題はありません」
「うむ。だがしばらくは問題ないだろうな。あいつらがあまりにもヌルイ動きをしない限り、こちらから手を出す必要は無い。エルノヴァ、向こうの様子はどうなんだ?」
「ベフラウィングの情報はほぼそろったようじゃな。しかしお前様、少々分からないことがあるのじゃ」
「どうした? お前にしては珍しいな」
「それがのぅ……どこが、とは言えぬのじゃが、お前様に似たような気配があるのじゃ。マイルフィックという小僧なのじゃなが? どことなく、お前様と似た感じがするんじゃが、心当たりはないかのぅ?」
修斗は食事の手を止めて考えているが、その名前に心当たりはなかった。
しかし、自分と似た気配と言われ、1つだけ心当たりがある様だ。
「俺と似た気配という事は、お前達異世界から連れて来た女とは違う気配なんだな?」
「そうじゃ。我らのようにお前様に連れて来られた者とは違う、お前様と同じ気配なのじゃ」
「そうか。なら恐らくだが、その男は転生者だろう」
「転生者だって? アタイやバーバラ、キャロラインだってこの世界で転生したじゃないか。それじゃないのかい?」
「ああ、今は居ないが、俺は元々アイカと同じ世界・国から転生してきたんだ」
元々は別の世界から女神によって転生させられた事や、その際、女神によって好きなスキルを1つもらった事などを説明した。
全員が驚きの表情で聞いているが、そのスキルの内容を聞いてさらに驚いている。
「そんなスキルを持っていたのかい? そりゃ誰もかなわないはずだねぇ」
「ではシュウト様の精液による能力向上も、スキルで作り出したのですか!?」
「いや、あれは俺も知らなかった。多分女神が間違えて付けたのか、スキルによる副作用か何かだろう」
今の説明で納得している嫁3人。
しかし初めての情報が多すぎて、他の者は混乱している。
「あ! まさかシュウト殿? 私はザナドゥ王国に来てからすこぶる体調が良く、能力の向上も著しいのだが、それはシュウト殿と体を重ねているからなのだろうか!?」
「ああそうだ。俺のお気に入りが全員能力が高いのは、俺の精液を体に取り込んだからだ。カーリンクラスになると効果は薄いがな」
「おや? それですとシュウト様、私やウィリアム騎士団長の能力が高い理由はなんでございますですか? は! まさか寝ている間に私達を……?」
「誰が男の相手なんかするか! お前達には能力成長速度10倍というスキルを付けてある。隠ぺいしてあるから見えないがな……ん? 今は100倍だったか?」
全員が慌ててステータスを確認する。
しかし当たり前だがその様なスキルは見当たらな……ゆっくりと浮かび上がってきた。
「100倍!? いつの間にこの様なスキルがあったのでございますですか!?」
「び、びっくりデス。私タチにも、そのスキルがアルんですネ」
「それはそうと、僕はシュウト様の、その、体液にそんな力がある方が驚いているよ」
重鎮達には能力成長速度100倍が付いているため、1万を超えたステータスを持っていても、いまだに数値が上がっている。
重鎮の中で1番若いのはフランチェスカだが、そちらはまだ能力が低いため、成長速度100倍は付いていない。
「お前様? 我にはその様なスキル、見当たらぬのじゃが???」
「お前はもう良いだろう。それ以上は必要ない」
「シュウト様! 私にもございません! シュウト様の忠実なるエルフたるこの私にも!」
「うるさいだまれ」
エルノヴァはステータス平均が9万を超えており、人型としてはずば抜けて能力が高いため、今のところこれ以上の力は必要ないだろう。
残念エルフのルルナラだが、見た目はバツグンでも性格がアレなので重鎮には入れていない。
「ちなみにシュウト、あんたのステータスはどんなもんなんだい?」
「俺か? えーっと、1億1千万だな」
ちなみにザナドゥ王国の力関係は以下の通りだ。
1.修斗
2.伝説の古代龍>古代龍
3.エルノヴァ
4.パメラ、バーバラ、キャロライン
5.レベッカ魔法兵長
6.ウィリアム騎士団長、キャロライン内政・人事、フローレンス都市開発長、アイカ
7.カーリン、ビリー雑用係、ヴァージニア
8.フランチェスカ
9.ルルナラ、ラライラ
7位と8位には大きな差があるが、だいたいこんな感じだ。
ちなみにロールドルフ国の賢姫・剣姫は6と7の間くらいだろう。
「いち……おく?」
見事に全員の目が点になっていた。
夕食時に、執事らしい男がキャロラインに紙を手渡し、その内容を読み上げた。
流石の修斗もその報告には驚いていた。
「そう書いてあります。しかし信じられませんね、あの国がシュウトさんに敵対するなんて」
「メナストーンがねぇ。あそこまで目をかけてやっても裏切るって事は、まっとうな手段で仲間を増やしてる訳じゃあないんじゃないかい?」
「しかしそうなると、ミュゼウス嬢も敵に回るという事になってしまいますね! 流石にあの子に手を出すのはためらわれます!」
すると別の男が現れ、キャロラインにもう1枚紙を渡す。
「その心配は無いようです。ミュゼウスはシュウトさんから下賜されたアイテムを奪い、国を出た様です」
「ミュゼウスは国を出たのか。大丈夫だと思うが、道中で危険な事があれば助けてやれ」
キャロラインが紙に指示をかき、それを執事に渡すとすぐさま執事は部屋を出て行った。
「シュウト様、メナストーン国が裏切ったという事は、他の国も裏切ると見て間違いないでしょう。友好の使者を送るのはやめて、防衛もしくは攻撃に移るべきでは?」
「レベッカの言う事も理解できる。だがこちらから攻める事はしない。あくまでも先に手を出させてから反撃に出るんだ。こちらが被害者という立場を崩さないようにな」
「それならばご心配は無用です。我ら騎士団、常駐戦場の心構えでおりますので、いつ何時攻め込まれても問題はありません」
「うむ。だがしばらくは問題ないだろうな。あいつらがあまりにもヌルイ動きをしない限り、こちらから手を出す必要は無い。エルノヴァ、向こうの様子はどうなんだ?」
「ベフラウィングの情報はほぼそろったようじゃな。しかしお前様、少々分からないことがあるのじゃ」
「どうした? お前にしては珍しいな」
「それがのぅ……どこが、とは言えぬのじゃが、お前様に似たような気配があるのじゃ。マイルフィックという小僧なのじゃなが? どことなく、お前様と似た感じがするんじゃが、心当たりはないかのぅ?」
修斗は食事の手を止めて考えているが、その名前に心当たりはなかった。
しかし、自分と似た気配と言われ、1つだけ心当たりがある様だ。
「俺と似た気配という事は、お前達異世界から連れて来た女とは違う気配なんだな?」
「そうじゃ。我らのようにお前様に連れて来られた者とは違う、お前様と同じ気配なのじゃ」
「そうか。なら恐らくだが、その男は転生者だろう」
「転生者だって? アタイやバーバラ、キャロラインだってこの世界で転生したじゃないか。それじゃないのかい?」
「ああ、今は居ないが、俺は元々アイカと同じ世界・国から転生してきたんだ」
元々は別の世界から女神によって転生させられた事や、その際、女神によって好きなスキルを1つもらった事などを説明した。
全員が驚きの表情で聞いているが、そのスキルの内容を聞いてさらに驚いている。
「そんなスキルを持っていたのかい? そりゃ誰もかなわないはずだねぇ」
「ではシュウト様の精液による能力向上も、スキルで作り出したのですか!?」
「いや、あれは俺も知らなかった。多分女神が間違えて付けたのか、スキルによる副作用か何かだろう」
今の説明で納得している嫁3人。
しかし初めての情報が多すぎて、他の者は混乱している。
「あ! まさかシュウト殿? 私はザナドゥ王国に来てからすこぶる体調が良く、能力の向上も著しいのだが、それはシュウト殿と体を重ねているからなのだろうか!?」
「ああそうだ。俺のお気に入りが全員能力が高いのは、俺の精液を体に取り込んだからだ。カーリンクラスになると効果は薄いがな」
「おや? それですとシュウト様、私やウィリアム騎士団長の能力が高い理由はなんでございますですか? は! まさか寝ている間に私達を……?」
「誰が男の相手なんかするか! お前達には能力成長速度10倍というスキルを付けてある。隠ぺいしてあるから見えないがな……ん? 今は100倍だったか?」
全員が慌ててステータスを確認する。
しかし当たり前だがその様なスキルは見当たらな……ゆっくりと浮かび上がってきた。
「100倍!? いつの間にこの様なスキルがあったのでございますですか!?」
「び、びっくりデス。私タチにも、そのスキルがアルんですネ」
「それはそうと、僕はシュウト様の、その、体液にそんな力がある方が驚いているよ」
重鎮達には能力成長速度100倍が付いているため、1万を超えたステータスを持っていても、いまだに数値が上がっている。
重鎮の中で1番若いのはフランチェスカだが、そちらはまだ能力が低いため、成長速度100倍は付いていない。
「お前様? 我にはその様なスキル、見当たらぬのじゃが???」
「お前はもう良いだろう。それ以上は必要ない」
「シュウト様! 私にもございません! シュウト様の忠実なるエルフたるこの私にも!」
「うるさいだまれ」
エルノヴァはステータス平均が9万を超えており、人型としてはずば抜けて能力が高いため、今のところこれ以上の力は必要ないだろう。
残念エルフのルルナラだが、見た目はバツグンでも性格がアレなので重鎮には入れていない。
「ちなみにシュウト、あんたのステータスはどんなもんなんだい?」
「俺か? えーっと、1億1千万だな」
ちなみにザナドゥ王国の力関係は以下の通りだ。
1.修斗
2.伝説の古代龍>古代龍
3.エルノヴァ
4.パメラ、バーバラ、キャロライン
5.レベッカ魔法兵長
6.ウィリアム騎士団長、キャロライン内政・人事、フローレンス都市開発長、アイカ
7.カーリン、ビリー雑用係、ヴァージニア
8.フランチェスカ
9.ルルナラ、ラライラ
7位と8位には大きな差があるが、だいたいこんな感じだ。
ちなみにロールドルフ国の賢姫・剣姫は6と7の間くらいだろう。
「いち……おく?」
見事に全員の目が点になっていた。
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