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第2章
53.村その1、その2 大丈夫なのかこの村
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「今はあいつの事はいい。最初の村へ出発しよう」
「ん、分かった。ちなみに騎士団長ってどんな人なんだ?」
「騎士団長はじいさんだ。剣を使って戦わないが、指揮が上手くてな、昔は凄かったらしい」
軍師的な人なのかな?でもアズベルは騎士団長の話しは嫌がっていなかった。
どうもブラスティーとその部下あたりが嫌いみたいだ。
エリクセンを出発して村を目指す。昼を回っているから到着は深夜になるだろう。
村の名前はゴッサマー。住民は三十人に満たない小さな村だ。
村長に挨拶をしてその日は村の広場にテントを張って寝る事にした。宿が無く、村長の家でも九人は泊まれなかったのだ。三日ともテントで寝泊まりする事になるかもしれないな。
翌朝は村長が朝食を用意してくれた。住人に聞きこみをしたいと話したら、今日の昼なら全員広場に集められるそうなのでお願いした。午前中はアズベルは村長に話しを聞いて、他は村周辺の調査をする事になった。
この村は小さい。村の周りには柵も無く入り口という入り口も無い。モンスターに襲われたらひとたまりもないな。
今回この村からは凶暴になった症状の報告は出ていない。この村を経由した冒険者からも異変は出ていない。恐らくこの村自体には問題は無いのだろう。
村周辺に廃虚やダンジョン、モンスターの巣や群れが居ないか確認して調査する事になる。
昼には帰ってこれる範囲で調査をしたが、周囲は森で覆われていてあまり深くまでは調査できなかった。
昼になり住人が広間に集まってきた。みんな年寄りばかりで、若いのは子供二人とその夫婦だけだ。過疎化が激しいな。
聞き込みをしたが特に変なところは無い。モンスターが増えたとか森の中に異変があったという話も出ない。というか年寄りばかりなので森に入る事がほとんど無い。精々近場で木の実や薬草を採るくらいだ。
なので村長から廃虚やダンジョンなどの情報が無いかと思ったが、それも無いらしい。
村の周辺は本当に森しかない様だ。
とは言えそのまま出て行く訳にもいかないので、森の深くまで調べる事にした。
午前中に調べた範囲でも馬が入れないくらい鬱蒼としているので徒歩で行く事になる。
「この村大丈夫かなぁ、なんか帰ったら無くなってそうなくらい活気が無いなぁ」
「あの人数の上に年齢が高すぎるな。夫婦一組だけでは先は無いだろう」
「エリクセンに近いから冒険者の中継地点としては便利なんだけどな~」
「特産品なんかも無さそうだし、ホントに自給自足だけみてーだし」
「ギルドへの依頼もここ数年ないみたいだ、馬車で行商するにしては街が遠いしな」
アズベルパーティーのメンバーが心配するのも無理はない。以前行ったイノシシ退治の村や柵を補強しに行った村も人数は少ないが、村を守ろうとしていた。この村にはそれが無い。
すでに村が無くなる事を覚悟、いや諦めている感じすらする。
あまり長居したい村ではないな。
三日間の調査期間が過ぎ村を出る事にした。結局何も見つける事なく終了だ。
村長に礼として森の中で見つけた木の実や薬草、魚が住んでいる小川の場所を教えたが、有効活用されるかどうかは分からない。年寄りに森の中はきついし、若い夫婦だけで行くことになるだろう。住人の食料の足しにはなるだろうが。
せめて薬草を加工して売ってくれれば金になるだろう。
次の村はマイネ、ゴッサマーと違って大きな柵で覆われており、住人の数も多い。千人以上は居るだろうか。バグレス程ではないが町と言った方が良いか?
村長の家も大きく宿もある。活気のある村だ。
四十歳前後の村長に挨拶をして調査を開始したが、住人全員に聞きこみをするわけにもいかないので、村周辺に詳しい人を紹介してもらった。
その人は村周辺で狩りをする組織のリーダーで、狩り中の些細な事でも報告が入るらしく色々な事を知っていた。ある意味この人が長老なのだろう。
山のふもとにある村だが、村の片側が山で大きめの川も近くにあり、反対側には草原が広がっている。草原は地面が柔らかいためあまり人は入らないが、色々な種類の薬草やきれいな花が咲くため産業として成り立っている様だ。
なるほど、良い土地だが草原の地面が柔らかいため街を作れないから、大規模な村が出来たのだろう。固い地盤が山の近くにしか無いからこうなったわけだ。
草原にはモンスターもおらず、山から下りてきたモンスターは川辺で水を飲むらしい。山には廃虚や洞窟があり、モンスターや獣が住み着いている様だ。
この村を通った冒険者が一人凶暴になっている。何か原因となるモノがあるはずだ。
狩り組織のリーダーも凶暴になった冒険者の話しは知っているが、村にいる時には異変は見られず普通の冒険者だったようだ。住人にも凶暴になった者は確認されていない。
まずは冒険者が調査依頼を受けて入ったという洞窟を見に行くことにした。
「ん、分かった。ちなみに騎士団長ってどんな人なんだ?」
「騎士団長はじいさんだ。剣を使って戦わないが、指揮が上手くてな、昔は凄かったらしい」
軍師的な人なのかな?でもアズベルは騎士団長の話しは嫌がっていなかった。
どうもブラスティーとその部下あたりが嫌いみたいだ。
エリクセンを出発して村を目指す。昼を回っているから到着は深夜になるだろう。
村の名前はゴッサマー。住民は三十人に満たない小さな村だ。
村長に挨拶をしてその日は村の広場にテントを張って寝る事にした。宿が無く、村長の家でも九人は泊まれなかったのだ。三日ともテントで寝泊まりする事になるかもしれないな。
翌朝は村長が朝食を用意してくれた。住人に聞きこみをしたいと話したら、今日の昼なら全員広場に集められるそうなのでお願いした。午前中はアズベルは村長に話しを聞いて、他は村周辺の調査をする事になった。
この村は小さい。村の周りには柵も無く入り口という入り口も無い。モンスターに襲われたらひとたまりもないな。
今回この村からは凶暴になった症状の報告は出ていない。この村を経由した冒険者からも異変は出ていない。恐らくこの村自体には問題は無いのだろう。
村周辺に廃虚やダンジョン、モンスターの巣や群れが居ないか確認して調査する事になる。
昼には帰ってこれる範囲で調査をしたが、周囲は森で覆われていてあまり深くまでは調査できなかった。
昼になり住人が広間に集まってきた。みんな年寄りばかりで、若いのは子供二人とその夫婦だけだ。過疎化が激しいな。
聞き込みをしたが特に変なところは無い。モンスターが増えたとか森の中に異変があったという話も出ない。というか年寄りばかりなので森に入る事がほとんど無い。精々近場で木の実や薬草を採るくらいだ。
なので村長から廃虚やダンジョンなどの情報が無いかと思ったが、それも無いらしい。
村の周辺は本当に森しかない様だ。
とは言えそのまま出て行く訳にもいかないので、森の深くまで調べる事にした。
午前中に調べた範囲でも馬が入れないくらい鬱蒼としているので徒歩で行く事になる。
「この村大丈夫かなぁ、なんか帰ったら無くなってそうなくらい活気が無いなぁ」
「あの人数の上に年齢が高すぎるな。夫婦一組だけでは先は無いだろう」
「エリクセンに近いから冒険者の中継地点としては便利なんだけどな~」
「特産品なんかも無さそうだし、ホントに自給自足だけみてーだし」
「ギルドへの依頼もここ数年ないみたいだ、馬車で行商するにしては街が遠いしな」
アズベルパーティーのメンバーが心配するのも無理はない。以前行ったイノシシ退治の村や柵を補強しに行った村も人数は少ないが、村を守ろうとしていた。この村にはそれが無い。
すでに村が無くなる事を覚悟、いや諦めている感じすらする。
あまり長居したい村ではないな。
三日間の調査期間が過ぎ村を出る事にした。結局何も見つける事なく終了だ。
村長に礼として森の中で見つけた木の実や薬草、魚が住んでいる小川の場所を教えたが、有効活用されるかどうかは分からない。年寄りに森の中はきついし、若い夫婦だけで行くことになるだろう。住人の食料の足しにはなるだろうが。
せめて薬草を加工して売ってくれれば金になるだろう。
次の村はマイネ、ゴッサマーと違って大きな柵で覆われており、住人の数も多い。千人以上は居るだろうか。バグレス程ではないが町と言った方が良いか?
村長の家も大きく宿もある。活気のある村だ。
四十歳前後の村長に挨拶をして調査を開始したが、住人全員に聞きこみをするわけにもいかないので、村周辺に詳しい人を紹介してもらった。
その人は村周辺で狩りをする組織のリーダーで、狩り中の些細な事でも報告が入るらしく色々な事を知っていた。ある意味この人が長老なのだろう。
山のふもとにある村だが、村の片側が山で大きめの川も近くにあり、反対側には草原が広がっている。草原は地面が柔らかいためあまり人は入らないが、色々な種類の薬草やきれいな花が咲くため産業として成り立っている様だ。
なるほど、良い土地だが草原の地面が柔らかいため街を作れないから、大規模な村が出来たのだろう。固い地盤が山の近くにしか無いからこうなったわけだ。
草原にはモンスターもおらず、山から下りてきたモンスターは川辺で水を飲むらしい。山には廃虚や洞窟があり、モンスターや獣が住み着いている様だ。
この村を通った冒険者が一人凶暴になっている。何か原因となるモノがあるはずだ。
狩り組織のリーダーも凶暴になった冒険者の話しは知っているが、村にいる時には異変は見られず普通の冒険者だったようだ。住人にも凶暴になった者は確認されていない。
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