【章完結中】神の愛し子な俺、テイマー始めました!

鏑木 うりこ

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21 再会

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 その時は突然だった。
 
かしゃん……。軽い音がして、首輪が外れたんだ。

「フィエル!」
 
「……あ……」

 僕を縛っていた輪が外れた。呆気なく取れた。多分、ディーオが死んだんだ。どうやって死んだのかは分からないけれど、少し寂しい気持ちになった。

「あ、ああ……」

「フィエル、無理しないで。ゆっくり、ゆっくり」

 
「アンバー、ハル、出てきて」

「フィエル!」

 久しぶりにアンバーの声を聞いた。ハルは無言で僕に抱きついてきて、匂いを嗅いでる。やめてよ!

「久しぶり、遅くなってごめん、ね」

「良いんだ、フィエル。辛い目に合わせてごめん。俺たちがお前を守ってやれなかった」

 心底悔しそうに呟くアンバー。大丈夫分かってる、あの時アンバーとハルでもレオニーには勝てなかった。それくらい絶望的な差があったんだ。
 だから逃げてくれれば良かったのに、僕を助けようと無茶するから死にかけた。

「そうだ、ね。あれは無謀だったよ。でもだいぶかかっちゃったけど、外に出してあげられた……さあ、契約破棄をしよう。これで君達は自由だ」

「嫌だ!」

「アンバー?」

「何で契約破棄なんだよ!修行した成果も見せらんないでハイさよーならはねーだろ!」

 流石アンバー。50年経っても頭が悪くて困った奴だよ。

「でも、テイムされてるの嫌だったろう?自由になるんだよ」

「そんな事はどうでも良いんだ!俺は!あのレオニーとか言うやつに負けっぱなしが嫌なんだ!!俺はあいつに勝つためにカードの中で修行したんだぞ!」

 へえ……そんな事してたのか。ハルはずっと僕をさわさわふんふんしている。ハルはハルで困った奴だ。

「ねえ!フィエル、俺をテイムしてみてよ!いいだろ、な!やってみてよ!」

 僕の周りは勝手なやつばっかりじゃない?


「あ、テイム出来た……え?凄い初めてみたよ、ウルトラレアだ……僕って人間以外もテイム出来る様になったんだね……って、リフェリス。なあにこの世界樹の精霊って」

「俺だねぇ。この大きな木、世界樹だよ」

 ぽんぽんといつも横にあった木の根を叩く。

「元々世界樹候補だったんだけど、フィエルを50年も世話してたからさ。すっかり成り上がっちゃった」

 へへ、俺ってそんなにレアかー!とリフェリスは嬉しそうだ。

「フィエル、俺もよく見て」

 ハルにほっぺたを掴まれた。なになに?なんなの?

「俺たち、修行してレア度が上がってるって夢の師匠に言われてんだ!どうだ?!」

「え?」

 確かによく見ると強くなっている。

「ハルがSSR?アンバーがSR?ハルは分かるけど、アンバーのは嘘じゃない?」

「フィエルぅーーー!」

 アンバーにむにむにされてしまった。

「アシャを置いていくとはふてぇ野郎ね!早くテイムして連れて行きなさいよ!」

 脅されてしまった。

「精霊の泉の精霊?」

「そうよ!ふふん!」

 アシャがどんな精霊かもよく分からないけれど、僕たちは上へと登っている。

「外に出る穴は最初にフィエルが押し込まれた穴しかないんだ。そこへ向かおう」

「フィエル、少し大きくなったから、お尻がつかえて出れないかもな!」

「フィエルは小さいままだぞ」

 ……ホント、それぞれ好き勝手な事をいう!でも一番傷ついたのはハルのだからね……!僕だって成長してるんだよ!……多分。


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