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18 妹とは人間を指す言葉
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「はあ?一日も持たなかったの?」
「はい。元王太子のマルセル様はアンゼリカ様の名前を呼びながら宙を見ておられますし、タティオ・ザザーランとリルファ・ザザーランは町の牢に。トレント・ザザーランとその夫人、それからドロシー・ザザーランはあの廃墟にいるそうです」
「そう……それにしても寮から制服や下着まで持ち出したのはどうするつもりなの?」
「高値で買い取る顧客がいるそうです」
「……恐ろしいわね」
情報が物を言う投資もある。情報収集の為の人員から集まった話を聞き、私はため息をついた。変な性癖の顧客は要らないから、接触はしないようにしなくちゃ……。
「マルセル王子がおかしくなったって……アンゼリカ、悲しいか?」
セルドアが横から真面目な顔で聞いてくるけれど何故かしら?
「特に?マルセル様は最初からおかしいわよ。何も出来ないのに出来たつもりになっていたり、お膳立てしてもらってやっとできた事を自慢してきたり」
「長年の婚約者に向ってそれかよ」
「長年の重石が取れただけよ」
重石か、とセルドアはニヤッと笑った。何よ、私がマルセル様の事を愛していなかった事、そして何も引きずっていないことがそんなに嬉しいの?ホント、馬鹿な男よね。
「まあ、でも少し。長年飼ったペットのリスがいなくなったくらいの寂しさはあるわね」
「リスか」
「リスよ」
マルセル殿下は茶色の髪の毛にきょとんとした黒い目でリスっぽかったのよ。
「学園の方は?」
「リルファの部屋は空にして貰ったわ。元々全部私が支払った物だし、寮費もわざと毎月ギリギリ支払いにしてたしね。学園の費用だけは先払いの上に年払いだから払うしかなかったけど」
一切手を抜かない私にセルドアは満足そうに微笑みかける。だから、何様のつもりよ、全く。
「お前の妹だろう?」
「妹は人間の事を指すのよ?アレは人間じゃないわ」
飢えた野良犬や光物が好きなカラスの方がマシよ、リルファに比べたら。野良犬なら宝石は持ち出さないでしょうし、カラスならドレスは持っていかないわ。
私の物を頂いたクッキーから靴下に至るまで全て欲しがり持ち去るんですから。
「じゃあなんなんだ?」
「こっちが知りたいわ……いえ、もう知らなくて結構だわ」
もう二度と会いたくないものね。確かにな、とセルドアは笑うけれど、あんたもリルファ被害に遭えばどれだけ苛つきうざったいかわかるのに。
「早く終わらせてしまって次の事業に本腰入れたいわ」
「違いない!」
次は隣国と我が国との商用路をひく大きな事業なんだからね!
「はい。元王太子のマルセル様はアンゼリカ様の名前を呼びながら宙を見ておられますし、タティオ・ザザーランとリルファ・ザザーランは町の牢に。トレント・ザザーランとその夫人、それからドロシー・ザザーランはあの廃墟にいるそうです」
「そう……それにしても寮から制服や下着まで持ち出したのはどうするつもりなの?」
「高値で買い取る顧客がいるそうです」
「……恐ろしいわね」
情報が物を言う投資もある。情報収集の為の人員から集まった話を聞き、私はため息をついた。変な性癖の顧客は要らないから、接触はしないようにしなくちゃ……。
「マルセル王子がおかしくなったって……アンゼリカ、悲しいか?」
セルドアが横から真面目な顔で聞いてくるけれど何故かしら?
「特に?マルセル様は最初からおかしいわよ。何も出来ないのに出来たつもりになっていたり、お膳立てしてもらってやっとできた事を自慢してきたり」
「長年の婚約者に向ってそれかよ」
「長年の重石が取れただけよ」
重石か、とセルドアはニヤッと笑った。何よ、私がマルセル様の事を愛していなかった事、そして何も引きずっていないことがそんなに嬉しいの?ホント、馬鹿な男よね。
「まあ、でも少し。長年飼ったペットのリスがいなくなったくらいの寂しさはあるわね」
「リスか」
「リスよ」
マルセル殿下は茶色の髪の毛にきょとんとした黒い目でリスっぽかったのよ。
「学園の方は?」
「リルファの部屋は空にして貰ったわ。元々全部私が支払った物だし、寮費もわざと毎月ギリギリ支払いにしてたしね。学園の費用だけは先払いの上に年払いだから払うしかなかったけど」
一切手を抜かない私にセルドアは満足そうに微笑みかける。だから、何様のつもりよ、全く。
「お前の妹だろう?」
「妹は人間の事を指すのよ?アレは人間じゃないわ」
飢えた野良犬や光物が好きなカラスの方がマシよ、リルファに比べたら。野良犬なら宝石は持ち出さないでしょうし、カラスならドレスは持っていかないわ。
私の物を頂いたクッキーから靴下に至るまで全て欲しがり持ち去るんですから。
「じゃあなんなんだ?」
「こっちが知りたいわ……いえ、もう知らなくて結構だわ」
もう二度と会いたくないものね。確かにな、とセルドアは笑うけれど、あんたもリルファ被害に遭えばどれだけ苛つきうざったいかわかるのに。
「早く終わらせてしまって次の事業に本腰入れたいわ」
「違いない!」
次は隣国と我が国との商用路をひく大きな事業なんだからね!
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