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98 暗のお姫?様
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私はどこで間違えた?いえ、この私が間違えるはずがない!悪いのは、私じゃない!悪いのはフィフナーよ!フィフナーの王太子が私と結婚しなかったのが悪い!フィフナーの宰相が私に交換留学を勧めたのが悪い!フィフナーに紫の髪の双子の無能がいたのが悪い!その片方と結婚しなければならなかったのが悪い!
全部フィフナーが悪いのよ!
私は住み慣れた自分の国の自分の部屋に戻って来たけれど、気分は晴れなかった。晴れなかったどころかすべてが真っ暗だった。
本当に最初のうち、フィフナーでの暮らしは最高だった。用意された部屋も家具も皆新品の手の込んだ一流のものだったし、侍女やメイドも洗練されていて、完璧だった。食事も毎回華やかで彩が豊かであり、ドレスも靴も何もかも新しくてピカピカしていた。
「来てやった甲斐があったわ」
ただ、イオリア王太子に会う事はできなかった。常に忙しいと言われ、面会時間も貰えない。
「王太子の地位では側妃として第二夫人を迎えることはできません。スカーレット様はごゆるりとすごして、イオリア殿下が王位を譲られた暁に……」
「ふむ、なるほど。分かったわ」
フィフナーの宰相がそう言ったので、それもそうかと信じた。だから買い物で好きなように過ごしていたのに……どんどん食事の質が落ちて行った。
「……なんだか品数が減ってない?」
「分かりかねます」
部屋に運ばれてくる食事の皿の数がどんどん減って行った。仕えている侍女やメイドの数も減ってゆく。そして侍女達の質もどんどん下がって行った。
「なによっ!お前はクビよ!クビ!! 」
「かしこまりました」
「なっ!頭を下げて這いつくばって許しを請うなら考えてもいいのよ」
「お断りいたします。私とて伯爵家の出、いわれなき理不尽に這いつくばる矜持はございません」
「ッ……な、なまいきっ!出てお行きっ」
前は一人クビにすれば補充がされていたのに、新しい侍女は入って来なくなった。私の世話をする侍女やメイドはどんどん減ってゆく。フィフナー城の人間は私を冷たい目で見始める。何とか捕まえた宰相も面倒くさいものを見る目で見始める……あんたが、あんたが来いって言ったのに!
「今、フィフナーの財政状況は良くありません。たくさんのメイドを雇っている余裕がないのです」
「はあ?それは私に何か関係がある!?私は招かれて来た王女なのよ! 」
宰相は何かブツブツ言っていたが、「忙しいので」とすぐに足早に消える。フィフナーでの生活はどんどん悪くなってゆき、買い物も満足にできなくなり……そのイライラをメイドに向けるとメイドも減る。そしてメイドすらほどんど見なくなり……。
「甘いお菓子の差し入れです」
「そんなものっ……あら?美味しいわね」
最初は甘いクリームたっぷりのケーキだったと思う。私はイライラを鎮めるためにお菓子を食べ始めた。そして気が付くと胴回りの緩い、ゆったりした服ばかり着るようになっていた。だって外に出かけるにしてもお金はほどんとないし、誰も見に来ない……ならゆっくり寝れるように締め付けのない服を着ていたっていいでしょう?
パーティや夜会に呼ばれたらドレスは着ますけどね。
「……どれも入らないと思いますが」
「何か言ったかしら?」
「いいえ?それよりも料理長渾身のたっぷりの油で揚げてたっぷりのはちみつとバターを練り込んだ上にシュガーシロップをたっぷりしみこませたドーナツケーキをどうぞ?追いはちみつも用意しておりますのでご自由に」
「これくらい食べておいてやるわ……もう行っていいわよ」
「かしこまりました」
食べることが楽しみになっていた、それしか自由にできなかったから。でもやっぱり買い物もしたいし……私の騎士団の男達がどうなったかも気になりだしていた。イオリア王太子殿下の側妃となるならば、と男を近くに寄せ付けない生活をしていたけれど、殿下が王になるにはどうも時間がかかりそう。
「なら少しくらい……そうだわ。ルゼンに一度帰りましょう、それが良いわ」
何度も何度も宰相を呼びつけたのに、帰ることができないと渋い返事しか来ない。挙句の果てに帰るには無能王子の兄の方と結婚しろ?意味が分からないわ!!私は当然暴れたけれど、国の取り決めだからと言い含められる。
「リキュシュ王子が帰ってこれば、また贅沢が出来ますよ……多分」
「贅沢……! 」
「結婚したのち、それぞれに恋人を持つ高位貴族はたくさんおりますし」
「……そうね、少し我慢すれば」
あの時手放した私の騎士達はきっと寂しくて涙を流しながら私の帰りをルゼンで待っているはずだもの。国の為にも彼らの為にも私が我慢してやらなくちゃいけないのだ。そうやって条件を飲んでやったのに!
じっくり見たフィフナーの無能王子は割と可愛い顔をしていた。本当にきれいな紫の髪ですらりと細い体が印象に残る。王子というよりどことなく女性っぽくて、姫といっても通ってしまう位の顔立ちをしていた。でも私がカチンと来たのはその無能王子の傍に私の騎士団たちがいることだった。
「どういうことなの!? 」
「私に聞かれても分かりかねますが……彼らは騎士ではなく、双子王子に雇われた傭兵団らしいですよ」
「よ、傭兵……?ま、まさかオルフェアもレイクリフも騎士を辞したの……?」
フィフナーの宰相を捕まえて尋ねるとそんなことを言われた……間違いないわ、私が彼らを解雇したから、行き場を失ってしまったんだ。仕方がなく騎士を辞め、傭兵なんかにならなくちゃいけなかったんだわ。
私が、私が悪いのね……ならば、あなた達を救うのは私でなくちゃいけないわ。国に帰って早速お父様にお願いすることができた様ね。安心して、オルフェア、レイクリフ。あなた達をすぐに騎士に戻してあげるわ。だって私は王女ですもの、ルゼン国の王女スカーレットですもの!
全部フィフナーが悪いのよ!
私は住み慣れた自分の国の自分の部屋に戻って来たけれど、気分は晴れなかった。晴れなかったどころかすべてが真っ暗だった。
本当に最初のうち、フィフナーでの暮らしは最高だった。用意された部屋も家具も皆新品の手の込んだ一流のものだったし、侍女やメイドも洗練されていて、完璧だった。食事も毎回華やかで彩が豊かであり、ドレスも靴も何もかも新しくてピカピカしていた。
「来てやった甲斐があったわ」
ただ、イオリア王太子に会う事はできなかった。常に忙しいと言われ、面会時間も貰えない。
「王太子の地位では側妃として第二夫人を迎えることはできません。スカーレット様はごゆるりとすごして、イオリア殿下が王位を譲られた暁に……」
「ふむ、なるほど。分かったわ」
フィフナーの宰相がそう言ったので、それもそうかと信じた。だから買い物で好きなように過ごしていたのに……どんどん食事の質が落ちて行った。
「……なんだか品数が減ってない?」
「分かりかねます」
部屋に運ばれてくる食事の皿の数がどんどん減って行った。仕えている侍女やメイドの数も減ってゆく。そして侍女達の質もどんどん下がって行った。
「なによっ!お前はクビよ!クビ!! 」
「かしこまりました」
「なっ!頭を下げて這いつくばって許しを請うなら考えてもいいのよ」
「お断りいたします。私とて伯爵家の出、いわれなき理不尽に這いつくばる矜持はございません」
「ッ……な、なまいきっ!出てお行きっ」
前は一人クビにすれば補充がされていたのに、新しい侍女は入って来なくなった。私の世話をする侍女やメイドはどんどん減ってゆく。フィフナー城の人間は私を冷たい目で見始める。何とか捕まえた宰相も面倒くさいものを見る目で見始める……あんたが、あんたが来いって言ったのに!
「今、フィフナーの財政状況は良くありません。たくさんのメイドを雇っている余裕がないのです」
「はあ?それは私に何か関係がある!?私は招かれて来た王女なのよ! 」
宰相は何かブツブツ言っていたが、「忙しいので」とすぐに足早に消える。フィフナーでの生活はどんどん悪くなってゆき、買い物も満足にできなくなり……そのイライラをメイドに向けるとメイドも減る。そしてメイドすらほどんど見なくなり……。
「甘いお菓子の差し入れです」
「そんなものっ……あら?美味しいわね」
最初は甘いクリームたっぷりのケーキだったと思う。私はイライラを鎮めるためにお菓子を食べ始めた。そして気が付くと胴回りの緩い、ゆったりした服ばかり着るようになっていた。だって外に出かけるにしてもお金はほどんとないし、誰も見に来ない……ならゆっくり寝れるように締め付けのない服を着ていたっていいでしょう?
パーティや夜会に呼ばれたらドレスは着ますけどね。
「……どれも入らないと思いますが」
「何か言ったかしら?」
「いいえ?それよりも料理長渾身のたっぷりの油で揚げてたっぷりのはちみつとバターを練り込んだ上にシュガーシロップをたっぷりしみこませたドーナツケーキをどうぞ?追いはちみつも用意しておりますのでご自由に」
「これくらい食べておいてやるわ……もう行っていいわよ」
「かしこまりました」
食べることが楽しみになっていた、それしか自由にできなかったから。でもやっぱり買い物もしたいし……私の騎士団の男達がどうなったかも気になりだしていた。イオリア王太子殿下の側妃となるならば、と男を近くに寄せ付けない生活をしていたけれど、殿下が王になるにはどうも時間がかかりそう。
「なら少しくらい……そうだわ。ルゼンに一度帰りましょう、それが良いわ」
何度も何度も宰相を呼びつけたのに、帰ることができないと渋い返事しか来ない。挙句の果てに帰るには無能王子の兄の方と結婚しろ?意味が分からないわ!!私は当然暴れたけれど、国の取り決めだからと言い含められる。
「リキュシュ王子が帰ってこれば、また贅沢が出来ますよ……多分」
「贅沢……! 」
「結婚したのち、それぞれに恋人を持つ高位貴族はたくさんおりますし」
「……そうね、少し我慢すれば」
あの時手放した私の騎士達はきっと寂しくて涙を流しながら私の帰りをルゼンで待っているはずだもの。国の為にも彼らの為にも私が我慢してやらなくちゃいけないのだ。そうやって条件を飲んでやったのに!
じっくり見たフィフナーの無能王子は割と可愛い顔をしていた。本当にきれいな紫の髪ですらりと細い体が印象に残る。王子というよりどことなく女性っぽくて、姫といっても通ってしまう位の顔立ちをしていた。でも私がカチンと来たのはその無能王子の傍に私の騎士団たちがいることだった。
「どういうことなの!? 」
「私に聞かれても分かりかねますが……彼らは騎士ではなく、双子王子に雇われた傭兵団らしいですよ」
「よ、傭兵……?ま、まさかオルフェアもレイクリフも騎士を辞したの……?」
フィフナーの宰相を捕まえて尋ねるとそんなことを言われた……間違いないわ、私が彼らを解雇したから、行き場を失ってしまったんだ。仕方がなく騎士を辞め、傭兵なんかにならなくちゃいけなかったんだわ。
私が、私が悪いのね……ならば、あなた達を救うのは私でなくちゃいけないわ。国に帰って早速お父様にお願いすることができた様ね。安心して、オルフェア、レイクリフ。あなた達をすぐに騎士に戻してあげるわ。だって私は王女ですもの、ルゼン国の王女スカーレットですもの!
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