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21 何しに来たのか聞いてみた
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「ここには我らが敬愛する「可愛子ちゃん」の墓標しかありませんよ。我らは「可愛子ちゃん」を慕っておりましたからね。「可愛子ちゃん」のいない場所になんの未練もありません」
すっとヘイズの影からミニィが現れる。ヘイズの脳みそじゃ交渉に向かないからミニィにも行ってもらったんだけど「可愛子ちゃん」はやめて貰いたい。
イアン・ワイアードの名前はきっと忌避すべき物、口にすれば王家から睨まれるものになっているんだろう。だから伏せて隠語を使っているんだろうけどさ!
「おっさん捕まえて「可愛子ちゃん」はないきゅん」
「可愛いですよ! イアン様」
「大丈夫、とても可愛いです!」
「やめて欲しいきゅぅん……」
「かーわーいーいー」
ほんともうやめてぇ……!
「ふん、そこが「可愛子ちゃん」の墓か」
黒曜将軍、あんたまで言っちゃダメだよ……彼とは何度も何度も戦場で撃ち合って来た。剣は私が劣っていたが、魔法を絡めれば引き分けに持ち込めたことが多かった。彼はとても強い……戦場では会いたくない人物の一人だったのに、そんな敬いの心すら抱きそうな相手に可愛子ちゃんなんて呼ばれたくなかった……泣きたい。
黒曜将軍が見下ろした先には一抱えもありそうな大きな石がある。そこに何も刻まれていないが、花やぬいぐるみが供えられていて、一目で誰かを偲んでいる場所だと分かる。
私のお墓らしいけど、そこに私は居ませんー眠ってなんかいませ……ここです、ここ。ここにいます。
「で? 何をしに?」
そう、それが聞きたいの。ミニィがバシッと切り込んでくれた。国境にあるとはいえ、危険を犯して他国の大将軍がやって来る理由、なんなんだ?!
黒曜将軍は名前の通り真っ黒な髪の私と同じくらいの年恰好の男だ。顔もそこそこカッコいいから、自国ではとてもモテると聞いている。その美丈夫が、軽く笑った。うわぁ女性が見てたらときめいちゃうんじゃない??
「お前達と一緒だ。「可愛子ちゃん」の墓参りだよ」
「……何故?」
「俺とイアン将軍……「可愛子ちゃん」は何度も戦場でカチあった、それが運命のように」
「……はぁ」
はあ? 運命? そんな怖い人と戦場で合う運命なんて嫌ですけど? 嫌すぎる~。
「そして何度も剣を交え打ち合ううちに我々の間には生まれたのだ。命をかけた友情というものが」
「……」
タムとクレヤのうさちゃんがばっ! とこっちを見た。私は必死で黒い右足を顔の前でぶんぶんと横に振りつつ顔も激しく否定の意を乗せて左右に高速で振りまくる。あんな怖い友達いりませんし! 友達じゃないし! 友情なんてカケラも生まれてません、芽生えもしてません!!
どうしてそんな勘違いしちゃったのー! 黒曜将軍ーー!
「そして」
まだ続きあるのー?!?!
すっとヘイズの影からミニィが現れる。ヘイズの脳みそじゃ交渉に向かないからミニィにも行ってもらったんだけど「可愛子ちゃん」はやめて貰いたい。
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「かーわーいーいー」
ほんともうやめてぇ……!
「ふん、そこが「可愛子ちゃん」の墓か」
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私のお墓らしいけど、そこに私は居ませんー眠ってなんかいませ……ここです、ここ。ここにいます。
「で? 何をしに?」
そう、それが聞きたいの。ミニィがバシッと切り込んでくれた。国境にあるとはいえ、危険を犯して他国の大将軍がやって来る理由、なんなんだ?!
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「お前達と一緒だ。「可愛子ちゃん」の墓参りだよ」
「……何故?」
「俺とイアン将軍……「可愛子ちゃん」は何度も戦場でカチあった、それが運命のように」
「……はぁ」
はあ? 運命? そんな怖い人と戦場で合う運命なんて嫌ですけど? 嫌すぎる~。
「そして何度も剣を交え打ち合ううちに我々の間には生まれたのだ。命をかけた友情というものが」
「……」
タムとクレヤのうさちゃんがばっ! とこっちを見た。私は必死で黒い右足を顔の前でぶんぶんと横に振りつつ顔も激しく否定の意を乗せて左右に高速で振りまくる。あんな怖い友達いりませんし! 友達じゃないし! 友情なんてカケラも生まれてません、芽生えもしてません!!
どうしてそんな勘違いしちゃったのー! 黒曜将軍ーー!
「そして」
まだ続きあるのー?!?!
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