92 / 139
92 ねえ、なんで?
しおりを挟む
「……し……ずし……かーずーしーさーん?」
声が聞こえる、誰かを呼んでいる……誰だ?えーっと。
「あーもうだいぶディエスが馴染んじゃってますね。魂の色も相当ディエスに染まってしまってる。和志さん、私です、神様ですよー?」
「神!?詐欺神か!」
きゃー酷いっ!なんて言うが目を開けるとあの社畜臭がするイケメンの神が目の前に立っていた。
「まーでも、すいませぇん。スローライフ希望だったのに、世界の理に巻き込まれちゃって!いやあ和志さんがあんまりにあの世界の中に溶け込んじゃって、中々引きはがせなくて!やっとあの衝撃で引っ張れましたよ、良かった良かった」
ふー中々手強い案件でした!と神は首からかけたタオルで汗をぬぐった。イケメンが首にタオル、似合わない。
「お、俺は……」
死んだのか?多分ほぼ赤いドレスの女に刺されたとしか覚えていない。刺された場所は腹だったが、見れば服は血だらけだ。痛みはないがかなり引く出血量に見える。うわっ怖い。
「まあやっと世界から剥がせましたから、ではスローライフの出来る所へお送りいたします!これで約束は守れそうですね!」
「ま、待ってくれ。俺は……ディエスはどうなったんだ!?」
あのほぼ赤いドレスの女に刺されて、神様の前にいる……という事は、まさか。
「ディエスですか?役目を全うしたので輪廻に返そうかと思います」
「死んだ……のか?」
「まだですが、あとちょっとで死にますねー。さあ、死ぬ前に今度こそちゃんとスローライフを送れるように色々決めておきましょ?」
俺、いやディエスは死ぬのか?…‥あのまま、俺は死んでいいのか……?俺が死んだらラムはどうなる?
「な、なあ神様よ。俺が死んだらラムは……帝国はどうなるんだ?」
「帝国は栄えますよ~」
「ホントか?じゃあラムは平気なんだな?」
それならいいか、と少しほっとしたがどうも神様の様子が俺が思っていたものと違う。コテン、と神様は首を傾げてとんでもない事を言った。
「ラムシェーブル?ああこれから帝国始まって最悪の暴君になりますね」
「え……だって、帝国は栄えるって……」
「栄えますよ~?ラムシェーブルとその息子アレッシュは手当たり次第に戦争を仕掛け、辺りの国々を蹂躙、併呑するんです。大陸全てが帝国の物になります!そりゃもう大きな国になるんです~!でもあまりに大きすぎて暴動や戦争が絶えず起っちゃいますけど、ラムシェーブルとアレッシュを殺しイーライが東、ウィルフィルドが西を分断して治めるようになると安定し、2000年の平和が訪れます。いやあ、流石ディエスの見込んだ双子!殺されなくて良かったぁ!良い仕事ありがとうございます!プラス査定しときますね」
「は……?イーライとウィルフィルドが……?ラムとアレッシュを……殺す?な、なにを……何を言ってるんだ?」
ラムとあの子達が殺し合う!?ふざけんな、俺は思わず神様に掴みかかった。首に巻いていたタオルをギュッと締めあげる。
「く、くるしーーー!でもそう言うシナリオなんですから仕方がないですよ。ディエスは死に、ラムシェーブルは孤独に沈みます。もう正妃の言葉も届かない」
「だ、駄目だ……そんなの駄目だ!誰も幸せにならないじゃないか!」
「駄目っていっても~皇帝の血筋なんてそんなもんですよ、血塗られたモンですって~和志さんがどうこういってもディエスはここで死んじゃうんです~」
そういう風に決まってるんです、と神様は口を尖らせる。でもダメだ、そんなの駄目だ……。
「駄目だ、駄目だよ神様……ラムから俺を取り上げないで」
神様はイケメンの癖に頬をぷくっと膨らませる。
「そんなこと言ったってスローライフはどうするんです?貴方のしたい事でしょう?このままスローライフ人生に入った方が良いですって。私も詐欺だって言われたくないですしぃ」
確かにスローライフはしたい。でも……でも、壊れて最悪の皇帝になるラムなんて嫌だ!俺はラムにそんな風になって貰いたくない。
「お、俺は……俺は……」
「良いんですよ、そう言う風になってる運命なんですから。貴方は貴方の望むことをするべきだし、あなたは何も悪くない」
神様の笑顔は神々しい。それが正しいそれが当たり前……運命?ならば仕方がない、一瞬だけそう思ったがでも違う。そんな運命は嫌だ!
「スローライフは……しなくていい、要らない!だから、ラムを壊さないでやってくれ!」
「えーーーーー!嫌ですよう……私は嘘つきになりたくないですし、約束は守る神ですもん。それにあの世界も流れに任せた方が良いし。我がまま言わずスローライフしましょう?和志さん?」
「駄目だ!!駄目ったら駄目だ!!」
「えー……何でですかあ?やりたいんでしょ?スローライフ。好きなんでしょ?スローライフ」
神様はどうしても俺にスローライフをさせたいらしい。でも最初の約束はそうだった、俺にスローライフをさせたいんじゃなくて、約束を守る良い神だというところをアピールしたいようだ。
「でも……でも駄目だ……俺は、俺はラムから離れちゃ駄目なんだ」
「なんで?」
「だって、俺がいないとラムは寂しがる。俺がいないとラムはご飯も食べない……」
「良いんですよ、暴君としてぶっとく短く生きるんですから。多少寂しくても、ご飯を食べなくても。寿命にこだわってませんからね。それ以外何かあるんですか?」
だって、そんな……ラムに辛い人生を歩かせたくない、俺はラムにもっと笑って欲しい、もっと笑って俺の事を
「ディエス」
ってちょっとわかりにくいけど、嬉しそうに呼んで欲しい。
死ぬな、ディエス!死なないでくれ……俺を置いて行くな、俺を一人にするな!頼む、頼むから死なないで……俺を冷たい中に一人で置き去りにしないでくれ!
ラムの声が聞こえる。泣いて叫んで俺を呼んでいる声が聞こえている。やっぱり俺はラムの所に戻らなくちゃいけない。
「ねえ、なんで?」
神様は不思議そうに俺の顔を覗き込む。綺麗で澄んでいるはずの瞳はとても深くて、何か奥から燻って溜まっているモノを引き出すような、気がする……。何を引きだす?何を隠している?神様は何も隠してはいない……かくして、引き出されていないのは、俺か?
「ねえ、なんで?」
響く、声が響く、俺に、俺の奥底にいる何かに直接話しかけて、ソレに名前を付けて引っ張り出すように、神様の言葉が俺の奥を探り出す。
なんでって……それは、俺が……。
俺が、何なんだ?俺は、ラムを助けたい、俺はラムを一人にしたくない。
俺は、俺は、俺は、ラムを?
「ラムを……」
いいのか?これに名を与えて。俺の勘違い、俺の間違いじゃないのか?そして後戻りできなくなるんじゃないのか?
「ラムシェーブルを」
だとしても、俺は……もう突き放す事はできない……。覚悟を決めろ、それが間違いだとしてもそれを押し通す覚悟を……!
「あ……いして、いるから……」
目の前の神様は待っていましたとばかりに、ニィっと目と口を三日月みたいに歪めて笑った。
「その言葉を聞きたかった」
俺は背中を押されて真っ暗な道に押し出された。
「このまままっすぐ歩いて行って。途中で蹲っているおじさんがいるからそいつも連れてってよ。神様からのお・ね・が・い・!」
「きめぇ」
「ひどっ!」
暗い何もない道を歩いて行くとポツンと古臭い電灯が立っていて、その灯りにスポットライトの様に照らされて会った事がないおじさんが蹲っていた。
「おじさん、立って。行くよ」
この人だ、とすぐにわかったから俺は躊躇わず声をかけた。どうも別の偉い女神様がここまで連れて来てしまったらしく、どこへ行くかもわからんが、連れて行くらしい。
「どこへ行くと言うのですか……?私は使えるべき主も、主のお嬢様も失くした男。今更何を導に生きればいいのです?」
「貴方は誰かに仕えたいの?」
「はい、私の人生はもう名前も顔も忘れてしまいましたが、誰かに仕え、尽くす人生でした。そしてそれ以外の生き方を知らぬ者です……」
「……じゃあ、俺に仕えてよ。それならいいでしょう?」
おじさんは伏せていた顔をのろのろと上げた。
「良いのですか?」
「うん、多分……俺の旦那様は俺の事が大好きだからね。俺の言う事を聞いてくれるんだ。きっと駄目って言わない」
「……それでは貴方様と貴方様の旦那様に忠誠を誓いましょう」
そうしよう、と決めるとおじさんは立ち上がり、俺のちょっと後ろをついて歩き始めた。俺達は暗い道を歩いて歩いて……場所の感覚が分からなくなった頃、小さな白い光が見え始める。
「あそこが出口かなあ?」
そちらへ向かって歩こうとしたら、光の方がどんどんこちらに寄って来て大きくなって行き、眩しい光で俺達を包み込んだ。
「わ、まぶしっ!」
「あれぇ……?」
「ディエスッ!!」
「あ、ラムだ」
俺はベッドの上で目を覚ました。
声が聞こえる、誰かを呼んでいる……誰だ?えーっと。
「あーもうだいぶディエスが馴染んじゃってますね。魂の色も相当ディエスに染まってしまってる。和志さん、私です、神様ですよー?」
「神!?詐欺神か!」
きゃー酷いっ!なんて言うが目を開けるとあの社畜臭がするイケメンの神が目の前に立っていた。
「まーでも、すいませぇん。スローライフ希望だったのに、世界の理に巻き込まれちゃって!いやあ和志さんがあんまりにあの世界の中に溶け込んじゃって、中々引きはがせなくて!やっとあの衝撃で引っ張れましたよ、良かった良かった」
ふー中々手強い案件でした!と神は首からかけたタオルで汗をぬぐった。イケメンが首にタオル、似合わない。
「お、俺は……」
死んだのか?多分ほぼ赤いドレスの女に刺されたとしか覚えていない。刺された場所は腹だったが、見れば服は血だらけだ。痛みはないがかなり引く出血量に見える。うわっ怖い。
「まあやっと世界から剥がせましたから、ではスローライフの出来る所へお送りいたします!これで約束は守れそうですね!」
「ま、待ってくれ。俺は……ディエスはどうなったんだ!?」
あのほぼ赤いドレスの女に刺されて、神様の前にいる……という事は、まさか。
「ディエスですか?役目を全うしたので輪廻に返そうかと思います」
「死んだ……のか?」
「まだですが、あとちょっとで死にますねー。さあ、死ぬ前に今度こそちゃんとスローライフを送れるように色々決めておきましょ?」
俺、いやディエスは死ぬのか?…‥あのまま、俺は死んでいいのか……?俺が死んだらラムはどうなる?
「な、なあ神様よ。俺が死んだらラムは……帝国はどうなるんだ?」
「帝国は栄えますよ~」
「ホントか?じゃあラムは平気なんだな?」
それならいいか、と少しほっとしたがどうも神様の様子が俺が思っていたものと違う。コテン、と神様は首を傾げてとんでもない事を言った。
「ラムシェーブル?ああこれから帝国始まって最悪の暴君になりますね」
「え……だって、帝国は栄えるって……」
「栄えますよ~?ラムシェーブルとその息子アレッシュは手当たり次第に戦争を仕掛け、辺りの国々を蹂躙、併呑するんです。大陸全てが帝国の物になります!そりゃもう大きな国になるんです~!でもあまりに大きすぎて暴動や戦争が絶えず起っちゃいますけど、ラムシェーブルとアレッシュを殺しイーライが東、ウィルフィルドが西を分断して治めるようになると安定し、2000年の平和が訪れます。いやあ、流石ディエスの見込んだ双子!殺されなくて良かったぁ!良い仕事ありがとうございます!プラス査定しときますね」
「は……?イーライとウィルフィルドが……?ラムとアレッシュを……殺す?な、なにを……何を言ってるんだ?」
ラムとあの子達が殺し合う!?ふざけんな、俺は思わず神様に掴みかかった。首に巻いていたタオルをギュッと締めあげる。
「く、くるしーーー!でもそう言うシナリオなんですから仕方がないですよ。ディエスは死に、ラムシェーブルは孤独に沈みます。もう正妃の言葉も届かない」
「だ、駄目だ……そんなの駄目だ!誰も幸せにならないじゃないか!」
「駄目っていっても~皇帝の血筋なんてそんなもんですよ、血塗られたモンですって~和志さんがどうこういってもディエスはここで死んじゃうんです~」
そういう風に決まってるんです、と神様は口を尖らせる。でもダメだ、そんなの駄目だ……。
「駄目だ、駄目だよ神様……ラムから俺を取り上げないで」
神様はイケメンの癖に頬をぷくっと膨らませる。
「そんなこと言ったってスローライフはどうするんです?貴方のしたい事でしょう?このままスローライフ人生に入った方が良いですって。私も詐欺だって言われたくないですしぃ」
確かにスローライフはしたい。でも……でも、壊れて最悪の皇帝になるラムなんて嫌だ!俺はラムにそんな風になって貰いたくない。
「お、俺は……俺は……」
「良いんですよ、そう言う風になってる運命なんですから。貴方は貴方の望むことをするべきだし、あなたは何も悪くない」
神様の笑顔は神々しい。それが正しいそれが当たり前……運命?ならば仕方がない、一瞬だけそう思ったがでも違う。そんな運命は嫌だ!
「スローライフは……しなくていい、要らない!だから、ラムを壊さないでやってくれ!」
「えーーーーー!嫌ですよう……私は嘘つきになりたくないですし、約束は守る神ですもん。それにあの世界も流れに任せた方が良いし。我がまま言わずスローライフしましょう?和志さん?」
「駄目だ!!駄目ったら駄目だ!!」
「えー……何でですかあ?やりたいんでしょ?スローライフ。好きなんでしょ?スローライフ」
神様はどうしても俺にスローライフをさせたいらしい。でも最初の約束はそうだった、俺にスローライフをさせたいんじゃなくて、約束を守る良い神だというところをアピールしたいようだ。
「でも……でも駄目だ……俺は、俺はラムから離れちゃ駄目なんだ」
「なんで?」
「だって、俺がいないとラムは寂しがる。俺がいないとラムはご飯も食べない……」
「良いんですよ、暴君としてぶっとく短く生きるんですから。多少寂しくても、ご飯を食べなくても。寿命にこだわってませんからね。それ以外何かあるんですか?」
だって、そんな……ラムに辛い人生を歩かせたくない、俺はラムにもっと笑って欲しい、もっと笑って俺の事を
「ディエス」
ってちょっとわかりにくいけど、嬉しそうに呼んで欲しい。
死ぬな、ディエス!死なないでくれ……俺を置いて行くな、俺を一人にするな!頼む、頼むから死なないで……俺を冷たい中に一人で置き去りにしないでくれ!
ラムの声が聞こえる。泣いて叫んで俺を呼んでいる声が聞こえている。やっぱり俺はラムの所に戻らなくちゃいけない。
「ねえ、なんで?」
神様は不思議そうに俺の顔を覗き込む。綺麗で澄んでいるはずの瞳はとても深くて、何か奥から燻って溜まっているモノを引き出すような、気がする……。何を引きだす?何を隠している?神様は何も隠してはいない……かくして、引き出されていないのは、俺か?
「ねえ、なんで?」
響く、声が響く、俺に、俺の奥底にいる何かに直接話しかけて、ソレに名前を付けて引っ張り出すように、神様の言葉が俺の奥を探り出す。
なんでって……それは、俺が……。
俺が、何なんだ?俺は、ラムを助けたい、俺はラムを一人にしたくない。
俺は、俺は、俺は、ラムを?
「ラムを……」
いいのか?これに名を与えて。俺の勘違い、俺の間違いじゃないのか?そして後戻りできなくなるんじゃないのか?
「ラムシェーブルを」
だとしても、俺は……もう突き放す事はできない……。覚悟を決めろ、それが間違いだとしてもそれを押し通す覚悟を……!
「あ……いして、いるから……」
目の前の神様は待っていましたとばかりに、ニィっと目と口を三日月みたいに歪めて笑った。
「その言葉を聞きたかった」
俺は背中を押されて真っ暗な道に押し出された。
「このまままっすぐ歩いて行って。途中で蹲っているおじさんがいるからそいつも連れてってよ。神様からのお・ね・が・い・!」
「きめぇ」
「ひどっ!」
暗い何もない道を歩いて行くとポツンと古臭い電灯が立っていて、その灯りにスポットライトの様に照らされて会った事がないおじさんが蹲っていた。
「おじさん、立って。行くよ」
この人だ、とすぐにわかったから俺は躊躇わず声をかけた。どうも別の偉い女神様がここまで連れて来てしまったらしく、どこへ行くかもわからんが、連れて行くらしい。
「どこへ行くと言うのですか……?私は使えるべき主も、主のお嬢様も失くした男。今更何を導に生きればいいのです?」
「貴方は誰かに仕えたいの?」
「はい、私の人生はもう名前も顔も忘れてしまいましたが、誰かに仕え、尽くす人生でした。そしてそれ以外の生き方を知らぬ者です……」
「……じゃあ、俺に仕えてよ。それならいいでしょう?」
おじさんは伏せていた顔をのろのろと上げた。
「良いのですか?」
「うん、多分……俺の旦那様は俺の事が大好きだからね。俺の言う事を聞いてくれるんだ。きっと駄目って言わない」
「……それでは貴方様と貴方様の旦那様に忠誠を誓いましょう」
そうしよう、と決めるとおじさんは立ち上がり、俺のちょっと後ろをついて歩き始めた。俺達は暗い道を歩いて歩いて……場所の感覚が分からなくなった頃、小さな白い光が見え始める。
「あそこが出口かなあ?」
そちらへ向かって歩こうとしたら、光の方がどんどんこちらに寄って来て大きくなって行き、眩しい光で俺達を包み込んだ。
「わ、まぶしっ!」
「あれぇ……?」
「ディエスッ!!」
「あ、ラムだ」
俺はベッドの上で目を覚ました。
909
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる