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74 薮からドラゴンが出てきたので困った系女子の真似をした
藪を突いて蛇を出したくはないけれど、薮の中に蛇を飼っておく趣味はないし、大好きな旦那様が蛇対策に連れてかれるのは嫌だ。
だから思いっきり藪を突いてやったら、蛇っていうか、ドラゴンが出て来た気分になった。
「リキュシュ王子とマシェッツ王子は至急フィフナーにお戻り下さい。然るべき手続きの後、リキュシュ王子とスカーレット王女の婚礼を上げることとします」
「え?嫌だが?」
「王命にございます」
「げー」
出たよ、都合のいい時だけ「王命」。この報告を聞いた途端、それまで青空だった天気がもわもわもわーっと湧いて来た黒雲に覆われて、大雨と共に雷がピッシャーン!と近くの木に落ちた。
「あわわー女神様がお怒りでござるぅー!」
マシェが使者をジロリと睨む。当然我が家の使用人から騎士から全員が睨んでいるんだけれど、まあこの人に言っても埒が開かないんだけどさ。
「この婚礼、女神様には祝福されていないようでござるが、それでも「王命」を突き通すのか今一度問いたいでござるなぁ?」
「わ、わかりました」
青い顔をしながら使者は一度フィフナーに戻ると急いで出て行った。しかしこうなるとは中々予想外でござるな。
「うーん、イオリア兄上はまともなお考えの方だと思っていたけど、これを通しちゃうんでござるかねぇ」
「また宰相の独断でござろうか?」
「いやぁ……流石にもう独断はないでござろうよ。何せ財政がアップアップしておるようだし」
「本当にねぇ。なんで蓄財しなかったのか意味が分からんよねぇ」
私達が呆れ顔で使者を一度返したが、オル団長とレイ殿は剣の柄に手をかけていた。
「さっさと斬り殺すべきだ」
「ええ、邪魔な口は塞いでしまいましょう」
「ひい!ストップザ暴力ぅー!」
「あいつを切り捨ててもどうしようもないですぞー!」
すんごく冷静な顔で物凄く怒っていたレイ殿を宥めるのは大変だった。
「わ、私の旦那様はレイ殿以外いませんからー! 」
「本当に? 」
「ち、誓って!このカシオミニを賭けても良いでござる! 」
「カシオミニ?? 」
しまった、こんな時にネタ振りしている場合じゃなかった。
「それに多少はマシになったとはいえ、女性と話すことなんてできないでござる!」
しかもスカーレット王女と結婚しろ?とんでもない!レイ殿達の天敵じゃないか!
「きっと我が国の脳たりんが閃いたと言わんばかりに提案したんでしょう……すみません」
「うちの国の脳たりんかもしれんでござるな」
多分だが、こちらの国の王はスカーレット王女に帰ってきて貰いたいが、私とマシェがもたらすお金は失いたくない。そして我がクソ祖国フィフナーもお金が欲しい。で、我々が双子だから片っぽづつ分ければいーや、そんな短絡的なことを考えたんだろうな。
うーん、これはもうあの究極の質問をするしかないかなぁ……?レイ殿はうんって言ってくれるかなぁ……?
「ねえねえ、レイ殿。レイ殿は仕事と私、どっちが大事なの?」
ねぇ、私って言って??
だから思いっきり藪を突いてやったら、蛇っていうか、ドラゴンが出て来た気分になった。
「リキュシュ王子とマシェッツ王子は至急フィフナーにお戻り下さい。然るべき手続きの後、リキュシュ王子とスカーレット王女の婚礼を上げることとします」
「え?嫌だが?」
「王命にございます」
「げー」
出たよ、都合のいい時だけ「王命」。この報告を聞いた途端、それまで青空だった天気がもわもわもわーっと湧いて来た黒雲に覆われて、大雨と共に雷がピッシャーン!と近くの木に落ちた。
「あわわー女神様がお怒りでござるぅー!」
マシェが使者をジロリと睨む。当然我が家の使用人から騎士から全員が睨んでいるんだけれど、まあこの人に言っても埒が開かないんだけどさ。
「この婚礼、女神様には祝福されていないようでござるが、それでも「王命」を突き通すのか今一度問いたいでござるなぁ?」
「わ、わかりました」
青い顔をしながら使者は一度フィフナーに戻ると急いで出て行った。しかしこうなるとは中々予想外でござるな。
「うーん、イオリア兄上はまともなお考えの方だと思っていたけど、これを通しちゃうんでござるかねぇ」
「また宰相の独断でござろうか?」
「いやぁ……流石にもう独断はないでござろうよ。何せ財政がアップアップしておるようだし」
「本当にねぇ。なんで蓄財しなかったのか意味が分からんよねぇ」
私達が呆れ顔で使者を一度返したが、オル団長とレイ殿は剣の柄に手をかけていた。
「さっさと斬り殺すべきだ」
「ええ、邪魔な口は塞いでしまいましょう」
「ひい!ストップザ暴力ぅー!」
「あいつを切り捨ててもどうしようもないですぞー!」
すんごく冷静な顔で物凄く怒っていたレイ殿を宥めるのは大変だった。
「わ、私の旦那様はレイ殿以外いませんからー! 」
「本当に? 」
「ち、誓って!このカシオミニを賭けても良いでござる! 」
「カシオミニ?? 」
しまった、こんな時にネタ振りしている場合じゃなかった。
「それに多少はマシになったとはいえ、女性と話すことなんてできないでござる!」
しかもスカーレット王女と結婚しろ?とんでもない!レイ殿達の天敵じゃないか!
「きっと我が国の脳たりんが閃いたと言わんばかりに提案したんでしょう……すみません」
「うちの国の脳たりんかもしれんでござるな」
多分だが、こちらの国の王はスカーレット王女に帰ってきて貰いたいが、私とマシェがもたらすお金は失いたくない。そして我がクソ祖国フィフナーもお金が欲しい。で、我々が双子だから片っぽづつ分ければいーや、そんな短絡的なことを考えたんだろうな。
うーん、これはもうあの究極の質問をするしかないかなぁ……?レイ殿はうんって言ってくれるかなぁ……?
「ねえねえ、レイ殿。レイ殿は仕事と私、どっちが大事なの?」
ねぇ、私って言って??
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