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21 早期退職のススメ
「はあ、ほんとソレイユ様って良い人だなぁ」
「ソレイユは人の心に機敏だ。出来れば正妃ではなく国政を手伝って欲しかったよ」
「今度お会いするときは何か手土産を持っていかなきゃドーナツとか」
「……ドーナツ?」
「丸くて甘くて……あ、もっと高級なお菓子じゃなきゃ駄目か……」
近くの店舗をリサーチしないとなぁ……。ほんの少しの出費で伸びる納期があるのを俺は知っている。
「……まあ、よく分からないが頼む」
「分かった。頑張って早期退職を目指すよ」
「……早期退職?」
「20年も頑張れば良いんだろ?その後田舎のスローライフを今度こそ謳歌させてもらう!」
なぁに社畜歴だって気がつけば15年、あと少しとゴールが見えていれば何とかなる!
「お前は……ディエスは側妃を辞めたいのか?」
「むしろ何でやりたいと思ったと思った?!」
ラムが少し眉毛を落としながら聞いてくるが、意味が分からん!
「俺は田舎のスローライフがしたいの!それなのにこんな都会なんて嫌だよ」
理想の生活だったのになぁ、騙された!……まぁシモ事情は悪かったけど、その辺はきっと歳を取って枯れていけば何とか……?
「私の事を嫌いなのか?」
はあ?何言ってんだ?こいつ。
「好きになる要素も無いけど?」
「……」
いや、黙ってもダメだし。本当の事だし。変な奴だな、何でそう思ったんだ??
「俺とお前の出会いの中に、男の俺が男のお前に惚れる要素がどこにある?ねぇんですけど?」
「いや、でも、ほら私は大帝国の皇帝だぞ……?」
「田舎暮らしをしたい俺に魅力的に見えると思ってんの?」
さっきから都会は嫌だって言ってるよね?
「そ、そう言えばそうか……今までの側妃候補は全て皇帝の側妃座を欲しがっていたから……」
「そう言われてみればソレイユ様はやっぱり賢い方なんだな。名声は手に入れ、仕事からは遠ざかる……仲良くして貰おう」
あの人が真の親会社だな!社畜、理解した。
「そ、そう言うものか……」
「俺は今度はまともな上司にあたったんだな……20年くらい戦えそうだ!」
そして、早期退職!スローライフ再び!
「……とりあえずこちらへ。執務室へ案内しよう」
俺は仕方がなくラムの後について行く。そうだ、側妃は仕事があるんだ……上司に呆れられないように働かねば!ラム?知らんなぁ。ソレイユ様のオマケがそんな名前だった気がするなぁ?
「最初は簡単な書類整理から手伝ってくれ」
俺は山のように積まれた書類を見てブチ切れた。
「ふざけんな!!用紙サイズが揃ってねぇじゃねぇか!!A5かA4以外認めねぇって言ってんだろう!!」
「お、おう……?」
ラムも若干後退りした。社畜を舐めんな!!
「ソレイユは人の心に機敏だ。出来れば正妃ではなく国政を手伝って欲しかったよ」
「今度お会いするときは何か手土産を持っていかなきゃドーナツとか」
「……ドーナツ?」
「丸くて甘くて……あ、もっと高級なお菓子じゃなきゃ駄目か……」
近くの店舗をリサーチしないとなぁ……。ほんの少しの出費で伸びる納期があるのを俺は知っている。
「……まあ、よく分からないが頼む」
「分かった。頑張って早期退職を目指すよ」
「……早期退職?」
「20年も頑張れば良いんだろ?その後田舎のスローライフを今度こそ謳歌させてもらう!」
なぁに社畜歴だって気がつけば15年、あと少しとゴールが見えていれば何とかなる!
「お前は……ディエスは側妃を辞めたいのか?」
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ラムが少し眉毛を落としながら聞いてくるが、意味が分からん!
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はあ?何言ってんだ?こいつ。
「好きになる要素も無いけど?」
「……」
いや、黙ってもダメだし。本当の事だし。変な奴だな、何でそう思ったんだ??
「俺とお前の出会いの中に、男の俺が男のお前に惚れる要素がどこにある?ねぇんですけど?」
「いや、でも、ほら私は大帝国の皇帝だぞ……?」
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さっきから都会は嫌だって言ってるよね?
「そ、そう言えばそうか……今までの側妃候補は全て皇帝の側妃座を欲しがっていたから……」
「そう言われてみればソレイユ様はやっぱり賢い方なんだな。名声は手に入れ、仕事からは遠ざかる……仲良くして貰おう」
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