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嫌いで壊すは君なのか
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「嫌い」
僕は今日、ずっと好きだった子にそう言った。
[嫌い]それはとても強い言葉、相手を傷つけ、崩壊へ導く。
心から嫌いな相手へ使うならどうってことはない、でも、もしそれがずっと想い続けてた相手だったら?1度恋人という関係になり、別れてからも友達よりも特別な関係でいた相手だとしたら?
その瞬間、その言葉は自分自身をも砕く言葉となる。
僕には、高校1年生からずっと好きな子がいる、1年生の最後には恋人となることもできた。
でも、その約半年後、僕たちは別れた、僕が彼女の事が好きすぎるが故の、僕が精神的に未熟だった故の別れだった。
でも、別れたあとも、彼女は普通に話しかけてくるし、二人でカラオケや夏祭りも行った。
もしかしたら復縁できるのでは?という思いも当然ながらに湧いてくる、でも、なんど告白しようが答えは変わらなかった。
付き合えない理由は、怖い、の一点張り、何がと聞いてもはぐらかされるばかり。
でも、僕は冷めることはなかった、好きという感情だけが僕のメンタルを覆い、冷たくされても平気…だった。
でも、日に日に彼女の反応はさらに冷たくなり、僕のことを雑に扱うようになっていた。
別れてから約1年半、高校三年生の半分程が終わっていても、僕は彼女から離れなかった、彼女も、今まで冷たくしても僕が離れなかったからか、何をしても離れないという思いがあったのだろう。
でも、雑にされるのは違う、冷たくされることと雑にされること、似ているようで、全然違うのだ。
彼女は感情を、思いを口に出すのが苦手だ、それもわかっているし、だからこそ、冷たい態度も大丈夫だった。
だからこそ、雑に扱われていたと感じていた僕は、日に日になんとも言えない気持ちに苛まれていた。
好きという感情だけで抑えていたのに、それすら剥がれていく、でも、心の奥底まで染み込んだ[好き]は取れない。
でも、これ以上雑にされたら、僕がおかしくなってしまう、それに、彼女が自分の事を好きと言ってくれる人はみんな冷たくしても離れないと思ったままになってしまう、それは、彼女のためにも良くないと思った。
ある日、いつものように僕が彼女に話しかけ、それを雑にあしらわれていた。
僕「そんな事するの嫌いだよ?」
と、冗談混じりで言っていた、彼女はぷいっと顔を背けるだけ、いつもなら可愛いと思うのだが、積もっていたモヤがここで崩れてしまった。
授業中、僕は考えた、このまま続けてて、何がある?この何も変わらない関係を続けることになんの意味がある?と
それなら、いっその事、嫌いだと伝えればいいのではないか、距離を置くのではなく、断つ、好きが染み付いたまま離れるのは辛いだろう、でも、慣れは来るはずだ、そうすれば、この関係からも抜け出せる。
そう思った僕は、伝える言葉を考えていた、でも、それを考えれば考えるほど、呼吸が浅くなっているのが、心臓が速くなっているのがわかった、怖がっている、意識が、無意識が、今までにない事を実行しようとしている事に、これまでの関係を壊そうとしていることに…
でも、伝えるんだ、壊すんだ、この関係を
これは、一種の賭け、伝えることで関係を壊す、その後、彼女が何かに気づき、今まで以上の関係になるか、それとも、壊れたまま過ごし、離れていくか。
僕は、どちらも受け入れる覚悟があった、そう思うと、決意が固まった。
授業が終わり、彼女の席へと歩いていく。
僕「……あのさ、もう、嫌になった」
彼女「……え」
彼女が何か言葉を発する前に伝える
僕「嫌い、それだけ」
それだけを言って、僕は帰る準備をするために席へ戻ろうとする。
彼女が聞いていた時の雰囲気が変わったのがわかった、明らかに
これでいい、と自分に言い聞かせるしか無かった。
その夜、僕はとんでもない罪悪感と後悔に襲われていた。
好きなのに、嫌い、そんな感情を口に出した事、もう、後には引けないこと。
ただのあの一言が、僕をズタボロに傷つけたのだ、彼女に傷が入ったのかなんて、僕にはわからないけど、少なくとも、僕を泣かせるのには十分な言葉だということはわかった。
言葉は凶器になる、よく聞くその言葉は、必ずしも相手だけを傷つけるものではなく、自分さえ傷つけるのだと、思い知った。
明日も学校はある、何か、変わるのだろうか、僕からは話しかけるつもりは無いけど、もし話しかけられたらどんな対応をすればいいのだろうか…
僕は今日、ずっと好きだった子にそう言った。
[嫌い]それはとても強い言葉、相手を傷つけ、崩壊へ導く。
心から嫌いな相手へ使うならどうってことはない、でも、もしそれがずっと想い続けてた相手だったら?1度恋人という関係になり、別れてからも友達よりも特別な関係でいた相手だとしたら?
その瞬間、その言葉は自分自身をも砕く言葉となる。
僕には、高校1年生からずっと好きな子がいる、1年生の最後には恋人となることもできた。
でも、その約半年後、僕たちは別れた、僕が彼女の事が好きすぎるが故の、僕が精神的に未熟だった故の別れだった。
でも、別れたあとも、彼女は普通に話しかけてくるし、二人でカラオケや夏祭りも行った。
もしかしたら復縁できるのでは?という思いも当然ながらに湧いてくる、でも、なんど告白しようが答えは変わらなかった。
付き合えない理由は、怖い、の一点張り、何がと聞いてもはぐらかされるばかり。
でも、僕は冷めることはなかった、好きという感情だけが僕のメンタルを覆い、冷たくされても平気…だった。
でも、日に日に彼女の反応はさらに冷たくなり、僕のことを雑に扱うようになっていた。
別れてから約1年半、高校三年生の半分程が終わっていても、僕は彼女から離れなかった、彼女も、今まで冷たくしても僕が離れなかったからか、何をしても離れないという思いがあったのだろう。
でも、雑にされるのは違う、冷たくされることと雑にされること、似ているようで、全然違うのだ。
彼女は感情を、思いを口に出すのが苦手だ、それもわかっているし、だからこそ、冷たい態度も大丈夫だった。
だからこそ、雑に扱われていたと感じていた僕は、日に日になんとも言えない気持ちに苛まれていた。
好きという感情だけで抑えていたのに、それすら剥がれていく、でも、心の奥底まで染み込んだ[好き]は取れない。
でも、これ以上雑にされたら、僕がおかしくなってしまう、それに、彼女が自分の事を好きと言ってくれる人はみんな冷たくしても離れないと思ったままになってしまう、それは、彼女のためにも良くないと思った。
ある日、いつものように僕が彼女に話しかけ、それを雑にあしらわれていた。
僕「そんな事するの嫌いだよ?」
と、冗談混じりで言っていた、彼女はぷいっと顔を背けるだけ、いつもなら可愛いと思うのだが、積もっていたモヤがここで崩れてしまった。
授業中、僕は考えた、このまま続けてて、何がある?この何も変わらない関係を続けることになんの意味がある?と
それなら、いっその事、嫌いだと伝えればいいのではないか、距離を置くのではなく、断つ、好きが染み付いたまま離れるのは辛いだろう、でも、慣れは来るはずだ、そうすれば、この関係からも抜け出せる。
そう思った僕は、伝える言葉を考えていた、でも、それを考えれば考えるほど、呼吸が浅くなっているのが、心臓が速くなっているのがわかった、怖がっている、意識が、無意識が、今までにない事を実行しようとしている事に、これまでの関係を壊そうとしていることに…
でも、伝えるんだ、壊すんだ、この関係を
これは、一種の賭け、伝えることで関係を壊す、その後、彼女が何かに気づき、今まで以上の関係になるか、それとも、壊れたまま過ごし、離れていくか。
僕は、どちらも受け入れる覚悟があった、そう思うと、決意が固まった。
授業が終わり、彼女の席へと歩いていく。
僕「……あのさ、もう、嫌になった」
彼女「……え」
彼女が何か言葉を発する前に伝える
僕「嫌い、それだけ」
それだけを言って、僕は帰る準備をするために席へ戻ろうとする。
彼女が聞いていた時の雰囲気が変わったのがわかった、明らかに
これでいい、と自分に言い聞かせるしか無かった。
その夜、僕はとんでもない罪悪感と後悔に襲われていた。
好きなのに、嫌い、そんな感情を口に出した事、もう、後には引けないこと。
ただのあの一言が、僕をズタボロに傷つけたのだ、彼女に傷が入ったのかなんて、僕にはわからないけど、少なくとも、僕を泣かせるのには十分な言葉だということはわかった。
言葉は凶器になる、よく聞くその言葉は、必ずしも相手だけを傷つけるものではなく、自分さえ傷つけるのだと、思い知った。
明日も学校はある、何か、変わるのだろうか、僕からは話しかけるつもりは無いけど、もし話しかけられたらどんな対応をすればいいのだろうか…
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