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79 だって貰っちゃったんだもん
まあそれでも国王が一言いえば逆らう事なんて出来ないのがこの世界。
「部屋に連れていけ」
「はっ」
「離せ!」
「触るなっ」
私とマシェがいくらジタバタ暴れようがこの国の騎士達に叶うわけがなくて部屋に連れていかれるが……少し前まで住んでいた私とマシェの部屋をみて騎士達は唖然としている。
「ええと……ここがお二人の部屋、なので?」
「我々がアイラ妃にどういう扱いを受けていたかの一端を垣間見れて良かったでござるなあ?」
ひび割れた壁、割れたガラス。部屋はアイラ妃の住んでいる側妃離宮の北側の日当たりが一つもないじめじめとした半地下。部屋の中にあるのは足が折れて斜めになったベッドにかび臭い布団。放置されていたようでさらに悪化している。
「こ、これが実の息子にすることか?」
かび臭さに鼻をつまんで眉を顰める騎士団長に私とマシェは笑顔を向ける。
「で?ここに入れと騎士団長は仰る?あーやだやだ、怖いでござるよう~」
「こんな扱いを受ける国にどうして戻ってきたいと思うのか、拙者達はまともでござろうよ」
流石の騎士団長も我々を王宮の客間に案内した。
「暫くの間、ここをお使いください」
「嫌だが」
「いていただきます。リキュシュ王子はスカーレット王女との婚約、そして婚儀の日取りが決まるまで。マシェッツ王子にも国内で婚約者を見つけます」
「お断りでござるが?」
「……この部屋から出ることは禁じさせていただきます」
この日から扉の前には常に騎士が立っているし、窓の外にも騎士が一日中警備というか監視のために置かれてしまった。
「……むう」
「オル殿達は平気でござろうか」
「気になるね」
流石に騎士を辞めた皆は、私とマシェが雇った私兵という扱いなので、王城に入ることはできない。だから一番最初にであった宿兼酒場で部屋を借りてそっちで待機して貰っているのだけれど、大丈夫だろうか。
窓に近づいて行くと外で監視している騎士と目が合った。
「昼寝するんで静かにね!」
窓のカーテンを掴んでさっと引いてしまう。多分私の声は出入り口の扉の向こうにいる兵士にも聞こえただろう。
そしてマシェとヒソヒソと声を潜めて話し合う。
「んじゃ行きますか」
「そうですな、兄者」
そう、我々には女神様からいただいたチート能力があるのだ。
「いでよ、スタンダップ!スチッピーフンガーッ」
「兄者、声を落として落として」
「あ、つい力が入っちゃって」
にゅるりんと時空が裂けて、向こう側にため息をつきながら沈痛な面持ちのレイ殿とオル団長が見えた。
「わぁ~い、来ちゃった~~」
「リュキ!」
「オル殿~~えへへ~」
「マシェ!」
裂け目から出てくると無事を確かめるかのようにぎゅーっ胸筋で締め上げられたのでいつも通りでとても安心した。
「部屋に連れていけ」
「はっ」
「離せ!」
「触るなっ」
私とマシェがいくらジタバタ暴れようがこの国の騎士達に叶うわけがなくて部屋に連れていかれるが……少し前まで住んでいた私とマシェの部屋をみて騎士達は唖然としている。
「ええと……ここがお二人の部屋、なので?」
「我々がアイラ妃にどういう扱いを受けていたかの一端を垣間見れて良かったでござるなあ?」
ひび割れた壁、割れたガラス。部屋はアイラ妃の住んでいる側妃離宮の北側の日当たりが一つもないじめじめとした半地下。部屋の中にあるのは足が折れて斜めになったベッドにかび臭い布団。放置されていたようでさらに悪化している。
「こ、これが実の息子にすることか?」
かび臭さに鼻をつまんで眉を顰める騎士団長に私とマシェは笑顔を向ける。
「で?ここに入れと騎士団長は仰る?あーやだやだ、怖いでござるよう~」
「こんな扱いを受ける国にどうして戻ってきたいと思うのか、拙者達はまともでござろうよ」
流石の騎士団長も我々を王宮の客間に案内した。
「暫くの間、ここをお使いください」
「嫌だが」
「いていただきます。リキュシュ王子はスカーレット王女との婚約、そして婚儀の日取りが決まるまで。マシェッツ王子にも国内で婚約者を見つけます」
「お断りでござるが?」
「……この部屋から出ることは禁じさせていただきます」
この日から扉の前には常に騎士が立っているし、窓の外にも騎士が一日中警備というか監視のために置かれてしまった。
「……むう」
「オル殿達は平気でござろうか」
「気になるね」
流石に騎士を辞めた皆は、私とマシェが雇った私兵という扱いなので、王城に入ることはできない。だから一番最初にであった宿兼酒場で部屋を借りてそっちで待機して貰っているのだけれど、大丈夫だろうか。
窓に近づいて行くと外で監視している騎士と目が合った。
「昼寝するんで静かにね!」
窓のカーテンを掴んでさっと引いてしまう。多分私の声は出入り口の扉の向こうにいる兵士にも聞こえただろう。
そしてマシェとヒソヒソと声を潜めて話し合う。
「んじゃ行きますか」
「そうですな、兄者」
そう、我々には女神様からいただいたチート能力があるのだ。
「いでよ、スタンダップ!スチッピーフンガーッ」
「兄者、声を落として落として」
「あ、つい力が入っちゃって」
にゅるりんと時空が裂けて、向こう側にため息をつきながら沈痛な面持ちのレイ殿とオル団長が見えた。
「わぁ~い、来ちゃった~~」
「リュキ!」
「オル殿~~えへへ~」
「マシェ!」
裂け目から出てくると無事を確かめるかのようにぎゅーっ胸筋で締め上げられたのでいつも通りでとても安心した。
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