ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

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第5章 世界大戦

第192話 聖キルリアン教会

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「法王陛下、またあの子供が面会を求めておりますが、いかがなさいますか」

 謁見の間らしいが、白を基調とした教会の様な場所で、黄金の鎧をまとった女性が白いカーテンの向こうにいる人物に、腰を折り頭を下げたまま問いかける。

「何度来ても返事は変わりません。そう伝えてください」

 顔は見えないが、シルエットや声から判断すると若い女性だろうか。
 その言葉を聞き、黄金の鎧をまとった女性は振り向き、毅然きぜんとした態度で数段下にいる片膝をついた男たちに命令をする。

「聞いての通りだ! 返事は変わらない、少年にそう伝えろ!」

「は!」

 数名の男たちはすぐさま立ち上がり、足早に謁見の間を出て行った。
 謁見の間には黄金の騎士と、カーテンの向こうにいる女性の2人だけになる。

「いいい、いいんですか? 会わなくって」

 ……? 黄金の鎧をまとった女性が、先ほどとは打って変わり気弱な発言をする。
 先ほどの毅然とした態度はどこへ行ったのだろうか。

「構いません。どうにもあの組織のやる事は信用が出来ませんからね」

「で、でもザナドゥ王国を討つんですよね? あの国を討つんなら協力してもいい様な……?」

「オード、あの国は魔の森を切り開いて作られた国です。今まで人が立ちいる事の出来なかった場所に、新たに国を作ったのです。それに悪い事など何一つしていないではありませんか」

「だ、だけど、戦争で領土を増やしてますし……」

「それは侵略をされたから、です」

「そ! それだって! 悪いウワサが沢山あります!」

「侵略を、ですか? それだって何の証拠もありません。少なくとも我が『聖キルリアン教会』が国をあげて調べても、何の証拠も得られていないではありませんか」

「そう……ですけど」

 遂にイジケた様に指をいじり始める黄金の騎士。
 ゴールドナイト・オード。
 黄金の鎧を各部にまとい、黄金に輝くショートヘアー、そして人前では鋭い目と厳しい表情を崩さない。

 しかし今は目は垂れ下がり、自信なさげに背中を丸めている。

「でもキリアム法王陛下は、あの国王は信用できないって言ってたじゃないですか……」

「ええ信用していませんよ。しかしそれ以上に『ベフラウィング』を信用していないのです。ザナドゥ王国の友好国を、あんなに簡単に寝返らせたのです。なにか怪しい方法で寝返らせたとしか思えません」

「そ、それは、そうですけど」

「あの少年はしきりに幕をどかせと言っていましたが、きっと幕が邪魔で私をどうにもできなかったのでしょうね。オードは何か変化はありませんか?」

「えっと~……特には」

「その様ですね。私達には効果が無いのか、それとも別の理由で効果が無いのか、それを知りたい所です」

「シルバーとブロンズも大丈夫でしたよ」

「なるほど……我が国特有のモノかもしれませんね」

 宗教国家『聖キルリアン教会』。
 大陸の最東端さいとうたんにある超大国で、女神ルデリットをまつる国だ。
 海を渡った島国とも国交があり、物流・文化・経済ともに最先端を走っている。

 


「あ~あ、何だろうねあのオバサン達はさ」

 馬車の中でマイルフィックがぼやいている。
 ぼやいてはいるのだが、さほど困ってもいなければ怒ってもいない。

「なんで効かないかな~。やっぱ宗教にのめり込んでる変人にはダメなのかな」

 いや、やはり怒っているようだ。
 頭の後ろで手を組み、上半身を揺らして考え事をしているようだ。
 ん~、ん~と唸っているが、考えが纏まらないのだろうか。

「ま、いっか。1つ足りないくらいでも戦力的には問題ないし、ゆっくりと包囲網を完成させればいいや」

 そう言って目の前に座っている10歳に満たない少年少女を呼び寄せて、両脇に座らせる。
 2人は白く短いワンピースを着ており、下着は着けていない。
 肩に手を回し、服の上から胸を触りだす。
 少年少女は泣き出しそうだが、必死に声を出さないように我慢している。

「ねぇねぇ勃起した? 勃起。ねぇねぇ濡れた? ぐちょぐちょ?」

 言っている意味が分からないのだろう、勃起も濡れてもいないのだが、コクコクと首を縦に振る。

「そっか~、僕ってテクニシャンだからね! じゃあ入れるよ!」

 男の子を立たせて向かいのイスに手を付かせ、尻を突き出させる。
 尻の穴に自分のイチモツを当て、一気に突き出すと男の子が悲鳴を上げた。

「いぎぃ!!! い、痛い! 痛いよぅ!」

 そんな言葉には耳を貸さず、腰を振りながら少年の小さなモノを手で擦りだす。
 小さく勃起すらしていないモノを必死に握りしめ、腰を振る速度が上がっていく。

 少女は……ただ耳を押さえてうずくまっていた。



 数日後、聖キルリアン教会に訪問者が現れた。

「キリアム法王陛下、ザナドゥ王国よりアイカ殿が面会を求めております。いかがなさいますか?」
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