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第7章 改変された世界
第355話 vs警官隊
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「ふっ!」
アイカが木刀を横薙ぎすると、警官達は悲鳴と共にドミノの様に倒れていく。
直ぐに移動して次はパトカーに向けてジャンプすると、落下の速度を利用してパトカーを真っ二つにした。
「さあさあお巡りさん達! 警棒やスタンガンじゃ私を倒せないわよ!」
警官を挑発し、拳銃を使わせようとするアイカ。
盾を構えている警官達は銃を使いたそうな顔をしているが、どうやら上の者が許可を出していないようだ。
だが銃以外は良い様で、何かを取り出した……さすまただった。
長い棒の先端がU字になっており、相手を取り抑える事が可能、と謳っているが、実際には暴れる素人すら捕獲できない役立たずだ。
アイカはそれを重々承知しており、伸びて来たさすまたをベキベキと木刀で折りまくる。
「ちょっと……私ってこんな物で押さえられると思われてるの? すっごく傷つくんだけど」
機嫌を損ねたアイカは木刀を振り回し、パトカー3台を宙に舞わせ、警官隊を盾ごとぶちのめす。
パン!
と音がした方を見ると、怯えた警官が銃を構えてアイカに向けて発砲していた。
一応は訓練された警官なので、怯えていても目標はしっかりと捉えているようだ。
しかし。
「ん~? 拳銃ってこんなもんなの? 全然衝撃が無いんだけど」
右側面からの銃弾を木刀で受け止めていた。
銃弾は木刀に当たり、潰れて地面に落ちる。
木刀をひと振りして弾丸が当たった場所を確認するが、へこみも傷も付いていない。
「警官の銃って弱かったんだね。えーっと? 機動隊? すわ……スワップ? だったら強力な銃を持ってるのかな」
「SWATな。日本にSWATは無いからSATになるか」
「へ~そうなんだ。シュウト君って物知り!」
そんな会話をしながらもアイカは警官隊を吹き飛ばしまくっていた。
20台程のパトカーと100人近い警官が居たが、無事なのは半数を切っている。
現場の上長らしき男は必死にどこかに連絡を入れているようだが、すでに現場は一介の警官が対処できる状況ではなかった。
銃弾さえ防御するアイカに対し、警官隊は散発的に銃を撃っている。
最初に撃った警官同様に、すでに我慢の限界を超えてしまった警官だろう。
恐怖という感情に支配された人間は、周りの事など気にする事は無い。
散発的な拳銃による攻撃だが、正面どころか背後から撃たれても木刀で防御し、アイカ自身はそれを楽しんでいるようにも見える。
しかし1度だけ、銃弾が体に命中しそうななる。
「わ!? え? どこから? そこには警官は居ないわよね??」
ギリギリで防御出来たのだが、飛んできた方向には警官はおらず、野次馬さえ避難して人っ子一人いない。
原因を考えながら銃弾を防御しているが、違う音がした事を思い出す。
「拳銃の音じゃないし、なんだろう……金属に当たった音? その後に飛んで来たよね」
音の方向を見ると街灯が1本立っていた。
そう兆弾だ。
警官の撃った弾がアイカから逸れ、街灯の柱に跳ね返ってアイカに向けて飛んで来たのだ。
「あ、街灯が少しへこんでる。あそこに当たって跳ね返ったのかな」
だが。
「わ!? 音もしてないのに銃弾が飛んで来た!?!? あ、弾の後に音がした……音速を超えた銃弾ってこと?」
ひと際大きな弾を木刀で跳ね返した直後、どこからか発射音がした。
どうやら警官は『相手は銃弾を跳ね返している』と上に報告したらしく、渋々ながらもスナイパーを用意したようだ。
通用しなかったが。
その後に2発3発と飛んで来たが、射撃位置がわかったので問題なく弾き返し……3発目は矢を握る様に手で受け止めた。
「あちち、へ~、こんなのが飛んで来たんだ。思ったよりも小さいわね」
銃弾を手のひらの上に乗せると、指ではじいてどこかへ撃ちだす。
それ以降はライフルによる攻撃は来なくなった。
「どうしよう、戦車と戦いたくなってきちゃった」
そんな事を口走ったせいか定かではないが、警官隊は撤収を開始する。
と言ってもパトカーはほとんど破壊され、警官も無傷な者は居ないため距離を置くだけにとどまっている。
完全に手出しをする気が無くなったのだろう、随分と距離を置いて見ているだけになった。
流石にアイカもそこまで逃げた人間を相手にするつもりはない様で、構えていた木刀を下して警戒を解く。
思った以上に時間が過ぎていた様で、少し日が陰っていた。
「ねぇシュウト君、もう終わりみたいよ」
「そうか、銃弾はどうだった?」
「ん~、オモチャみたいだった」
「そか。なら用も無い事だし、帰るとするか」
怯えていたるり子と麗子を立ち上がらせ、異世界に戻ろうと青い球を取り出した時、1人の男が歩いてきた。
「君達、少し話を聞きたいのですが、よろしいでしょうか?」
メガネをかけた気真面目そうなスーツの男が、笑顔で修斗達に話かけて来た。
アイカが木刀を横薙ぎすると、警官達は悲鳴と共にドミノの様に倒れていく。
直ぐに移動して次はパトカーに向けてジャンプすると、落下の速度を利用してパトカーを真っ二つにした。
「さあさあお巡りさん達! 警棒やスタンガンじゃ私を倒せないわよ!」
警官を挑発し、拳銃を使わせようとするアイカ。
盾を構えている警官達は銃を使いたそうな顔をしているが、どうやら上の者が許可を出していないようだ。
だが銃以外は良い様で、何かを取り出した……さすまただった。
長い棒の先端がU字になっており、相手を取り抑える事が可能、と謳っているが、実際には暴れる素人すら捕獲できない役立たずだ。
アイカはそれを重々承知しており、伸びて来たさすまたをベキベキと木刀で折りまくる。
「ちょっと……私ってこんな物で押さえられると思われてるの? すっごく傷つくんだけど」
機嫌を損ねたアイカは木刀を振り回し、パトカー3台を宙に舞わせ、警官隊を盾ごとぶちのめす。
パン!
と音がした方を見ると、怯えた警官が銃を構えてアイカに向けて発砲していた。
一応は訓練された警官なので、怯えていても目標はしっかりと捉えているようだ。
しかし。
「ん~? 拳銃ってこんなもんなの? 全然衝撃が無いんだけど」
右側面からの銃弾を木刀で受け止めていた。
銃弾は木刀に当たり、潰れて地面に落ちる。
木刀をひと振りして弾丸が当たった場所を確認するが、へこみも傷も付いていない。
「警官の銃って弱かったんだね。えーっと? 機動隊? すわ……スワップ? だったら強力な銃を持ってるのかな」
「SWATな。日本にSWATは無いからSATになるか」
「へ~そうなんだ。シュウト君って物知り!」
そんな会話をしながらもアイカは警官隊を吹き飛ばしまくっていた。
20台程のパトカーと100人近い警官が居たが、無事なのは半数を切っている。
現場の上長らしき男は必死にどこかに連絡を入れているようだが、すでに現場は一介の警官が対処できる状況ではなかった。
銃弾さえ防御するアイカに対し、警官隊は散発的に銃を撃っている。
最初に撃った警官同様に、すでに我慢の限界を超えてしまった警官だろう。
恐怖という感情に支配された人間は、周りの事など気にする事は無い。
散発的な拳銃による攻撃だが、正面どころか背後から撃たれても木刀で防御し、アイカ自身はそれを楽しんでいるようにも見える。
しかし1度だけ、銃弾が体に命中しそうななる。
「わ!? え? どこから? そこには警官は居ないわよね??」
ギリギリで防御出来たのだが、飛んできた方向には警官はおらず、野次馬さえ避難して人っ子一人いない。
原因を考えながら銃弾を防御しているが、違う音がした事を思い出す。
「拳銃の音じゃないし、なんだろう……金属に当たった音? その後に飛んで来たよね」
音の方向を見ると街灯が1本立っていた。
そう兆弾だ。
警官の撃った弾がアイカから逸れ、街灯の柱に跳ね返ってアイカに向けて飛んで来たのだ。
「あ、街灯が少しへこんでる。あそこに当たって跳ね返ったのかな」
だが。
「わ!? 音もしてないのに銃弾が飛んで来た!?!? あ、弾の後に音がした……音速を超えた銃弾ってこと?」
ひと際大きな弾を木刀で跳ね返した直後、どこからか発射音がした。
どうやら警官は『相手は銃弾を跳ね返している』と上に報告したらしく、渋々ながらもスナイパーを用意したようだ。
通用しなかったが。
その後に2発3発と飛んで来たが、射撃位置がわかったので問題なく弾き返し……3発目は矢を握る様に手で受け止めた。
「あちち、へ~、こんなのが飛んで来たんだ。思ったよりも小さいわね」
銃弾を手のひらの上に乗せると、指ではじいてどこかへ撃ちだす。
それ以降はライフルによる攻撃は来なくなった。
「どうしよう、戦車と戦いたくなってきちゃった」
そんな事を口走ったせいか定かではないが、警官隊は撤収を開始する。
と言ってもパトカーはほとんど破壊され、警官も無傷な者は居ないため距離を置くだけにとどまっている。
完全に手出しをする気が無くなったのだろう、随分と距離を置いて見ているだけになった。
流石にアイカもそこまで逃げた人間を相手にするつもりはない様で、構えていた木刀を下して警戒を解く。
思った以上に時間が過ぎていた様で、少し日が陰っていた。
「ねぇシュウト君、もう終わりみたいよ」
「そうか、銃弾はどうだった?」
「ん~、オモチャみたいだった」
「そか。なら用も無い事だし、帰るとするか」
怯えていたるり子と麗子を立ち上がらせ、異世界に戻ろうと青い球を取り出した時、1人の男が歩いてきた。
「君達、少し話を聞きたいのですが、よろしいでしょうか?」
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