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番外編
3 ビバノノ!
肩までお湯に浸かり、神様と並んでいる。無言、とても無言。えーと、何か話した方が良いのかな?
「ねーカズシさん。今、楽しい?」
向こうから質問が飛んできた。
「腰痛がある以外は楽しいよ」
「こっちの世界に来て良かったですか?」
「そうだなぁ、あのまま社畜より良かった」
生きているか死んでいるか分からない、いや?死んだな。あの世界より今の方が俺は
「好きだなぁ」
「毎日ハードなエッチしてるのに?」
「ぎゃーーーーー?!なんで知ってんのっ」
「神ですから」
「うわーーーーっ!」
いくら神でも人の私生活の覗き見は許せない!でも神様は相変わらずイケメンフェイスで笑っている。笑ってごまかそうったってそうはいかない!!
「まあまあ、結局貴方の願いは叶えてあげられませんでした。さて?何を望みます?永遠の若さ?エッチに耐えられる体力?」
「それは要らん」
即答できる選択肢はやめてくれないか?もっとまともで建設的な事を望むよ、俺は。
「そうだなぁ……」
俺はまた「えー!そんなもんでよろしいので?!」と神様に言われる願いをした。でも、それは俺には難しい事だし、ずっと気になっていたからありがたいんだよな。
「ディエス!何処だ」
俺の姿が少し見えないと24時間警備員が煩いからな。きっと向こうからは湯煙で見えてないんだろう。こっちからは湯気の向こうに相変わらずの長身があちこちをキョロキョロしながら俺を捜しているのがわかる。
「ここー。今行くー」
まあ待てずに湯の中をずんずん歩いて来るラムが見えて来た。まだ神様は頭にタオルを乗せて鼻歌を歌う勢いだ。
「んじゃね、神様もゆっくりして来なよ」
「ええ!温泉って良いですねー!実は毎日入りに来てるんです。はーー良い」
社畜は体が資本だからなぁ。神様も働き過ぎて死ぬなよ?
「そのうちサウナもつけるから、そん時は人間のフリして来いよ!仰いで貰えないからなー」
「サウナ……水風呂……ロウリュ……ああ!なんだか整いそうです!」
なんだ?俺の考えでも読んだのかな??まあ楽しみにしててくれ。神様に片手で別れを告げて、俺はラムの方に歩いて行く。
「おーい、うわっ!」
「どこへ、どこへ行っていた?!」
「端っこだよ。端っこは温度が低いし、座る岩もあるんだ。知らないのか?」
物凄い勢いで腕を掴まれちゃったぞ、全く俺の警備員は心配性だなぁ。
「ディエス……お前、すべすべしてる」
「ん?温泉効果がもう出たのか?」
ラムは俺をくるりと回転させて背中を見ている。
「ここと、ここにあったシミがなくなって、ここにあった濃いのが薄くなってるな」
「は?!」
なんだこいつ、俺の背中のシミの数まで知ってんのか?!
「こっちの脇のたるみが1センチ減ったな?指の皺も減ってる。10年くらい前に戻った気がする」
「ちょ、ちょっと?!覚えてるのか?!」
え?俺の体のエトセトラをお前、覚えてんのか??
「ああ、覚えているがどうかしたか?」
こ、こいつ、こいつは……!
「変態っ!」
「普通だろう?愛する者の事なら何でも覚えている物だ」
いや、普通覚えてないだろ!ラムの変態!
「他はどうだ?左足の付け根に出来たほくろはまだあるのか?あれは2年くらい前に新しく出来たよな?」
「そんな所にほくろがある自体知らねえよ!!」
見せてみろと追いかけてくるから俺は逃げるのに必死だ。
「ほっほ。ディエス様、腰痛はすっかり良くなったようでございますな。いやあ湯治と言うものはこんなに効くものだったのですねえ、私も腰の痛みがすっかり消え、10歳くらい若返った心地が致します」
ふー……とニコラスもニコニコしている。これはあれかな神様と同じお湯に浸かった効果かな?毎日入りに来てるって言ってるし、神様成分でも溶けだしているのかもしれない。
「お前には長生きして貰わねばならないからな。絶対に私より先に死ぬ事は許さんぞ」
「あーそれは大丈夫。神様にお願いしてラムより後に死ぬようにしてもらってるから、心配しなくていいぞ」
ラムは怪訝そうに首を傾げてから「まあそういう事にしてやろう」と言ってるからいまいち信じてないな。大丈夫だ、さっき約束してもらったからな。俺がいないとラムが何かやらかしそうで怖いから、そうお願いしたんだ。
「所で腰痛が治ったって本当か?」
「あ、うん。もうすっかり大丈夫だぞ」
本当に体が軽い。10年前ってこんな感じだったっけ?いやあ俺達も歳を取ったもんだよ。
「ほう、重畳。では部屋に行くぞ」
「へ?」
ガシッと音が鳴る勢いで腕を掴まれる。え、ちょっと待ってくださいよ、ラムさん。
「最近、お預けだったからな。楽しみだ」
「え?あ、待って、待って待てーーーーー!」
ニコラスがニコニコ笑って見送っている。終わった、誰も助けてくれないやつだよこれ……。せっかく治った腰痛が再発しそうだよ……。
「ねーカズシさん。今、楽しい?」
向こうから質問が飛んできた。
「腰痛がある以外は楽しいよ」
「こっちの世界に来て良かったですか?」
「そうだなぁ、あのまま社畜より良かった」
生きているか死んでいるか分からない、いや?死んだな。あの世界より今の方が俺は
「好きだなぁ」
「毎日ハードなエッチしてるのに?」
「ぎゃーーーーー?!なんで知ってんのっ」
「神ですから」
「うわーーーーっ!」
いくら神でも人の私生活の覗き見は許せない!でも神様は相変わらずイケメンフェイスで笑っている。笑ってごまかそうったってそうはいかない!!
「まあまあ、結局貴方の願いは叶えてあげられませんでした。さて?何を望みます?永遠の若さ?エッチに耐えられる体力?」
「それは要らん」
即答できる選択肢はやめてくれないか?もっとまともで建設的な事を望むよ、俺は。
「そうだなぁ……」
俺はまた「えー!そんなもんでよろしいので?!」と神様に言われる願いをした。でも、それは俺には難しい事だし、ずっと気になっていたからありがたいんだよな。
「ディエス!何処だ」
俺の姿が少し見えないと24時間警備員が煩いからな。きっと向こうからは湯煙で見えてないんだろう。こっちからは湯気の向こうに相変わらずの長身があちこちをキョロキョロしながら俺を捜しているのがわかる。
「ここー。今行くー」
まあ待てずに湯の中をずんずん歩いて来るラムが見えて来た。まだ神様は頭にタオルを乗せて鼻歌を歌う勢いだ。
「んじゃね、神様もゆっくりして来なよ」
「ええ!温泉って良いですねー!実は毎日入りに来てるんです。はーー良い」
社畜は体が資本だからなぁ。神様も働き過ぎて死ぬなよ?
「そのうちサウナもつけるから、そん時は人間のフリして来いよ!仰いで貰えないからなー」
「サウナ……水風呂……ロウリュ……ああ!なんだか整いそうです!」
なんだ?俺の考えでも読んだのかな??まあ楽しみにしててくれ。神様に片手で別れを告げて、俺はラムの方に歩いて行く。
「おーい、うわっ!」
「どこへ、どこへ行っていた?!」
「端っこだよ。端っこは温度が低いし、座る岩もあるんだ。知らないのか?」
物凄い勢いで腕を掴まれちゃったぞ、全く俺の警備員は心配性だなぁ。
「ディエス……お前、すべすべしてる」
「ん?温泉効果がもう出たのか?」
ラムは俺をくるりと回転させて背中を見ている。
「ここと、ここにあったシミがなくなって、ここにあった濃いのが薄くなってるな」
「は?!」
なんだこいつ、俺の背中のシミの数まで知ってんのか?!
「こっちの脇のたるみが1センチ減ったな?指の皺も減ってる。10年くらい前に戻った気がする」
「ちょ、ちょっと?!覚えてるのか?!」
え?俺の体のエトセトラをお前、覚えてんのか??
「ああ、覚えているがどうかしたか?」
こ、こいつ、こいつは……!
「変態っ!」
「普通だろう?愛する者の事なら何でも覚えている物だ」
いや、普通覚えてないだろ!ラムの変態!
「他はどうだ?左足の付け根に出来たほくろはまだあるのか?あれは2年くらい前に新しく出来たよな?」
「そんな所にほくろがある自体知らねえよ!!」
見せてみろと追いかけてくるから俺は逃げるのに必死だ。
「ほっほ。ディエス様、腰痛はすっかり良くなったようでございますな。いやあ湯治と言うものはこんなに効くものだったのですねえ、私も腰の痛みがすっかり消え、10歳くらい若返った心地が致します」
ふー……とニコラスもニコニコしている。これはあれかな神様と同じお湯に浸かった効果かな?毎日入りに来てるって言ってるし、神様成分でも溶けだしているのかもしれない。
「お前には長生きして貰わねばならないからな。絶対に私より先に死ぬ事は許さんぞ」
「あーそれは大丈夫。神様にお願いしてラムより後に死ぬようにしてもらってるから、心配しなくていいぞ」
ラムは怪訝そうに首を傾げてから「まあそういう事にしてやろう」と言ってるからいまいち信じてないな。大丈夫だ、さっき約束してもらったからな。俺がいないとラムが何かやらかしそうで怖いから、そうお願いしたんだ。
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「あ、うん。もうすっかり大丈夫だぞ」
本当に体が軽い。10年前ってこんな感じだったっけ?いやあ俺達も歳を取ったもんだよ。
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「へ?」
ガシッと音が鳴る勢いで腕を掴まれる。え、ちょっと待ってくださいよ、ラムさん。
「最近、お預けだったからな。楽しみだ」
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