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95 果の地で果て……ませーん
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ほぼ、一年中氷雪の嵐がやむことなく、小さな修道院全体を雪で覆っている。この修道院へ続く道はすぐに吹きすさぶ雪でかき消される。その道しるべすら失ってしまえば、ただただ白い大地で方向を見失い命すら凍り付かせ氷を抱いて永遠の眠りにつくしかないーーー。
「むはー!やっぱ外の見回り後の温泉で麦酒はサイコーッス!」
「見回りしなくても温泉で麦酒はサイコーだよ」
「酔っ払って温泉は危ないと思いまーす」
真っ白なのは地上の話。修道院の奥の地下へ続く階段を降りに降り暗く汚い扉を開けた先は……広大な地下都市が出来ていた。
「いやあ~地熱ってあったけえんすね!」
「しかもなんすかね?この照明。ちょっとオレンジっぽいけどこれ自体暖かいっすよね」
「しらねぇけど便利だからいいだろ」
「いいっすねー」
都市っていうかまだ村か街レベルだけれどね。この修道院があった地下にはいろんな鉱物が眠っていて、アイアン親方とその一味がガンガンに採掘しまくってたらしい。そんで開いちゃった空間に私達が住処を作っちゃった。
「しっかし外の見回りなんて必要ッスかねぇ~どうせ誰も来ないですよ。今日も白狐が一匹歩いてたかどうかだし」
「やーでもさ駆け落ちの有名どころじゃん?誰か来るかもしれないでしょー。なんかルゼンでもフィフナーでも流行っちゃったし」
「それェ……滅茶苦茶有名な話になってるじゃねえっすか。吟遊詩人共が盛りまくって大変な悲恋モノになってますよ!」
私達が話をしていると扉が開いて、買い出しに出ていたサウスが笑いながら混じってくる。
「知ってるかあ?神に愛されし姫君とその姫を恋い慕う金髪の騎士は純白の雪の中で抱きしめあいながら天に召されるんだって!そしてその場所には春になると金色と紫の花が咲くという~」
「うは、また死にパターンっすよ!リュキ」
「えー!またぁ?まあ死んでた方が楽かなあ?」
「違いねえ!」
とにかく今でもフィフナーとルゼンではこの噂でいっぱいだ。あれだけド派手に大行進して北の果ての修道院まで逃げて来たんだから当然と言えば当然なんだけど、まあこの通り私達はとても元気です。
「たっだいまー!お魚貰って来ちゃった~」
「おかえりーマシェと団長。ご実家はどうでした?」
「人が増えたとかでてんてこ舞いだったよ、領地の方だけどね」
「オル殿のご実家の領地は相変らずいい天気で気持ち良かったでござるよ~」
マシェとオル団長が帰ってきた扉はオル団長の実家の領に繋げてある。なんと私達の空間を裂いて移動できる能力は最近いろいろな応用力を見せていて、青いネコ型ロボットのどこでもプニャーみたいな扉を作り出してしまった。地下空間で暮らしていると地上の光を浴びたくなって、ついやってしまったという所だ。
その扉の一つをオル団長のご実家のある領地……そう海辺のリゾートがある所に繋げて貰ったのだ。扉を開けて数歩で海なのだ!ひゅー!
なのでこの地下生活もあんまり息苦しくない。とっても快適。
「で、まだルゼンもフィフナーも女神様の怒りの中?」
「駄目だねぇ~ずっと長雨で王都は酷いことになってるよ」
そう、私達が北へ姿を消すと、二国はまた暗雲に覆われて雨が降り続いている。
「女神様の……女神様のお怒りじゃ。意に沿わぬ婚儀をあげようとした罪じゃ……女神様の定めた恋人を引き裂いた罪じゃ」
なんか物知りっぽいおじいさんが言い出したらしいんだけど、その噂はあっという間に広がったみたい。
「むはー!やっぱ外の見回り後の温泉で麦酒はサイコーッス!」
「見回りしなくても温泉で麦酒はサイコーだよ」
「酔っ払って温泉は危ないと思いまーす」
真っ白なのは地上の話。修道院の奥の地下へ続く階段を降りに降り暗く汚い扉を開けた先は……広大な地下都市が出来ていた。
「いやあ~地熱ってあったけえんすね!」
「しかもなんすかね?この照明。ちょっとオレンジっぽいけどこれ自体暖かいっすよね」
「しらねぇけど便利だからいいだろ」
「いいっすねー」
都市っていうかまだ村か街レベルだけれどね。この修道院があった地下にはいろんな鉱物が眠っていて、アイアン親方とその一味がガンガンに採掘しまくってたらしい。そんで開いちゃった空間に私達が住処を作っちゃった。
「しっかし外の見回りなんて必要ッスかねぇ~どうせ誰も来ないですよ。今日も白狐が一匹歩いてたかどうかだし」
「やーでもさ駆け落ちの有名どころじゃん?誰か来るかもしれないでしょー。なんかルゼンでもフィフナーでも流行っちゃったし」
「それェ……滅茶苦茶有名な話になってるじゃねえっすか。吟遊詩人共が盛りまくって大変な悲恋モノになってますよ!」
私達が話をしていると扉が開いて、買い出しに出ていたサウスが笑いながら混じってくる。
「知ってるかあ?神に愛されし姫君とその姫を恋い慕う金髪の騎士は純白の雪の中で抱きしめあいながら天に召されるんだって!そしてその場所には春になると金色と紫の花が咲くという~」
「うは、また死にパターンっすよ!リュキ」
「えー!またぁ?まあ死んでた方が楽かなあ?」
「違いねえ!」
とにかく今でもフィフナーとルゼンではこの噂でいっぱいだ。あれだけド派手に大行進して北の果ての修道院まで逃げて来たんだから当然と言えば当然なんだけど、まあこの通り私達はとても元気です。
「たっだいまー!お魚貰って来ちゃった~」
「おかえりーマシェと団長。ご実家はどうでした?」
「人が増えたとかでてんてこ舞いだったよ、領地の方だけどね」
「オル殿のご実家の領地は相変らずいい天気で気持ち良かったでござるよ~」
マシェとオル団長が帰ってきた扉はオル団長の実家の領に繋げてある。なんと私達の空間を裂いて移動できる能力は最近いろいろな応用力を見せていて、青いネコ型ロボットのどこでもプニャーみたいな扉を作り出してしまった。地下空間で暮らしていると地上の光を浴びたくなって、ついやってしまったという所だ。
その扉の一つをオル団長のご実家のある領地……そう海辺のリゾートがある所に繋げて貰ったのだ。扉を開けて数歩で海なのだ!ひゅー!
なのでこの地下生活もあんまり息苦しくない。とっても快適。
「で、まだルゼンもフィフナーも女神様の怒りの中?」
「駄目だねぇ~ずっと長雨で王都は酷いことになってるよ」
そう、私達が北へ姿を消すと、二国はまた暗雲に覆われて雨が降り続いている。
「女神様の……女神様のお怒りじゃ。意に沿わぬ婚儀をあげようとした罪じゃ……女神様の定めた恋人を引き裂いた罪じゃ」
なんか物知りっぽいおじいさんが言い出したらしいんだけど、その噂はあっという間に広がったみたい。
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