3 / 30
3 このマルハッカ大根、うめー!
しおりを挟む
父さんは酔っ払って
「俺ァー息子がぁーやってくれるとぉ、信じてぇ、剣を振らせてたんだぁ!!」
なんて息巻いてたけど
「ダドリーはコーディとタトに文句しか言ってねーだろ」
「コーディを育てたのはタトだろ?」
この狭い村では知れ渡っていた。
「で?そのタトのスキルはなんなんだ?」
「しらねぇ」
永遠に知らなくて良いぞ……。俺はそれでも農家の習慣で早起きをしてふと庭を見た。
「あれ?」
俺が昨日泣きながら撒いた大根の場所に何かもっさり緑の葉っぱが生えている。
「まさか」
マルハッカ大根は20日で小さな赤い丸大根が採れる。流石に昨日の今日じゃ芽すら出ないはず……。
慌てて庭に走り出るとそりゃ見事な青々とした葉っぱが茂り、完全にマルハッカの収穫時期の姿になっている。
「お、おお??」
繁る葉をかき分けて根元を掴み引っこ抜くと見たことがある丸大根の2倍はありそうなのが丸々とそしてみずみずしくくっついている!
「うわ!すげー美味そう!」
マルハッカは生で食べられる!急いで水で綺麗に洗い
「いただきまーす!美味いっ!!」
カリッ!とした絶妙な歯応えと共に大根のような瑞々しさの中にあり得ないほどの甘みがたっぷり蓄えられている!
「丸大根ってこんなに美味くないはずなのに!うまっ!」
カリポリと一つあっという間に食べてしまった。
「うまーい!」
ピロン!ピロン!ピロン!どこかで何か音が微かに聞こえる。はて?なんの音だ??どっかで何回か聞いた事があるようなないような??
そんなことより丸大根の美味さに俺は虜になってしまった!
「美味い!もう一個!!」
バリバリむしゃむしゃ!夢中で丸大根を食っているとルーミィが起きて来た。
「タト、何食べてるの?立派な丸大根ね」
「昨日植えたマルハッカだよ!姉ちゃんも食べてみて」
「え?嘘!美味しい!」
二人で食べ尽くしてしまった。
「やばい美味いっ。また植えよう!」
「母さんと父さんとコーディにもね」
「ははっ!そうだね」
流石に独り占めする気はないぞ。どっさりでたマルハッカの葉っぱはうちで放し飼いにしている鶏達が物凄い勢いで全部食べてしまった。
「実も美味かったから、葉っぱも美味いのかな?」
「次に採れたら家でも食べてみよ?」
「そうだなー!」
「コケー!」
なんだか鶏達が「少しくらい俺たちにも残してくれー!」と訴えている様な気がしたから、分けてやろうと思う。
俺は空いた場所にまたマルハッカの種を蒔く。やっぱり次の日にはマルハッカが採れたし、鶏達は卵を産みまくりだし、なんだか全ニワが一回り逞しくなっている気がした。
「お前達、なんか成長した?」
「コケッ(兄貴の葉っぱのお陰っす!)」
と、言われた気がしたけれどきっと気のせいだろう。
「俺ァー息子がぁーやってくれるとぉ、信じてぇ、剣を振らせてたんだぁ!!」
なんて息巻いてたけど
「ダドリーはコーディとタトに文句しか言ってねーだろ」
「コーディを育てたのはタトだろ?」
この狭い村では知れ渡っていた。
「で?そのタトのスキルはなんなんだ?」
「しらねぇ」
永遠に知らなくて良いぞ……。俺はそれでも農家の習慣で早起きをしてふと庭を見た。
「あれ?」
俺が昨日泣きながら撒いた大根の場所に何かもっさり緑の葉っぱが生えている。
「まさか」
マルハッカ大根は20日で小さな赤い丸大根が採れる。流石に昨日の今日じゃ芽すら出ないはず……。
慌てて庭に走り出るとそりゃ見事な青々とした葉っぱが茂り、完全にマルハッカの収穫時期の姿になっている。
「お、おお??」
繁る葉をかき分けて根元を掴み引っこ抜くと見たことがある丸大根の2倍はありそうなのが丸々とそしてみずみずしくくっついている!
「うわ!すげー美味そう!」
マルハッカは生で食べられる!急いで水で綺麗に洗い
「いただきまーす!美味いっ!!」
カリッ!とした絶妙な歯応えと共に大根のような瑞々しさの中にあり得ないほどの甘みがたっぷり蓄えられている!
「丸大根ってこんなに美味くないはずなのに!うまっ!」
カリポリと一つあっという間に食べてしまった。
「うまーい!」
ピロン!ピロン!ピロン!どこかで何か音が微かに聞こえる。はて?なんの音だ??どっかで何回か聞いた事があるようなないような??
そんなことより丸大根の美味さに俺は虜になってしまった!
「美味い!もう一個!!」
バリバリむしゃむしゃ!夢中で丸大根を食っているとルーミィが起きて来た。
「タト、何食べてるの?立派な丸大根ね」
「昨日植えたマルハッカだよ!姉ちゃんも食べてみて」
「え?嘘!美味しい!」
二人で食べ尽くしてしまった。
「やばい美味いっ。また植えよう!」
「母さんと父さんとコーディにもね」
「ははっ!そうだね」
流石に独り占めする気はないぞ。どっさりでたマルハッカの葉っぱはうちで放し飼いにしている鶏達が物凄い勢いで全部食べてしまった。
「実も美味かったから、葉っぱも美味いのかな?」
「次に採れたら家でも食べてみよ?」
「そうだなー!」
「コケー!」
なんだか鶏達が「少しくらい俺たちにも残してくれー!」と訴えている様な気がしたから、分けてやろうと思う。
俺は空いた場所にまたマルハッカの種を蒔く。やっぱり次の日にはマルハッカが採れたし、鶏達は卵を産みまくりだし、なんだか全ニワが一回り逞しくなっている気がした。
「お前達、なんか成長した?」
「コケッ(兄貴の葉っぱのお陰っす!)」
と、言われた気がしたけれどきっと気のせいだろう。
68
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~
チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。
「……お前の声だけが、うるさくない」
心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。
-----
感想送っていただいている皆様へ
たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。
成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる