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15 背を向け、振り返る事はなかった
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「はぁ~綺麗な魔石だねえ。よし!買うよ」
「ありがとうございます」
少なくなってきた旅費を露店で売り、稼ぎながらカイリ達は王都へ着いた。
「マ、ママ。お、おっきいねえ!」
「本当だね……びっくりしたよ」
ティーゲの王都でカイリとキーチェはお城の高い尖塔を見上げた。カイリは最初に召喚された国の王宮と暮らしていたけれど、その他は小さな町しか知らない。キーチェに至ってはあの町から出るのは初めてだ。
「はぐれないように手を繋ごう」
「うん!」
カイリ達は平民が良く利用する宿屋が多く立ち並ぶ場所へ足を向ける。
「カイリ様、キーチェ様。王都へ無事到着なされました!」
「引き続き警護を続けよ!」
「はっ」
二人は全く気が付いていないが、王家・リオウの手練れ達が影からずっと二人を護衛していた。
「気が付かれたらお前達の首を飛ばす」
静かに笑う6年前の鋭さを取り戻したリオウに圧をかけられ、影達は持てる力全てでカイリ達を見守っていた。
「ママ?誰か見てる?」
「え?誰もいないよ?」
!?
鋭い父親譲りの勘を見せるキーチェにたまに冷や汗をかきながらだが、彼らは任務を遂行していった。
「しかし、この再充電したという魔石……凄いな」
カイリが誰かに売った魔石の全ては、リオウの部下に買い取られている。
「ああ、これは下手に市場に流していい物じゃない。この大きさでこの魔力を出力できるなんて、カイリ様は一体何者なんだ?」
「高品質すぎて混乱を招きそうだ。あの町以外に流出した物はもうないかきっちり探そう」
「町長が交易に使ったようだが、全部小さなものばかりだそうだ。そちらも追える限りは全て手に入れたが数個は漏れているな」
カイリの魔石は国家機密になりつつあった。
数日間、カイリ達が王都の観光を勤しんでいると噂話が聞こえてきた。
「ご病気で臥せっていた王太子殿下が顔を出されるらしい!」
「広場に行けば見られるかもしれないぞ!」
怖い、そう思ったが群衆の中からみるだけなら向こうから気づかれる事なんてないだろう。
「キーチェ、王子様が見れるかもしれないんだって。行ってみようか?」
「うん!」
キーチェの手をしっかり握り、人が詰めかける広場へ向かった。
思ったほど広場に人はいなかった。王太子が来るという噂はあまり広がっていないのか、それともカイリ達だけに聞こえるように誰かが言ったのかそれは分からなかったが、広場からは王城が良く見え、そこに大きなバルコニーが設置されているのが見える。ああ、あそこから姿を見せるんだろうな、とカイリは気が付いた。
「キーチェ。あのお城の大きな窓から王子様が見えるかもしれないんだって」
「わーーーそうなんだ!お城大きいねえ。おててを振ったら振り返してくれるかな?」
「ふふ、そうだと良いね」
向こうからこちらは見えないだろう。けれど、大多数に向けて手を振ったのを自分宛だと勘違いして手を振り返したってなにも罰は当たらない。そう言う事だ。
「あ!ママ。窓が開いたよ!」
キーチェが指差す先で確かに扉が開き……真っ白な服を着た背の高い男が現れる。
「ああ……」
顔はあまり覚えていない。6年も前に一度だけであった男だ。しかしその頭の上の耳と、優雅に揺れる太い尻尾はどこをどう見ても血のつながりを感じさせる。
「抱っこして! 」
「うん」
よく見たいと抱っこをせがむ息子にそっくりだ。多分、いや間違いなくキーチェの父親はあの男だろう。
「おーじさま~~」
一生懸命小さな手を振るキーチェにその男は手を振り返しているように見える。でもそれはきっと大多数の国民に向けてだろう。王城を見上げるカイリ達の周りにいた民衆もバルコニーに王太子が姿を見せた事に気が付いて手を振り始めている。
「キーチェ、王子様見えた?」
「うん!かっこいいねえ、王子様!」
有名人に会えて興奮冷めやらぬと言った息子に笑みがこぼれる。
「ねえ、キーチェ。あの王子様がキーチェのお父さんだったらどうする?」
「んー……よくわかんないけど、かっこいいね!」
「そうか」
きっとこれでいい。身分の高い憧れの人を父親だという子供はたくさんいるだろう。そしてそれが現実でないことを知りつつもその幻想を抱いて生きて行く平民もたくさんいる。キーチェもそれでいいはずだ。
「人が増えてきた。もみくちゃにされる前に何か食べに行こうか」
「うん!僕ね、でっかいお肉が4個付いた串焼きが良い!アレ美味しい~~~」
「そうだねえ、そうしよう」
カイリはくるりと王城に背を向けた。恐怖して恨んだこともたくさんあった。どうして自分がこんな目に合わなくちゃいけないのかと、一人で泣いたことも数えきれない。それでも隣にいつも小さな手があった。
「まま……?」
心配そうにそれでいて全幅の信頼を持って見つめるキーチェの綺麗な緑の瞳。
「まま、だいすき!」
いつでも後ろを追いかけてずっと愛してくれる息子の存在にカイリは慰められ続けた。
「キーチェ、俺もキーチェの事が大好き」
「キーチェもだよ!」
この子を俺に授けてくれた事、感謝してるよ王子様。もう二度とお目にかかる事はないだろうけど。
そうして振り返る事はなかった。
「ありがとうございます」
少なくなってきた旅費を露店で売り、稼ぎながらカイリ達は王都へ着いた。
「マ、ママ。お、おっきいねえ!」
「本当だね……びっくりしたよ」
ティーゲの王都でカイリとキーチェはお城の高い尖塔を見上げた。カイリは最初に召喚された国の王宮と暮らしていたけれど、その他は小さな町しか知らない。キーチェに至ってはあの町から出るのは初めてだ。
「はぐれないように手を繋ごう」
「うん!」
カイリ達は平民が良く利用する宿屋が多く立ち並ぶ場所へ足を向ける。
「カイリ様、キーチェ様。王都へ無事到着なされました!」
「引き続き警護を続けよ!」
「はっ」
二人は全く気が付いていないが、王家・リオウの手練れ達が影からずっと二人を護衛していた。
「気が付かれたらお前達の首を飛ばす」
静かに笑う6年前の鋭さを取り戻したリオウに圧をかけられ、影達は持てる力全てでカイリ達を見守っていた。
「ママ?誰か見てる?」
「え?誰もいないよ?」
!?
鋭い父親譲りの勘を見せるキーチェにたまに冷や汗をかきながらだが、彼らは任務を遂行していった。
「しかし、この再充電したという魔石……凄いな」
カイリが誰かに売った魔石の全ては、リオウの部下に買い取られている。
「ああ、これは下手に市場に流していい物じゃない。この大きさでこの魔力を出力できるなんて、カイリ様は一体何者なんだ?」
「高品質すぎて混乱を招きそうだ。あの町以外に流出した物はもうないかきっちり探そう」
「町長が交易に使ったようだが、全部小さなものばかりだそうだ。そちらも追える限りは全て手に入れたが数個は漏れているな」
カイリの魔石は国家機密になりつつあった。
数日間、カイリ達が王都の観光を勤しんでいると噂話が聞こえてきた。
「ご病気で臥せっていた王太子殿下が顔を出されるらしい!」
「広場に行けば見られるかもしれないぞ!」
怖い、そう思ったが群衆の中からみるだけなら向こうから気づかれる事なんてないだろう。
「キーチェ、王子様が見れるかもしれないんだって。行ってみようか?」
「うん!」
キーチェの手をしっかり握り、人が詰めかける広場へ向かった。
思ったほど広場に人はいなかった。王太子が来るという噂はあまり広がっていないのか、それともカイリ達だけに聞こえるように誰かが言ったのかそれは分からなかったが、広場からは王城が良く見え、そこに大きなバルコニーが設置されているのが見える。ああ、あそこから姿を見せるんだろうな、とカイリは気が付いた。
「キーチェ。あのお城の大きな窓から王子様が見えるかもしれないんだって」
「わーーーそうなんだ!お城大きいねえ。おててを振ったら振り返してくれるかな?」
「ふふ、そうだと良いね」
向こうからこちらは見えないだろう。けれど、大多数に向けて手を振ったのを自分宛だと勘違いして手を振り返したってなにも罰は当たらない。そう言う事だ。
「あ!ママ。窓が開いたよ!」
キーチェが指差す先で確かに扉が開き……真っ白な服を着た背の高い男が現れる。
「ああ……」
顔はあまり覚えていない。6年も前に一度だけであった男だ。しかしその頭の上の耳と、優雅に揺れる太い尻尾はどこをどう見ても血のつながりを感じさせる。
「抱っこして! 」
「うん」
よく見たいと抱っこをせがむ息子にそっくりだ。多分、いや間違いなくキーチェの父親はあの男だろう。
「おーじさま~~」
一生懸命小さな手を振るキーチェにその男は手を振り返しているように見える。でもそれはきっと大多数の国民に向けてだろう。王城を見上げるカイリ達の周りにいた民衆もバルコニーに王太子が姿を見せた事に気が付いて手を振り始めている。
「キーチェ、王子様見えた?」
「うん!かっこいいねえ、王子様!」
有名人に会えて興奮冷めやらぬと言った息子に笑みがこぼれる。
「ねえ、キーチェ。あの王子様がキーチェのお父さんだったらどうする?」
「んー……よくわかんないけど、かっこいいね!」
「そうか」
きっとこれでいい。身分の高い憧れの人を父親だという子供はたくさんいるだろう。そしてそれが現実でないことを知りつつもその幻想を抱いて生きて行く平民もたくさんいる。キーチェもそれでいいはずだ。
「人が増えてきた。もみくちゃにされる前に何か食べに行こうか」
「うん!僕ね、でっかいお肉が4個付いた串焼きが良い!アレ美味しい~~~」
「そうだねえ、そうしよう」
カイリはくるりと王城に背を向けた。恐怖して恨んだこともたくさんあった。どうして自分がこんな目に合わなくちゃいけないのかと、一人で泣いたことも数えきれない。それでも隣にいつも小さな手があった。
「まま……?」
心配そうにそれでいて全幅の信頼を持って見つめるキーチェの綺麗な緑の瞳。
「まま、だいすき!」
いつでも後ろを追いかけてずっと愛してくれる息子の存在にカイリは慰められ続けた。
「キーチェ、俺もキーチェの事が大好き」
「キーチェもだよ!」
この子を俺に授けてくれた事、感謝してるよ王子様。もう二度とお目にかかる事はないだろうけど。
そうして振り返る事はなかった。
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