28 / 139
28 感謝を*(皇帝ラムシェーブル視点
しおりを挟む
「そ、それで……あっ!どうしろ、って……やっっ!」
余裕なんて少しもないのに、ディエスは一生懸命に気を保って続きを聞いてくる。四つん這いになり、耳まで真っ赤にしながら後ろから覆いかぶさっている私に話を続きを促して。
肉と肉がぶつかる高い音が響くくらい強い奥を穿てば、目の前に星が飛ぶと言い
「ひいっ……っ!い、い……!」
そのまま気を失いそうに痙攣しているのもまた良い。つい最近まで何も知らなかった尻の奥は勤勉で、私の事をすぐに覚え込んだ。
「それでな?」
「ひっ……う、うん……?」
話の続きをすれば聞き逃さぬよう必死で耐えている。いつもならとっくの昔に気を失っているだろうに、お優しい事だ。
「ロイター家の一族郎党が道に迷わぬ為にはディエスが頷けばいい」
「ど、どして……?」
無能ではなくなったディエスは機敏に人の心を読み、行動を見る。それが良い事もあるが……こうしてほとんど快楽に支配されて頭が回らず啼きながら尋ねてくるのも愛らしいと思う。
「ロイター家をお前の後ろ盾にしよう。持ちつ持たれつの家門ならば、その息子が無礼をしても多少ならば許してやるのが上に立つ者の務めだろう?」
「そ、そういうもの……?あっ……ひっ!」
うるんだ金色の瞳をこちらに向け、限界に震えている。
「ああ、そうだ」
一度引き抜くと突然の喪失感に安堵の吐息と……本人は自覚していないようだが、少し残念そうに眉を顰めるのが愛らしいと思う。一度執務室で抱いてからやはり寝室に移動してきた。
「駄目っ、やっぱり駄目……っ!や、やだ、やだぁ!あ、ああああんっ!!」
インクの壺をひっくり返し、書いたばかりの書類を数枚くしゃくしゃにしてディエスは啼き声をあげたが
「やだぁ……やっぱりやだぁ……部屋、行こう……」
自覚なく可愛らしくおねだりをするのはいささか狡いのではないか?
「分かったか?」
「う、う……あ、うん……わか、わかったぁ……」
正面に向き合えば、ふらふらと両手を伸ばして抱きついて来る。
「ディエス、慈悲深い私は好きだろう?」
ロイター家など、別に要らない。あのゼファイトの息子は本当に腹立たしかった。多少整った見た目をして私と歳が釣り合っているだけで自分が側妃に選ばれると思い込んでいた。
何度も諫めさせたし、何より顔が好みじゃない。アレは子供のような甘ったれた顔だ。私はソレイユやディエスの様にスッとした美しい容姿の方が好みなのに。
「す、好き……好きぃ……」
その整った容姿の男が涙を流しながら自分の下で喘いでいる、本当に堪らない瞬間だ。
ソレイユにこんな事は出来ない。男で体力もそこそこあるディエスだからこんな虐めるような事もしてしまう。
「ああ、本当にお前は可愛いな……!」
「ひっ!や、やあああーーーっ!」
焦れに焦れたディエスは少し強く突いただけで簡単に背中を仰け反らせてひくひくと震える。
「ふ……っ」
お返しとばかりにぎゅうぎゅうに締め上げて、搾り取ろうとするのもまた良い。
「あ……ふ……」
そのままストンと力が抜けて背中を引っ掻いていた腕が外れる。
「だからもう少し体力を付けろと」
気を失ってしまったディエスの頬を撫でる。全く反応を返さないからよほど深い所まで落ちてしまったのか。
「元の無能王子ならこれほどでは無かったろうに」
中身を入れ替えたという名も知らぬ神に感謝するしかない。孤独と重責の暗闇にいた私に、ディエスを与えてくださった事を。
余裕なんて少しもないのに、ディエスは一生懸命に気を保って続きを聞いてくる。四つん這いになり、耳まで真っ赤にしながら後ろから覆いかぶさっている私に話を続きを促して。
肉と肉がぶつかる高い音が響くくらい強い奥を穿てば、目の前に星が飛ぶと言い
「ひいっ……っ!い、い……!」
そのまま気を失いそうに痙攣しているのもまた良い。つい最近まで何も知らなかった尻の奥は勤勉で、私の事をすぐに覚え込んだ。
「それでな?」
「ひっ……う、うん……?」
話の続きをすれば聞き逃さぬよう必死で耐えている。いつもならとっくの昔に気を失っているだろうに、お優しい事だ。
「ロイター家の一族郎党が道に迷わぬ為にはディエスが頷けばいい」
「ど、どして……?」
無能ではなくなったディエスは機敏に人の心を読み、行動を見る。それが良い事もあるが……こうしてほとんど快楽に支配されて頭が回らず啼きながら尋ねてくるのも愛らしいと思う。
「ロイター家をお前の後ろ盾にしよう。持ちつ持たれつの家門ならば、その息子が無礼をしても多少ならば許してやるのが上に立つ者の務めだろう?」
「そ、そういうもの……?あっ……ひっ!」
うるんだ金色の瞳をこちらに向け、限界に震えている。
「ああ、そうだ」
一度引き抜くと突然の喪失感に安堵の吐息と……本人は自覚していないようだが、少し残念そうに眉を顰めるのが愛らしいと思う。一度執務室で抱いてからやはり寝室に移動してきた。
「駄目っ、やっぱり駄目……っ!や、やだ、やだぁ!あ、ああああんっ!!」
インクの壺をひっくり返し、書いたばかりの書類を数枚くしゃくしゃにしてディエスは啼き声をあげたが
「やだぁ……やっぱりやだぁ……部屋、行こう……」
自覚なく可愛らしくおねだりをするのはいささか狡いのではないか?
「分かったか?」
「う、う……あ、うん……わか、わかったぁ……」
正面に向き合えば、ふらふらと両手を伸ばして抱きついて来る。
「ディエス、慈悲深い私は好きだろう?」
ロイター家など、別に要らない。あのゼファイトの息子は本当に腹立たしかった。多少整った見た目をして私と歳が釣り合っているだけで自分が側妃に選ばれると思い込んでいた。
何度も諫めさせたし、何より顔が好みじゃない。アレは子供のような甘ったれた顔だ。私はソレイユやディエスの様にスッとした美しい容姿の方が好みなのに。
「す、好き……好きぃ……」
その整った容姿の男が涙を流しながら自分の下で喘いでいる、本当に堪らない瞬間だ。
ソレイユにこんな事は出来ない。男で体力もそこそこあるディエスだからこんな虐めるような事もしてしまう。
「ああ、本当にお前は可愛いな……!」
「ひっ!や、やあああーーーっ!」
焦れに焦れたディエスは少し強く突いただけで簡単に背中を仰け反らせてひくひくと震える。
「ふ……っ」
お返しとばかりにぎゅうぎゅうに締め上げて、搾り取ろうとするのもまた良い。
「あ……ふ……」
そのままストンと力が抜けて背中を引っ掻いていた腕が外れる。
「だからもう少し体力を付けろと」
気を失ってしまったディエスの頬を撫でる。全く反応を返さないからよほど深い所まで落ちてしまったのか。
「元の無能王子ならこれほどでは無かったろうに」
中身を入れ替えたという名も知らぬ神に感謝するしかない。孤独と重責の暗闇にいた私に、ディエスを与えてくださった事を。
1,076
あなたにおすすめの小説
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する
SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる